2012/10/25(木) - 09:59
10月24日、フランス・パリで2013年ツール・ド・フランスのコースプレゼンテーションが行なわれ、記念すべき第100回大会の全貌が明らかにされた。コルシカ島で開幕する大会のクライマックスは、モンヴァントゥーの頂上ゴールと、ラルプ・デュエズを2度登る第18ステージだ。
ツール・ド・フランス2013コースマップ image:A.S.O.パリのパレ・デ・コングレで行なわれたプレゼンテーションには、ブラドレー・ウィギンズ（イギリス）やクリス・フルーム（イギリス）の他、アルベルト・コンタドール（スペイン）やアンディ・シュレク（ルクセンブルク）、マーク・カヴェンディッシュ（イギリス）らが出席した。
100回目の記念大会のタイトルは「ル・ツール100：100%フレンチ」。つまり国外に脚を伸ばさず、フランス国内をくまなく巡る3週間の旅路。1903年に第1回大会が開催されて以降、史上初めて地中海に浮かぶコルシカ島でグランデパール（開幕）を迎える。初日はプロローグではなく212kmの平坦ステージであり、スプリンターが100回大会の記念すべきマイヨジョーヌ着用者第1号になりそうだ。
第8ステージ・コースプロフィール image:A.S.O.コルシカ島での3ステージを終えると、休息日を挟まずに、ツールはフランス本土へと移動する。第4ステージは、過去3年間開催されていなかったチームタイムトライアル。その後、コートダジュールの中心都市ニースから西へと針路を取り、休息日を前にピレネー山脈に到達する。
第15ステージ・コースプロフィール image:A.S.O.2013年大会には合計4つの頂上ゴールが設定されており、第8ステージのアクス・トロワ・ドメーヌが大会最初の関門。ピレネーの5つの峠を越える第9ステージを終えると、ようやくレースは最初の休息日を迎える。
第18ステージ・コースプロフィール image:A.S.O.空路でフランス北西部に（約650km）大移動したツールの一行は、モンサン・ミシェルにゴールする33kmの個人タイムトライアルを経て、フランスを横断しながらプロヴァンスやアルプスまで南下する。マイヨジョーヌ争いを大きく揺さぶると見られているのが、第2週の最後に登場するモンヴァントゥーの頂上ゴール。242kmの最長コースの先に、プロヴァンスを代表する荒涼とした禿げ山が待っている。
第20ステージ・コースプロフィール image:A.S.O.2回目の休息日を挟み、マイヨジョーヌを懸けたバトルは最終週の4日間で全てが決まる。第17ステージ・32km個人タイムトライアルで今一度総合成績にシャッフルがかけられると、翌日の第18ステージはラルプ・デュエズにゴールする最難関山岳コース。しかも名物ラルプ・デュエズを2度登るという過酷なコースが設定された。グランドン峠やマドレーヌ峠を含む５つのアルプス峠を越える第19ステージが霞んで見えるほどだ。
そして3週間におよぶマイヨジョーヌ争いは第20ステージで決着。ツール初登場となる標高1655m・平均勾配8.5%・登坂距離10.7kmのアヌシー・セムノ峠の頂上で、第100代チャンピオンが決まる。一般参加レースの「エタップ・デュ・ツール」はこの第20ステージのコースで7月7日に行なわれる予定だ。
最終日の終着地はお決まりのパリ・シャンゼリゼ周回コースだが、2013年はシャンゼリゼ大通りでUターンするのではなく、その先にある凱旋門の環状道路をグルリと回る。レース時間は例年よりもかなり遅めの進行で、ゴール時間は21時45分前後の予定だ。
総走行距離は3479kmで、内訳は平坦ステージが7、丘陵ステージが5、山岳ステージが6（そのうち頂上ゴールは4）、個人タイムトライアルが2、チームタイムトライアルが1。タイムトライアルよりも山岳に高い比重が置かれている印象だ。
また、フランスのレキップ紙が伝えたところによると、主催者ASOは1チーム9名ではなく、1チーム8名でのエントリーを検討中。実現すれば、例年よりも多くのフランスUCIプロコンチネンタルチームが出場可能になるだろう。
チームプレゼンテーションに出席した選手たちのコメントは後ほどお伝えします。
ツール・ド・フランス2013
6月29日 第1ステージ ポルトヴェッキオ～バスティア 212km
6月30日 第2ステージ バスティア～アジャクシオ 154km
7月1日 第3ステージ アジャクシオ～カルヴィ 145km
7月2日 第4ステージ ニース〜ニース 25km（チームTT）
7月3日 第5ステージ カニュ・シュル・メール～マルセイユ 219km
7月4日 第6ステージ エクサン・プロバンス～モンペリエ 176km
7月5日 第7ステージ モンペリエ～アルビ 205km
7月6日 第8ステージ カストル～アクス・トロワ・ドメーヌ 194km
7月7日 第9ステージ サン・ジロン～バニェール・ド・ビゴール 165km
7月8日 休息日
7月9日 第10ステージ サン・ジルダ・デボワ～サン・マロ 193km
7月10日 第11ステージ アブランシュ～モンサン・ミシェル（個人TT） 33km
7月11日 第12ステージ フォルジェール～トゥール 218km
7月12日 第13ステージ トゥール～サンタマン・モンロン 173km
7月13日 第14ステージ サンプルセン・シュル・シウール～リヨン 191km
7月14日 第15ステージ ジボール～モンヴァントゥー 242km
7月15日 休息日
7月16日 第16ステージ ベゾン・ラ・ロメーヌ～ギャップ 168km
7月17日 第17ステージ アンブリュン～ショルジュ（個人TT） 32km
7月18日 第18ステージ ギャップ～ラルプ・デュエズ 168km
7月19日 第19ステージ ブール・ドワザン～ルグラン・ボルナン 204km
7月20日 第20ステージ アヌシー～アヌシー・セムノス 125km
7月21日 第21ステージ ヴェルサイユ～パリ・シャンゼリゼ 118km
text:Kei Tsuji
ツール・ド・フランス2013コースマップ image:A.S.O.パリのパレ・デ・コングレで行なわれたプレゼンテーションには、ブラドレー・ウィギンズ（イギリス）やクリス・フルーム（イギリス）の他、アルベルト・コンタドール（スペイン）やアンディ・シュレク（ルクセンブルク）、マーク・カヴェンディッシュ（イギリス）らが出席した。100回目の記念大会のタイトルは「ル・ツール100：100%フレンチ」。つまり国外に脚を伸ばさず、フランス国内をくまなく巡る3週間の旅路。1903年に第1回大会が開催されて以降、史上初めて地中海に浮かぶコルシカ島でグランデパール（開幕）を迎える。初日はプロローグではなく212kmの平坦ステージであり、スプリンターが100回大会の記念すべきマイヨジョーヌ着用者第1号になりそうだ。
第8ステージ・コースプロフィール image:A.S.O.コルシカ島での3ステージを終えると、休息日を挟まずに、ツールはフランス本土へと移動する。第4ステージは、過去3年間開催されていなかったチームタイムトライアル。その後、コートダジュールの中心都市ニースから西へと針路を取り、休息日を前にピレネー山脈に到達する。第15ステージ・コースプロフィール image:A.S.O.2013年大会には合計4つの頂上ゴールが設定されており、第8ステージのアクス・トロワ・ドメーヌが大会最初の関門。ピレネーの5つの峠を越える第9ステージを終えると、ようやくレースは最初の休息日を迎える。第18ステージ・コースプロフィール image:A.S.O.空路でフランス北西部に（約650km）大移動したツールの一行は、モンサン・ミシェルにゴールする33kmの個人タイムトライアルを経て、フランスを横断しながらプロヴァンスやアルプスまで南下する。マイヨジョーヌ争いを大きく揺さぶると見られているのが、第2週の最後に登場するモンヴァントゥーの頂上ゴール。242kmの最長コースの先に、プロヴァンスを代表する荒涼とした禿げ山が待っている。第20ステージ・コースプロフィール image:A.S.O.2回目の休息日を挟み、マイヨジョーヌを懸けたバトルは最終週の4日間で全てが決まる。第17ステージ・32km個人タイムトライアルで今一度総合成績にシャッフルがかけられると、翌日の第18ステージはラルプ・デュエズにゴールする最難関山岳コース。しかも名物ラルプ・デュエズを2度登るという過酷なコースが設定された。グランドン峠やマドレーヌ峠を含む５つのアルプス峠を越える第19ステージが霞んで見えるほどだ。そして3週間におよぶマイヨジョーヌ争いは第20ステージで決着。ツール初登場となる標高1655m・平均勾配8.5%・登坂距離10.7kmのアヌシー・セムノ峠の頂上で、第100代チャンピオンが決まる。一般参加レースの「エタップ・デュ・ツール」はこの第20ステージのコースで7月7日に行なわれる予定だ。
最終日の終着地はお決まりのパリ・シャンゼリゼ周回コースだが、2013年はシャンゼリゼ大通りでUターンするのではなく、その先にある凱旋門の環状道路をグルリと回る。レース時間は例年よりもかなり遅めの進行で、ゴール時間は21時45分前後の予定だ。
総走行距離は3479kmで、内訳は平坦ステージが7、丘陵ステージが5、山岳ステージが6（そのうち頂上ゴールは4）、個人タイムトライアルが2、チームタイムトライアルが1。タイムトライアルよりも山岳に高い比重が置かれている印象だ。
また、フランスのレキップ紙が伝えたところによると、主催者ASOは1チーム9名ではなく、1チーム8名でのエントリーを検討中。実現すれば、例年よりも多くのフランスUCIプロコンチネンタルチームが出場可能になるだろう。
チームプレゼンテーションに出席した選手たちのコメントは後ほどお伝えします。
ツール・ド・フランス2013
6月29日 第1ステージ ポルトヴェッキオ～バスティア 212km
6月30日 第2ステージ バスティア～アジャクシオ 154km
7月1日 第3ステージ アジャクシオ～カルヴィ 145km
7月2日 第4ステージ ニース〜ニース 25km（チームTT）
7月3日 第5ステージ カニュ・シュル・メール～マルセイユ 219km
7月4日 第6ステージ エクサン・プロバンス～モンペリエ 176km
7月5日 第7ステージ モンペリエ～アルビ 205km
7月6日 第8ステージ カストル～アクス・トロワ・ドメーヌ 194km
7月7日 第9ステージ サン・ジロン～バニェール・ド・ビゴール 165km
7月8日 休息日
7月9日 第10ステージ サン・ジルダ・デボワ～サン・マロ 193km
7月10日 第11ステージ アブランシュ～モンサン・ミシェル（個人TT） 33km
7月11日 第12ステージ フォルジェール～トゥール 218km
7月12日 第13ステージ トゥール～サンタマン・モンロン 173km
7月13日 第14ステージ サンプルセン・シュル・シウール～リヨン 191km
7月14日 第15ステージ ジボール～モンヴァントゥー 242km
7月15日 休息日
7月16日 第16ステージ ベゾン・ラ・ロメーヌ～ギャップ 168km
7月17日 第17ステージ アンブリュン～ショルジュ（個人TT） 32km
7月18日 第18ステージ ギャップ～ラルプ・デュエズ 168km
7月19日 第19ステージ ブール・ドワザン～ルグラン・ボルナン 204km
7月20日 第20ステージ アヌシー～アヌシー・セムノス 125km
7月21日 第21ステージ ヴェルサイユ～パリ・シャンゼリゼ 118km
text:Kei Tsuji
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