前田佳代乃が500m5連覇、スプリント4連覇 　ポイントは窪木一茂が圧倒

静岡県伊豆市の伊豆ベロドロームで行われた第15回全日本選手権トラックレース。8月26日（日）は2日目競技が行われ、ロンドンオリンピックに出場した前田佳代乃（鹿屋体育大）が500mTT5連覇、スプリント4連覇を達成、女子短距離界第一人者の力を見せた。

以下、種目別のフォトレポートでお届けしよう。

ポイントレース　ジュニア　優勝の安原大生（榛生昇陽高） photo:Hideaki.TAKAGIポイントレース　エリート　すべての場面で圧倒の窪木一茂（和歌山県） photo:Hideaki.TAKAGIポイントレース
ジュニアは10km、4人での出走だがいずれもトップ選手たち。安原大生（榛生昇陽高）、片桐善也（吉田高）、荒井佑太（仙台商工）の3人が終盤まで僅差で競い安原が優勝。新井は降格で3位に。
1位　安原大生（榛生昇陽高）13点
2位　片桐善也（吉田高）11点
3位　荒井佑太（仙台商工）11点
エリートは40km160周で行われ、窪木一茂（和歌山県）が圧倒して優勝。中盤に窪木、向川尚樹・小牧裕也（マトリックスパワータグ）、木村圭佑（京都産業大）、倉林巧和（日本体育大）の5人が集団をラップ、その後も窪木を中心に展開し、16回のポイントのうち12回をトップ通過した窪木が圧勝。木村と倉林は粘りの走りでインカレに期待をつなぐ。
1位　窪木一茂（和歌山県）87点（50分55秒03）
2位　向川尚樹（マトリックスパワータグ）61点
3位　木村圭佑（京都産業大）53点
4位　倉林巧和（日本体育大）37点

女子500mTT
女子短距離界第一人者の前田佳代乃（鹿屋体育大）が35秒763で優勝。これで全日本5連覇を達成。
ジュニア
1位
細田愛未（川越工高）39秒042
エリート
1位　前田佳代乃（鹿屋体育大）35秒763
2位　加瀬加奈子（JCF強化）36秒512
3位　塚越さくら（鹿屋体育大）37秒928
女子500mTT　1位　前田佳代乃（鹿屋体育大）35秒763 photo:Hideaki.TAKAGI4kmチームパーシュート　2位　JPCU福井（渡辺航平、渡辺十夢、鷲田、脇本）4分32秒524 photo:Hideaki.TAKAGI
4kmチームパーシュート
記録重視のため2チームは単独発走に。岐阜チームは高橋祥太、矢野智哉（朝日大）、橋本英也（鹿屋体育大）、渡邊翔太郎（岐南工高）というドリームチーム。エリート記録の更新が期待されたが入りがややスピードに乗らず、それでも4分23秒747で優勝。
1位　岐阜（高橋、矢野、橋本、渡邉）4分23秒747
2位　JPCU福井（渡辺航平、渡辺十夢、鷲田、脇本）4分32秒524

スプリント
男子エリート
予選で10秒334のトップタイムを記録した河端朋之（JCF強化）がストレート勝ちで圧勝。女子は前田佳代乃（鹿屋体育大）と石井寛子（日本競輪学校）の戦いとなり、1本目は石井が先着したがスプリンターレーン不保持で降格、2本目は前田が先着して前田が優勝、大会4連覇を達成。
男子
1位　河端朋之（JCF強化）
2位　菅田和宏（JPCU宮城）
3位　奥平充男（岩井商会レーシング）
女子
1位　前田佳代乃（鹿屋体育大）
2位　石井寛子（日本競輪学校）
3位　中川諒子（JCF強化）
スプリント男子　優勝の河端朋之（JCF強化） photo:Hideaki.TAKAGIスプリント女子　優勝の前田佳代乃（鹿屋体育大） photo:Hideaki.TAKAGI

スクラッチ　高橋翔太（岐阜）が優勝 photo:Hideaki.TAKAGIスクラッチ
男子エリートスクラッチは15kmで行われた。終盤の山本貴洋（和歌山県）の仕掛けをきっかけに高橋翔太（岐阜）ら数名が抜け出し、そこからさらに単独で抜けだした高橋が優勝。昨年に続いての連覇を達成。
1位　高橋翔太（岐阜）（18分33秒52）
2位　西沢倭義（明治大）
3位　小牧裕也（マトリックスパワータグ）

ケイリン女子　左端の加瀬加奈子（JCF強化）が優勝 photo:Hideaki.TAKAGIケイリン女子
女子競輪選手3人と競輪学校在校生1人の4人で行われた。小林莉子(JPCU東京)が先行するがラスト1周で加瀬加奈子（JCF強化）が豪快にかわして優勝。
1位　加瀬加奈子（JCF強化）
2位　中川諒子（JCF強化）
3位　小林莉子(JPCU東京)

photo&text:高木秀彰