フランス・レキップ紙が伝えたところによると、ツール・ド・フランスが1回目の休息日を迎えた7月10日、フランス警察とOCLAESP(フランスの環境健康対策局)の憲兵隊がコフィディスの宿泊ホテルを捜査し、ツール出場中のレミ・ディグレゴリオ(フランス)を過去のドーピング容疑で逮捕した。

レミ・ディグレゴリオ(フランス、コフィディス)レミ・ディグレゴリオ(フランス、コフィディス) photo:Cor Vos今年アスタナからコフィディスに移籍し、第9ステージを終えた時点でブラドレー・ウィギンズ(イギリス、チームスカイ)から18分07秒遅れの総合35位につけていたディグレゴリオ。レキップ紙によると、マルセイユの捜査当局の指示のもと、コフィディスが宿泊していたブール・アン・ブレスのホテルが捜索され、ディグレゴリオが逮捕された。現在ディグレゴリオはマルセイユで勾留され、聴取を受けている。

具体的な容疑は明らかにされていないが、昨年マルセイユで始まったドーピング捜査でディグレゴリオの名前が浮上。ディグレゴリオと2人の関係者が今回逮捕された。

所属するコフィディスはすぐさま会見を開き、ディグレゴリオを暫定的に出場停止にすること、そしてチームがツールに残ることを発表した。

コフィディスには、2007年ツール期間中のドーピング検査でクリスティアン・モレーニ(イタリア)のテストステロン陽性が発覚し、チームとしてレースから撤退したという「過去」が有る。ツール開幕直前にコフィディスのチームマネージャーに就いたイヴォン・サンケール氏は、今回の逮捕に関して、ディグレゴリオが昨年アスタナに所属していた際のドーピング容疑であり、チームは全く関与していないことを強調している。

text:Kei Tsuji