タイヤでおなじみパナレーサーが特別協賛をつとめる「パナレーサーカップ」は、タイムトライアルと4時間エンデューロの二本立て行われ、「みんなで楽しむ大会」をテーマに開催された。

パナレーサーカップ 4時間耐久のスタート 選手たちが走りだしていくパナレーサーカップ 4時間耐久のスタート 選手たちが走りだしていく

6月10日に滋賀県東近江にあるクレフィール湖東で開催されたパナレーサーカップ。会場となるクレフィール湖東は、名神八日市インターから近い場所。
交通規制のないクローズドサーキットで実施され、コースの外周1kmだけを使ったTT、昨年もコースになった2kmクリテリウムコースを使った4時間耐久がメインメニュー。

見晴らしのいいクレフィール湖東がコースだ見晴らしのいいクレフィール湖東がコースだ スピードの出るコーナーを丁寧に回るスピードの出るコーナーを丁寧に回る


1周あたり9mの標高差はほぼ平坦で、路面はフラット。 参加者たちに一日を楽しんでもらうべく、協力ショップからのたくさんの出店、そしてコース内に参加者の車両を入れて観戦や応援も自由にできるようになっている。「参加者に自転車を楽しんでもらいたい」という意向だ。

教習所内をコースにして周回する教習所内をコースにして周回する 仲間を待つ耐久のピット のんびりした空気が流れる仲間を待つ耐久のピット のんびりした空気が流れる


なかなか数の少ないタイムトライアルの大会だが、6月23・24日に石川県で開催される内灘ロードのタイムトライアルの前哨戦としても都合がよく、おもに関西と東海から多くの参加者が集まった。

タイムトライアル

午前はタイムトライアルからスタートし、クラスは3~4名のチームTT・2名TT・個人TTの三つ。また身障者の車椅子でのハンディキャップと小学生クラスも設けられた。
コースは自動車教習所の外周1kmのオーバルコースで行われた。チームTTは20周回で、チームでの3人目のタイムが記録され、選手は15m以内で走るのがルールとなる。12チームの参加となった。

チームTTで優勝した大垣ピストンズ・自転車のウエサカチームTTで優勝した大垣ピストンズ・自転車のウエサカ チームTTを走るチーム しまうま ゼブラジャージがとても目立つチームTTを走るチーム しまうま ゼブラジャージがとても目立つ


チームTTを走るhidehiko kisida.comチームTTを走るhidehiko kisida.com チームTTの出走を前にガッツポーズ お揃いのコスチュームがカッコイイチームTTの出走を前にガッツポーズ お揃いのコスチュームがカッコイイ


天気は快晴となり、暑くもなく絶好のレース日和。路面も奇麗で好タイムが予想された。速いチームは一周約1分30秒前後で周回し、優勝は26'42.637のタイムで「大垣ピストンズ 自転車のウエサカ」となった。
3位に入った「hidehiko kisida.com」チームにレースの感想を聞いてみた。
「様子を見ながら走るので、4人の息を合わせるのが大変だった。一人脱落しするのをいつ離すのかも難しい。練習が必要です」

二人TTも20周回で9組の出走となり、26'53.847のタイムの「CARO SPORT」が優勝。「なかなか二人で走る機会はないものの、内灘ロードに向けて頑張りたい」と語ってくれた。

二人組TTの部を走るCARO SPORT二人組TTの部を走るCARO SPORT 二人組TTの部を走る Tacurino.net二人組TTの部を走る Tacurino.net


個人TTは10周回で行われ、49名の出走となり久保田寛隆(マルコADONパンターニ)が13'15.739と2位の松本貞行1.672を僅差で離しての優勝となった。
久保田さんは「20レース程個人TTに出場して表彰台は乗ってきましたが、優勝は無かったので嬉しい。内灘ロードも勝ちたい」と話す。

個人TTで優勝した久保田寛隆(マルコADONパンターニ)個人TTで優勝した久保田寛隆(マルコADONパンターニ) 個人TTを走る松本貞行(FUKADAまじりんぐ)個人TTを走る松本貞行(FUKADAまじりんぐ)


4時間エンデューロ

午後からの4時間エンデューロのコースは2kmとなり、個人・2人・3~4名のクラス分け。ハンディキャッパーたちも走る。
レース時間も長く、会場に流れる絶妙な?選曲の放送で、まったりとレースは進行していく(笑)。とはいえトップは快調に周回を重ね、個人では高校生対決となり、森聖貴(瀬田工業高校)が65周回で総合でもトップとなった。
森選手は「風がきつかったけどがんばれた。インターハイでも狙っていきたい」とコメント。

4時間耐久のトップがゴール 思わずガッツポーズを決める4時間耐久のトップがゴール 思わずガッツポーズを決める ハンディキャップレースも行われた 車椅子レーサーの速さに驚いたハンディキャップレースも行われた 車椅子レーサーの速さに驚いた


特別協賛したパナレーサーの担当者は次のように話す。
「雨は降らずにに持ちこたえましたが、怪我人がでてしまい残念でした。今回は身障者の方とも一緒に走っていただき、皆さんで楽しんで頂けたと思います。次回は子供の部を充実させたいですね」

4時間耐久3~4人組の部 表彰4時間耐久3~4人組の部 表彰 パナソニック・ポリテクノロジーの後藤繁紀社長がプレゼンテーターをつとめたパナソニック・ポリテクノロジーの後藤繁紀社長がプレゼンテーターをつとめた


ブースではパナレーサーのタイヤの展示から深谷産業の3本ローラー体験コーナー、キャットアイ、スギノからの新商品や、お買い得商品の販売と、とても充実していた。

パナレーサー一押しの新製品はチューブラータイヤのRACE typeAだ。グリップが高く、大好評パナレーサー一押しの新製品はチューブラータイヤのRACE typeAだ。グリップが高く、大好評 昔懐かしいデザインのGIRO REVERB昔懐かしいデザインのGIRO REVERB


久保田寛隆(マルコADONパンターニ)のTTバイク
青と白の爽やかカラーのLOOK496TRI。前ホイールは前回の東近江TTで友人に借りて性能に惚れて購入したMARK1のTTホイールを使用。廃盤となった白のカンパニョーロ・ギブリを組み合わせている。

久保田寛隆(マルコADONパンターニ)のLOOK496TRI久保田寛隆(マルコADONパンターニ)のLOOK496TRI 前ホイールはMARK1TTを使用する前ホイールはMARK1TTを使用する


パナレーサーカップ2012in クレフィール湖東 各レースの結果

チームTT・20km
1位 大垣ピストンズ 自転車のウエサカ 26'42.637
2位 チーム しまうま          +3.330
3位 hidehiko kisida.com         +18.519

二人TT・20km
1位 CARO SPORT  26'53.847
2位 Tacurino.net    +14.921
3位 Team Mother Lake +13'12.417

個人TT・10km
1位 久保田寛隆(マルコADONパンターニ)13'15.739
2位 松本貞行              +1.672 45.15
3位 後藤真一              +5.836 44.91

4時間耐久 3~4名の部
1位 ヴェルデエロイカ   63周
2位 ストラーダレーシング 61周
3位 ダイキンレーシング  59周

4時間耐久 2名の部
1位 White Jack     63周
2位 Team-DADDY    60周
3位 チームご近所さん・西 59 周 
4時間耐久 個人の部
1位 森 聖貴 (瀬田工業高校)65周
2位 池田元気(岐阜第一高校)63周
3位 柿本泰延(sakatani)62周

チームTT表彰チームTT表彰 4時間耐久 二人組の表彰4時間耐久 二人組の表彰



text&photo:Akihiro.NAKAO

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