トレックがロードレース界で人気のあるイェンス・フォイクト(レディオシャック・ニッサン)をモチーフにした新デザイン“Shut up Legs”を発表した。

トップチューブ上に Shut up Legs のメッセージが入るトップチューブ上に Shut up Legs のメッセージが入る (c)トレック・ジャパンシートチューブには狼の紋章が入るシートチューブには狼の紋章が入る (c)トレック・ジャパン


来るツアー・オブ・カリフォルニアに合わせて公開されたマドン6シリーズ SSLのフレームを用いた同デザインは、今やすっかり彼の代名詞ともなったとあるレース後の一言をテーマとし、世界中から多くの尊敬を集めるその選手性を称える。
トップチューブ上面に刻まれたその言葉―“Shut up Legs”―は、精神力で肉体をもコントロールする屈強なタフガイ、イェンス・フォイクトの選手哲学を端的に語る。また、シートチューブおよびヘッドチューブには狼の顔が描かれ、常に集団の先頭を引っ張っているような彼の人並外れた脚力を表現している。
フォイクトは、今プロジェクトの企画から開発に関しての思いを次のように熱く語っている。
「トレックから、僕のためのバイクを作るという話をもらった時は本当にワクワクしたよ。デザインのテーマ決めは、一進一退だった。自分のレースに対する考え方や、ライディングスタイルについてとにかく沢山話したんだ。そして最終的に、このクールな狼のアイデアに辿り着いた。とても攻撃的な感じだけれど、僕にはピッタリだと思うよ。」

またトレックバイシクルコーポレションの副社長、ジョー・バデボンクール氏は次のように語っている。
「フォイクトの素晴らしい戦績を、どうにか具現化できないかと思ったんだ。まずは、彼の選手人生について本人に話を聞き、あとは選手生活においての様々な記録も持ってきてもらった。まずアマチュア時代に35勝、その後15年間のプロ生活で64回の優勝。ここまでは、特別珍しいものではないんだ。しかし、その先はとても独特で、まさに彼が何者であるかを物語っていた。—クラッシュが100回、骨折は11回、体内25カ所に入ったボルト・ピン、そして食べたパスタは計1300kg—リストは本当に驚くべきものばかりだった。」

トレックMadone JensVoigt スペシャルカラートレックMadone JensVoigt スペシャルカラー (c)トレック・ジャパン

各選手のイメージをモチーフとしたデザインシリーズは、トレック自社デザインスタジオの職人達によりカラーリングされる。昨年のツール・ド・フランス期間中にマドンの限定モデルとして発表されたアンディ/フランク・シュレクデザイン、そしてファビアン・カンチェラーラの力強さをテーマにした人気の“Spartacus”デザインに続き、今回のイェンス・フォイクトデザインはシリーズ最新モデル となるが、販売に関しては今夏を予定している。

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