2009/02/05(木) - 12:27
ドーピング関与による出場停止期間を終えたイヴァン・バッソ（イタリア）は、地元イタリアのリクイガスで再起をはかる。二度目のジロ・デ・イタリア制覇を狙うバッソを支えるリクイガスに、今シーズンはシルヴェスタ・シュミット（ポーランド）やオリバー・ザウグ（スイス）が加入した。
トレーニングキャンプで走り込むリクイガス photo:CorVosスポンサーのリクイガス社はイタリア最大手の液化石油ガス会社。同社のサポートにより、チームの歴史は1999年にスタートした。一時はスポンサー活動を休止したものの、2005年にプロツアーチーム「リクイガス・ビアンキ」として再スタートを切った。
チームのエースは、昨年10月にチームに合流したイヴァン・バッソ（イタリア）だ。バッソは2006年のジロ・デ・イタリア総合優勝者。しかし同年スペインで勃発したドーピングスキャンダル「オペラシオン・プエルト」の捜査線上に名前が上がり、所属するチームCSCを離脱した。
トレーニングキャンプで顔を揃えたニーバリ、ペッリツォッティ、バッソ（イタリア、リクイガス） photo:CorVos同年11月にはディスカバリーチャンネルと契約を結んでレースに復帰したが、捜査が再燃した2007年5月にバッソはドーピングへの関与を認め（実行は否認）、2年間の出場停止処分を受けることに。
そして処分期間明けの昨年10月、バッソはリクイガスの一員として復活を果たした。復帰戦となったジャパンカップでは3位に入り、衰えぬ実力を証明するとともに、2009年シーズンへの意気込みを見せた。バッソは1月19日から25日にかけて南米アルゼンチンで行なわれたツール・ド・サンルイス（UCI2.1）ですでにシーズンイン。同大会を総合5位で終えている。
ツール・ド・サンルイスの個人タイムトライアルを走るイヴァン・バッソ（イタリア、リクイガス） photo:CorVosバッソが狙うのは100周年の記念大会となるジロ・デ・イタリア。二度目のマリアローザ獲得に闘志を燃やしている。昨年プラン・デ・コロネスの難関山岳タイムトライアルを制したフランコ・ペッリツォッティ（イタリア）とダブルエースを組む予定で、現役復帰したランス・アームストロング（アメリカ、アスタナ）らとの激しいバトルが予想される。
ツール・ド・フランスではペッリツォッティがエース。若手ステージレーサーとして期待されるロマン・クロイツィゲル（チェコ）やヴィンチェンツォ・ニーバリ（イタリア）とともに、総合上位入賞を目指す。
ロマン・クロイツィゲル（チェコ）とヴィンチェンツォ・ニーバリ（イタリア、リクイガス） photo:CorVosクロイツィゲルは昨年ステージレーサーとして頭角を現した22歳で、ツール・ド・スイス総合優勝、ツール・ド・ロマンディ総合2位、ツール総合13位という好成績を残した。イタリアの期待を背負うニーバリは昨年のジロ総合11位。両者ともマイヨブラン（新人賞ジャージ）の有力候補だ。
バッソの心強いアシストとして、数年間ランプレでダミアーノ・クネゴ（イタリア）をアシストしたシルヴェスタ・シュミット（ポーランド）がチームに加わった。ゲロルシュタイナーからは、山岳スペシャリストのオリバー・ザウグ（スイス）が移籍。ザウグは昨年ブエルタ・ア・エスパーニャ総合11位の実力の持ち主だ。
昨年のジロでマリアチクラミーノを着るダニエーレ・ベンナーティ（イタリア）とマリアローザを着るフランコ・ペッリツォッティ（イタリア、リクイガス） photo:CorVosフィリッポ・ポッツァート（イタリア）やレオナルド・ベルタニョッリ（イタリア）の離脱により、クラシックレースでの戦力はダウン。しかしその反面、グランツールでの布陣に関しては戦力アップしたと言っていいだろう。
グランツール全てでステージ優勝経験のあるダニエーレ・ベンナーティ（イタリア）がエーススプリンター。フランチェスコ・キッキ（イタリア）やムリロ・フィッシャー（ブラジル）も揃っており、グランツールでは総合成績だけでなくステージ優勝量産も期待できる。
バイクは2007年から継続でキャノンデールを使用。ジャージデザインに大きな変更は無い。
リクイガス2009メンバー
ヴァレリオ・アニョリ（イタリア）
イヴァン・バッソ（イタリア）08年10月に復帰
ダニエーレ・ベンナーティ（イタリア）
マチェイ・ボドナール（ポーランド）
キェール・カールストローム（フィンランド）
フランチェスコ・キッキ（イタリア）
クラウディオ・コリオーニ（イタリア）
ジャンニ・ダロス（イタリア）リクイガス（スタジエール）
ムリロ・フィッシャー（ブラジル）
エンリコ・フランツォーイ（イタリア）
ジャコボ・グアルニエーリ（イタリア）リクイガス（スタジエール）
ロマン・クロイツィゲル（チェコ）
アレクサンダー・クチンスキー（ベラルーシ）
ウラディミール・ミホロヴィッチ（クロアチア）
ヴィンチェンツォ・ニーバリ（イタリア）
アンドレア・ノエ（イタリア）
ダニエル・オス（イタリア）新人
フランコ・ペッリツォッティ（イタリア）
マヌエル・クインツィアート（イタリア）
ファビオ・サバティーニ（イタリア）チームミルラム
イヴァン・サンタロミータ（スイス）
ゴラツド・スタンゲリ（スロベニア）ランプレ
シルヴェスタ・シュミット（ポーランド）ランプレ
ブリアン・ヴァントボルグ（デンマー）チームGLS
アレッサンドロ・ヴァノッティ（イタリア）
フレデリック・ヴィレムス（ベルギー）
オリバー・ザウグ（スイス）ゲロルシュタイナー
チームを離脱した選手たち
ミハエル・アルバジーニ（スイス）チームコロンビア
マウロ・ダダルト（イタリア）ランプレ
ダリオ・カタルド（イタリア）クイックステップ
シャールズ・ウェゲリュース（イギリス）サイレンス・ロット
フィリッポ・ポッツァート（イタリア）カチューシャ
レオナルド・ベルタニョッリ（イタリア）アミーカチップス・クナウフ
ロベルト・ペティート（イタリア）引退
トレーニングキャンプで走り込むリクイガス photo:CorVosスポンサーのリクイガス社はイタリア最大手の液化石油ガス会社。同社のサポートにより、チームの歴史は1999年にスタートした。一時はスポンサー活動を休止したものの、2005年にプロツアーチーム「リクイガス・ビアンキ」として再スタートを切った。チームのエースは、昨年10月にチームに合流したイヴァン・バッソ（イタリア）だ。バッソは2006年のジロ・デ・イタリア総合優勝者。しかし同年スペインで勃発したドーピングスキャンダル「オペラシオン・プエルト」の捜査線上に名前が上がり、所属するチームCSCを離脱した。
トレーニングキャンプで顔を揃えたニーバリ、ペッリツォッティ、バッソ（イタリア、リクイガス） photo:CorVos同年11月にはディスカバリーチャンネルと契約を結んでレースに復帰したが、捜査が再燃した2007年5月にバッソはドーピングへの関与を認め（実行は否認）、2年間の出場停止処分を受けることに。そして処分期間明けの昨年10月、バッソはリクイガスの一員として復活を果たした。復帰戦となったジャパンカップでは3位に入り、衰えぬ実力を証明するとともに、2009年シーズンへの意気込みを見せた。バッソは1月19日から25日にかけて南米アルゼンチンで行なわれたツール・ド・サンルイス（UCI2.1）ですでにシーズンイン。同大会を総合5位で終えている。
ツール・ド・サンルイスの個人タイムトライアルを走るイヴァン・バッソ（イタリア、リクイガス） photo:CorVosバッソが狙うのは100周年の記念大会となるジロ・デ・イタリア。二度目のマリアローザ獲得に闘志を燃やしている。昨年プラン・デ・コロネスの難関山岳タイムトライアルを制したフランコ・ペッリツォッティ（イタリア）とダブルエースを組む予定で、現役復帰したランス・アームストロング（アメリカ、アスタナ）らとの激しいバトルが予想される。ツール・ド・フランスではペッリツォッティがエース。若手ステージレーサーとして期待されるロマン・クロイツィゲル（チェコ）やヴィンチェンツォ・ニーバリ（イタリア）とともに、総合上位入賞を目指す。
ロマン・クロイツィゲル（チェコ）とヴィンチェンツォ・ニーバリ（イタリア、リクイガス） photo:CorVosクロイツィゲルは昨年ステージレーサーとして頭角を現した22歳で、ツール・ド・スイス総合優勝、ツール・ド・ロマンディ総合2位、ツール総合13位という好成績を残した。イタリアの期待を背負うニーバリは昨年のジロ総合11位。両者ともマイヨブラン（新人賞ジャージ）の有力候補だ。バッソの心強いアシストとして、数年間ランプレでダミアーノ・クネゴ（イタリア）をアシストしたシルヴェスタ・シュミット（ポーランド）がチームに加わった。ゲロルシュタイナーからは、山岳スペシャリストのオリバー・ザウグ（スイス）が移籍。ザウグは昨年ブエルタ・ア・エスパーニャ総合11位の実力の持ち主だ。
昨年のジロでマリアチクラミーノを着るダニエーレ・ベンナーティ（イタリア）とマリアローザを着るフランコ・ペッリツォッティ（イタリア、リクイガス） photo:CorVosフィリッポ・ポッツァート（イタリア）やレオナルド・ベルタニョッリ（イタリア）の離脱により、クラシックレースでの戦力はダウン。しかしその反面、グランツールでの布陣に関しては戦力アップしたと言っていいだろう。グランツール全てでステージ優勝経験のあるダニエーレ・ベンナーティ（イタリア）がエーススプリンター。フランチェスコ・キッキ（イタリア）やムリロ・フィッシャー（ブラジル）も揃っており、グランツールでは総合成績だけでなくステージ優勝量産も期待できる。
バイクは2007年から継続でキャノンデールを使用。ジャージデザインに大きな変更は無い。
リクイガス2009メンバー
ヴァレリオ・アニョリ（イタリア）
イヴァン・バッソ（イタリア）08年10月に復帰
ダニエーレ・ベンナーティ（イタリア）
マチェイ・ボドナール（ポーランド）
キェール・カールストローム（フィンランド）
フランチェスコ・キッキ（イタリア）
クラウディオ・コリオーニ（イタリア）
ジャンニ・ダロス（イタリア）リクイガス（スタジエール）
ムリロ・フィッシャー（ブラジル）
エンリコ・フランツォーイ（イタリア）
ジャコボ・グアルニエーリ（イタリア）リクイガス（スタジエール）
ロマン・クロイツィゲル（チェコ）
アレクサンダー・クチンスキー（ベラルーシ）
ウラディミール・ミホロヴィッチ（クロアチア）
ヴィンチェンツォ・ニーバリ（イタリア）
アンドレア・ノエ（イタリア）
ダニエル・オス（イタリア）新人
フランコ・ペッリツォッティ（イタリア）
マヌエル・クインツィアート（イタリア）
ファビオ・サバティーニ（イタリア）チームミルラム
イヴァン・サンタロミータ（スイス）
ゴラツド・スタンゲリ（スロベニア）ランプレ
シルヴェスタ・シュミット（ポーランド）ランプレ
ブリアン・ヴァントボルグ（デンマー）チームGLS
アレッサンドロ・ヴァノッティ（イタリア）
フレデリック・ヴィレムス（ベルギー）
オリバー・ザウグ（スイス）ゲロルシュタイナー
チームを離脱した選手たち
ミハエル・アルバジーニ（スイス）チームコロンビア
マウロ・ダダルト（イタリア）ランプレ
ダリオ・カタルド（イタリア）クイックステップ
シャールズ・ウェゲリュース（イギリス）サイレンス・ロット
フィリッポ・ポッツァート（イタリア）カチューシャ
レオナルド・ベルタニョッリ（イタリア）アミーカチップス・クナウフ
ロベルト・ペティート（イタリア）引退
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