2012/05/05(土) - 11:01
2012シーズンのJシリーズが滋賀県高島市の箱館山スキー場で開幕した。第一戦のDHIは大雨の中で井手川直樹（Devinci/SUNSPI.com）がベテランの力を見せての勝利となった。
井手川直樹（Devinci/SUNSPI.com） photo:Akihiro.NAKAO5月3～4日に滋賀県高島市で行われたJシリーズ第一戦びわこ高島大会は、まずDHIが箱館山スキー場からスタートした。XCOは朽木スキー場で5月6日に会場を移しての開催となる。昨年は東日本大震災の影響により中止となった本大会、今年は2年越しの開催となった。
九島勇気（玄武 Ninjya TV） photo:Akihiro.NAKAO今季DHIで主な移籍選手は、九島勇気が玄武 Ninjya TVに。そして兄の九島賛汰はカナダはウィスラーへとライド修行へ赴く。昨年は清水一輝（AKI FACTORY TEAM）が全日本チャンプ、井本はじめ（Team Transition Racing）と九島勇気がシリーズ戦を勝利。今年はその若手たちをベテランの井手川と、昨年シリーズチャンプの青木卓也（TEAM GIANT）が対抗する形になると見られている。
青木卓也（TEAM GIANT） photo:Akihiro.NAKAO今回の函館山のコースは、前半はロックセクションや急斜度が続き、後半はジープ道の長い漕ぎを要する、テクニックとパワーの必要な距離2kmだ。
大雨で波乱の巻き起こったレース
3日から大雨となったレースはタイムドセッションから始まり、まずは井手川が3:25.420のタイムでトップ。次の日の予選は雨が止まない中、再び井手川が3:23.634とトップタイムを叩き出し、そして九島勇気、清水と続く。
雨脚がさらに強まる中行われたエリート男子決勝では、転倒した選手の救護活動のためレースは40分間中断。救護のためのキャタピラ車がコース内を走行したため、路面コンディションが大きく変わった。この待ち時間で雨に濡れた選手たちにはストレスがかかっていく。
末政実緒（FUNFANCY/INTENSE） photo:Akihiro.NAKAOそしてレース再開後、やはりここで調子の良さを見せたのは予選から飛ばす井手川だった。3:22.278で優勝し、続いて九島勇気が＋0.478、3位は＋4.643で青木が入った。
1位・井手川のコメント
「怪我人を乗せたキャタピラ車が走って、コーナーの立ち上がりに砂が浮いて相当難しかったです。ビビって中間は攻められなかった。一ヶ月後は全日本なので乗り込みます」
2位・九島勇気のコメント
中川綾子（GDR/髑髏団） photo:Akihiro.NAKAO「雨は好きなので攻めて走れましたがコンマ5秒で負けました。悔しいですね。次の全日本は優勝できるようがんばります」
3位・青木のコメント
「キャタピラが入って路面がぽこぽこして、読みながら走ってうまくまとめる事ができました。ただ上の二人には完敗ですね。ライン取りとか自分には足らないところがあります。次の全日本までに調整してがんばります」
DH勢は昨年と同じく井手川を中心に北米遠征を計画している。参加予定の清水は、「ワールドカップのカナダとアメリカに行く予定で昨年は二戦とも予選は通れず悔しい思いをしたので、リベンジして良い記録を残します。」
「行って感じたのは体力差はもとよりバイクの押さえ込みです。周りはしっとりと走るので真似しつつ基礎体力をつけて挑みたいと思います。レッドブルのストリーミングでは決勝に残ると映るので是非予選は通過したいです」
女子は末政 実緒（FUNFANCY/INTENSE）の圧勝。続いて今年からエリートに上がった中川綾子（GDR/髑髏団）が2位となった。同年代の九島あかね（KHS/T-FACTORY）も4位となり、女子も若手世代が活躍しそうな勢いを見せた。
第一戦DHI優勝の末政実緒（FUNFANCY/INTENSE） photo:Akihiro.NAKAO
第一戦DHI優勝の井手川直樹（Devinci/SUNSPI.com） photo:Akihiro.NAKAO
末政 実緒（FUNFANCY/INTENSE）
「生憎の雨でしたが新しいバイクで何事も無く終わったので良かったです。次は全日本で次の週はイギリスのワールドカップ、ワールドカップでは順位的にはトップ10に入りさらに上を目指したいです」
男子エリート結果
1位 井手川 直樹（Devinci/SUNSPI.COM） 3:22.278
2位 九島 勇気（玄武 Ninjya TV）＋0.478
3位 青木 卓也（TEAM GIANT）＋4.643
4位 黒沢 大介（Team GT/FUST ）＋5.342
5位 清水 一輝（AKI FACTORY TEAM）＋5.880
6位 永田 隼也（A&F/ROCKYMOUNTAIN）＋7.118
7位 阿藤 寛（1-jyo Telescope/Lapie）＋8.486
8位 小山 航（BANSHEE）＋13.369
9位 向原 健司（FK170）＋13.621
10位 湯本 大行（YOU CAN）＋14.141
女子エリート
1位 末政 実緒（FUNFANCY/INTENSE） 3:51.238
2位 中川 綾子（GDR/髑髏団）＋13.535
3位 中村 美佳（MSC/福井和泉/重力技研）＋15.687
4位 九島 あかね（KHS/T-FACTORY）＋42.206
5位 木下 論子（髑髏団 WAKO`s）＋46.403
男子エキスパート
1位 加藤 将来（Team Transition Racin） 3:42.366
2位 高松 健二（TMG13）＋4.769
3位 岩手 信和 ＋5.767
男子スポーツ
1位 浦上 太郎（Transition/Cleat/TEAM） 3:46.296
2位 加納 慎一郎（DTP）＋6.702
3位 増田 直樹（DTP）＋8.345
女子スポーツ
1位 江嶋 綾（RingoRoad.com）＋ 4:43.118
2位 安福 範子（ACCEL）＋45.246
text&photo:Akihiro.NAKAO
井手川直樹（Devinci/SUNSPI.com） photo:Akihiro.NAKAO5月3～4日に滋賀県高島市で行われたJシリーズ第一戦びわこ高島大会は、まずDHIが箱館山スキー場からスタートした。XCOは朽木スキー場で5月6日に会場を移しての開催となる。昨年は東日本大震災の影響により中止となった本大会、今年は2年越しの開催となった。九島勇気（玄武 Ninjya TV） photo:Akihiro.NAKAO今季DHIで主な移籍選手は、九島勇気が玄武 Ninjya TVに。そして兄の九島賛汰はカナダはウィスラーへとライド修行へ赴く。昨年は清水一輝（AKI FACTORY TEAM）が全日本チャンプ、井本はじめ（Team Transition Racing）と九島勇気がシリーズ戦を勝利。今年はその若手たちをベテランの井手川と、昨年シリーズチャンプの青木卓也（TEAM GIANT）が対抗する形になると見られている。青木卓也（TEAM GIANT） photo:Akihiro.NAKAO今回の函館山のコースは、前半はロックセクションや急斜度が続き、後半はジープ道の長い漕ぎを要する、テクニックとパワーの必要な距離2kmだ。大雨で波乱の巻き起こったレース
3日から大雨となったレースはタイムドセッションから始まり、まずは井手川が3:25.420のタイムでトップ。次の日の予選は雨が止まない中、再び井手川が3:23.634とトップタイムを叩き出し、そして九島勇気、清水と続く。
雨脚がさらに強まる中行われたエリート男子決勝では、転倒した選手の救護活動のためレースは40分間中断。救護のためのキャタピラ車がコース内を走行したため、路面コンディションが大きく変わった。この待ち時間で雨に濡れた選手たちにはストレスがかかっていく。
末政実緒（FUNFANCY/INTENSE） photo:Akihiro.NAKAOそしてレース再開後、やはりここで調子の良さを見せたのは予選から飛ばす井手川だった。3:22.278で優勝し、続いて九島勇気が＋0.478、3位は＋4.643で青木が入った。1位・井手川のコメント
「怪我人を乗せたキャタピラ車が走って、コーナーの立ち上がりに砂が浮いて相当難しかったです。ビビって中間は攻められなかった。一ヶ月後は全日本なので乗り込みます」
2位・九島勇気のコメント
中川綾子（GDR/髑髏団） photo:Akihiro.NAKAO「雨は好きなので攻めて走れましたがコンマ5秒で負けました。悔しいですね。次の全日本は優勝できるようがんばります」3位・青木のコメント
「キャタピラが入って路面がぽこぽこして、読みながら走ってうまくまとめる事ができました。ただ上の二人には完敗ですね。ライン取りとか自分には足らないところがあります。次の全日本までに調整してがんばります」
DH勢は昨年と同じく井手川を中心に北米遠征を計画している。参加予定の清水は、「ワールドカップのカナダとアメリカに行く予定で昨年は二戦とも予選は通れず悔しい思いをしたので、リベンジして良い記録を残します。」
「行って感じたのは体力差はもとよりバイクの押さえ込みです。周りはしっとりと走るので真似しつつ基礎体力をつけて挑みたいと思います。レッドブルのストリーミングでは決勝に残ると映るので是非予選は通過したいです」
女子は末政 実緒（FUNFANCY/INTENSE）の圧勝。続いて今年からエリートに上がった中川綾子（GDR/髑髏団）が2位となった。同年代の九島あかね（KHS/T-FACTORY）も4位となり、女子も若手世代が活躍しそうな勢いを見せた。
第一戦DHI優勝の末政実緒（FUNFANCY/INTENSE） photo:Akihiro.NAKAO第一戦DHI優勝の井手川直樹（Devinci/SUNSPI.com） photo:Akihiro.NAKAO末政 実緒（FUNFANCY/INTENSE）
「生憎の雨でしたが新しいバイクで何事も無く終わったので良かったです。次は全日本で次の週はイギリスのワールドカップ、ワールドカップでは順位的にはトップ10に入りさらに上を目指したいです」
男子エリート結果
1位 井手川 直樹（Devinci/SUNSPI.COM） 3:22.278
2位 九島 勇気（玄武 Ninjya TV）＋0.478
3位 青木 卓也（TEAM GIANT）＋4.643
4位 黒沢 大介（Team GT/FUST ）＋5.342
5位 清水 一輝（AKI FACTORY TEAM）＋5.880
6位 永田 隼也（A&F/ROCKYMOUNTAIN）＋7.118
7位 阿藤 寛（1-jyo Telescope/Lapie）＋8.486
8位 小山 航（BANSHEE）＋13.369
9位 向原 健司（FK170）＋13.621
10位 湯本 大行（YOU CAN）＋14.141
女子エリート
1位 末政 実緒（FUNFANCY/INTENSE） 3:51.238
2位 中川 綾子（GDR/髑髏団）＋13.535
3位 中村 美佳（MSC/福井和泉/重力技研）＋15.687
4位 九島 あかね（KHS/T-FACTORY）＋42.206
5位 木下 論子（髑髏団 WAKO`s）＋46.403
男子エキスパート
1位 加藤 将来（Team Transition Racin） 3:42.366
2位 高松 健二（TMG13）＋4.769
3位 岩手 信和 ＋5.767
男子スポーツ
1位 浦上 太郎（Transition/Cleat/TEAM） 3:46.296
2位 加納 慎一郎（DTP）＋6.702
3位 増田 直樹（DTP）＋8.345
女子スポーツ
1位 江嶋 綾（RingoRoad.com）＋ 4:43.118
2位 安福 範子（ACCEL）＋45.246
text&photo:Akihiro.NAKAO
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