40歳の福島晋一(トレンガヌ・プロアジア)が、地元マレーシアの強豪チームのキャプテンとして自身9回目のツール・ド・ランカウイに挑む。このレースでのチームの戦略と福島自身の目標を聞いた。

福島晋一(トレンガヌ・プロアジア)福島晋一(トレンガヌ・プロアジア) photo:Miwa.Iijima福島晋一が所属するトレンガヌ・プロアジア・サイクリングチームは、福島と韓国人選手のチャンンジェ・ジャン(22)以外は全員マレーシア人という、マレーシアのトレンガヌ市がメインスポンサーの地元期待の強豪チーム。今回出場する選手6人中4人が22~24歳という若手を率いるチームキャプテンとしての意気込みを聞いた。

現在の調子はどうでしょう?

「先に行われたアジア選手権は調子が悪いわけではないのにいまひとつの手ごたえだったんです。シーズン最初だったということもあるんですが。ツール・ド・ランカウイは1週間以上の長いステージレースだから、何レースか走っている間に調子もこれから上がってくるかもしれないと思っています。」

チームのオーダーは何でしょうか?

「我々は地元マレーシアのチームだから、もちろんチーム総合とかも狙いたいけれど、それよりもとにかくステージ優勝が欲しいですね。アジアの1位とかで表彰台を狙うより、1ステージでもステージ優勝を獲りたい。だからステージを狙っていく。特に、今年の最終ステージはチームのメインスポンサーのトレンガヌ市が勢力を上げて招致したから、必ず全員で良いところを見せないといけないんです」

チームの脚質は?

「スプリンターが4人。特に、昨年ステージ3位に入って、数々のレースでゴールスプリントを制しているマレーシア期待の星、ハリフ・サレー(22歳)はステージ優勝が狙える選手です。残念ながらチームにはクライマーがいない。しかし、ゲンティンハイランドは僕とソフィー・マト・セナン(22歳)が頑張るしかないですね」

シンイチ選手自身がターゲットにしているステージはありますか?

プレゼンテーションでコールされるトレンガヌ・プロアジア 手を振る福島晋一プレゼンテーションでコールされるトレンガヌ・プロアジア 手を振る福島晋一 photo:Miwa.Iijima「第5ステージは厳しいですね。以前、新城幸也(当時はともに梅丹本舗に所属)と逃げたことがあるコースなんだけど、試走したら、さらにきつい登りも加わっていた。あのコースは集団が大きくばらけると思うからチャンスがあると考えています。

そして、最終ステージ。周回コースの中に自分のマレーシアの家があるんですよ(笑)。大会ではもう何度も使われているコースだし、地元チームとしていいところが見せられるように頑張りたいですね。」


ツールドランカウイは2月24日にクアラルンプールで20kmの個人タイムトライアルが開催。10日間のステージレースが幕を開ける。


photo&text:Miwa.Iijima