長野県安曇野の美しい景色を駆け抜けるロングライドイベント「アルプスあづみのセンチュリーライド2012」の開催が5月27日(日)に決定した。今年で4回目となる人気の大会はコースの見直しも行い、より完成度の高いロングライドイベントに進化している。

白馬ジャンプ競技場あたりはダイナミックな山岳美が堪能できる白馬ジャンプ競技場あたりはダイナミックな山岳美が堪能できる

安曇野ののどかな風景を走る安曇野ののどかな風景を走る 安曇野を舞台とする「アルプスあづみのセンチュリーライド」。「美しい日本のロングライド」をかかげるこの大会。コースとなるのは長野県松本市~安曇野市~松川村~大町市~白馬村一帯。
今年はスタート・ゴール会場を梓水苑(しすいえん=梓川のほとりの公共の宿)に変更し、走るコースも一部変更になっている。

プロデューサーは松本市在住で、元MTB五輪代表の鈴木雷太(すずき・らいた/BIKE RANCH代表)さん。安曇野でトレーニングを重ね、安曇野をこよなく愛する鈴木雷太さんがイメージする最高のロングライドイベントが「アルプスあづみのセンチュリーライド」というわけだ。
仁科三湖の木崎湖 湖畔のクルマが少ない道を走る仁科三湖の木崎湖 湖畔のクルマが少ない道を走る 今年も「最高のコースを、最高の季節に走る、日本で一番すてきなロングライドにしよう」を合言葉に、鈴木雷太プロデューサーのもと、スタッフが準備を進めている。大会実行委員会と鈴木雷太さんに大会の魅力を聞いた。


レベルに合わせた4コースが用意される

大会は160kmコース、120kmコース、80kmコース、40kmコースと合計4つのコースを設定。レベルに合わせてチャレンジ出来る魅力的なコースが設定されている。

160kmコース 梓水苑 ⇔ 白馬ジャンプ競技場
120kmコース 梓水苑 ⇔ 木崎湖
90kmコース 梓水苑 ⇔ 国営アルプスあづみの公園【大町・松川地区】
40kmコース 梓水苑 ⇔ 国営アルプスあづみの公園【堀金・穂高地区】


プロデューサーの鈴木雷太さん(BIKE RANCH) 松本に住んで17年。コースを走り尽くしているプロデューサーの鈴木雷太さん(BIKE RANCH) 松本に住んで17年。コースを走り尽くしている プロデューサー 鈴木雷太さんのコメント
「走って気持ちのいいルートと、おもてなしを心がけています」


コースは毎年少しづつ変更があって、安全に、気持よく、美しい風景を楽しみながら走れるようにカスタマイズしています。つねに「サイクリストが走って楽しいコース作り」を追求しています。
今年は今までスルーしていた大町温泉郷の全面協力を得て、魅力的なエイドステーションを設置することができました。
そして160kmコースは今まで同じコースで往復していたのを、大町市街から美麻村を通過するコースに変更しました。少し上りは増えますが、道は広くて走りやすく、白馬山麓に入った時のアルプスのダイナミックな山岳の景観は、今までの佐野坂ルートよりも近く大きく見え、必ず参加者の胸を打つと思います。

蓮華大橋から残雪の山並みを見ながら走る蓮華大橋から残雪の山並みを見ながら走る 120kmコースは白馬ジャンプ競技場までは行かないものの、新たに日向山(ひなたやま)周りのルートを加え、木崎湖を回って走ります。山岳と湖の風景が魅力のオススメのコースです。

90kmコースは完全往復コースで、大町・松川地区を折り返すコースです。引き返すこともできるので距離が心配な人も安心して走れます。

40kmコースはまだ自転車で長距離を走ることが不安な人でも不安なく安心して楽しめるコースに仕立てています。小さなお子さん連れで家族みんなで走るとか、スポーツバイク初心者や女性でも安心して気軽に楽しめますから、お散歩気分でどうぞ。


コースの特徴 「気分的にラクになれる "帰りはヨイヨイ"の設定」

鈴木雷太さんも走る。マヴィックカーもサポートしてくれます鈴木雷太さんも走る。マヴィックカーもサポートしてくれます 160kmコース(実測154.3km)は、獲得標高1,444mです。しかしコースを走った感想は、その標高差にしては意外と平坦に感じると思います。というのは、スタートの松本が標高650m、白馬が800mほどで、ゆるやかに上っていっているなかで、登りが加わる。そして復路は下り基調になっています。ですので、「往路は脚のあるうちに上りを頑張って、帰りは緩やかに下ってくる」というイメージです。

コースを作る上で常に心がけているのが「走って気持ちのいいルート」です。それが基本にありますね。
景色が素晴らしいこと、行きは上りでも帰りは下っていることはその一つです。後半が楽な方がいいですから。
そのうえで走って安全なコースということも大事です。クルマが少なくて道幅が広いこと、右折が少ないことも安全に走れるポイントです。右折があったとしても信号を使うなどしてクルマと接触する危険をなるべく減らすようにしてルート設定をしています。

白馬周辺の田舎道を走る白馬周辺の田舎道を走る 全体的には「往復」であることも基本になっています。これはホノルルセンチュリーライドからアイデアを得たんですが、いつでも帰って来られる、やめたいときにもいつでも引き返せるというのも安心なポイントです。ですので、アルプスあづみのセンチュリーライドも、つらくなったらいつでも引き返してOKです。ただし引き返すことを必ず近くのスタッフの方に伝えるようにして下さい。

160kmに関しては往復コースではないのでその限りではないですが、アルプスあづみのセンチュリーライドの一番の魅力は、それなりに苦労して走って、落ち返し地点の白馬に入ったときに残雪の山並みの景観が広がった時の感動です。走れる方はチャレンジしてぜひ味わって欲しいですね。自転車で走りながら見たその景色は、絶対に一生の思い出になると思います


・地元の"おもてなし"が充実したエイドステーション

この大会のもうひとつの魅力は充実したエイドだ。今回は4ヶ所のエイドと2ヶ所の給水所を設定。
それぞれのエイドは、地元の皆さんが地元の食材などを使って趣向を凝らしてもてなしてくれる。地元の皆さんとのふれあいが一番のおみやげになりそうだ。

雷太さん:「おもてなし」を大切にするというコンセプトで用意を進めています。味気ない補給食が並ぶのではなく、なるべく地元の食材で、安曇野を舌でも味わっていただけるようなものを用意しています。今の時点で決まっているのは、安曇野のお菓子「あずさ」、豚汁、白馬の紫米のおこわなど。
また、エイドは単なる補給地点ではなく、太鼓やアルプホルンなどを演奏する地元の人が迎えるなどの趣向を凝らしています。

エイドでは地元の名産「茶まん」が振舞われたエイドでは地元の名産「茶まん」が振舞われた エイドで提供されたわらび餅エイドで提供されたわらび餅

アルプホルンの演奏が出迎えてくれるアルプホルンの演奏が出迎えてくれる 白馬の紫米のおこわをどうぞ白馬の紫米のおこわをどうぞ


主催者・松島義一さんのコメント 「何度走っても飽きないのが安曇野の魅力」

大会実行委員会事務局長の松島義一さん(TOYBOX信州スカイパークサービスセンター副所長)にもお話を伺った。

松島さん:「この安曇野一帯は、何回走っても飽きない魅力がありますね。自転車で走ってすごく気持ちのいいところなので、この土地を好きになって、イベントのとき以外でも、家族や友人で、いつでも安曇野に走りに来て欲しいですね。
風景のハイライトは、前半は安曇野のシンボルである常念岳。大町に入って蓮華岳、そして仁科三湖の水の風景。後半は爺ヶ岳、鹿島槍から白馬岳へと続く後立山(うしろたてやま)連峰。その"風景のクレッシェンド"(強弱)に、誰もが感動することと思います。
安曇野ののどかな風景と壮大な山岳景観を味わえるコース設定。"美しい日本のロングライド"を称するにふさわしい大会です。国内だけでなく、世界からここへ走りに来て欲しいですね。」


2月1日 参加受付開始

募集は2月1日から開始され、3月31日まで。人気が高いので期間内でも定員になり次第締め切りとなる。興味のある方は早めにチェックしてほしい。


開催概要
スペシャライズドプレゼンツ
アルプスあづみのセンチュリーライド2012

開催日程
5月26日(土)受付 ウエルカムイベント
5月27日(日)大会

主 催:アルプスあづみのセンチュリーライド2012実行委員会
(構成団体:国土交通省国営アルプスあづみの公園事務所、TOY BOX、アルプスあづみの公園管理センター)
プロデュース:鈴木 雷太(BIKE RANCH)
会 場:スタート/ゴール 松本市 梓水苑(しすいえん)

完走してお互いを讃え合う 走りきった喜びは格別だ完走してお互いを讃え合う 走りきった喜びは格別だ コース
●コース 160km早出
・スタート 6:10
・折返し点 白馬ジャンプ競技場
・制限時間 11時間
・最高標高 949m
・獲得標高 1,444m
・距離 154.3km

●コース 160km遅出
・スタート 7:00
・折返し点 白馬ジャンプ競技場
・制限時間 10時間
・最高標高 949m
・獲得標高 1,444m
・距離 154.3km

●コース 120km
・スタート 8:00
・折返し点 木崎湖北
・制限時間 9時間
・最高標高 916m
・獲得標高 867m
・距離 114.4km

雨もなんのその。がんばってます雨もなんのその。がんばってます ●コース 80km
・スタート 8:00
・折返し点 国営アルプスあづみの公園【大町・松川地区】
・制限時間 9時間
・最高標高 748m
・獲得標高 534m
・距離 76.4km

●コース 40km
・スタート 8:00
・折返し点 国営アルプスあづみの公園【堀金・穂高地区】
・制限時間 9 時間
・最高標高 703m
・獲得標高 234m
・距離 36.7km


参加費:高校生以上 7,000円、小中学生 4,000円
募集定員:1,200名
募集期間:2月1日~3月31日まで(期間内でも定員になり次第締め切り)

参加申し込み 
ホームページ「エントリー」参照

160kmコース(ルートラボ)