高い運動性能と、フルカーボンフレームとして抜群のコストパフォーマンスを持ち、人気を博したオルベア・オニキス。残念ながら2012年のラインナップから姿を消してしまったが、惜しむ声が多く寄せられたため、日本のみ限定100台で発売されることとなった。新型ティアグラ完成車で178,500円(税込)と、破格のコストパフォーマンスを発揮する。

オルベア・オニキス カーボンホワイトカラー(写真は完成車のイメージ。実際の仕様と異なります)オルベア・オニキス カーボンホワイトカラー(写真は完成車のイメージ。実際の仕様と異なります) (c)ダイナソア
今回再販売が決定したオニキスはオルベアのラインナップ中、フラッグシップのオルカに次ぐグレードに位置するモデル。上位モデルと同じくオルベア独自のSSNテクノロジーと呼ばれる、同じモデルならばフレームサイズが違っても乗り味は共通するというシステムを使って設計がなされている。

メーカーエンブレムとシフトワイヤのアウターストッパーを兼ねた金具。とても合理的な作りだ。オルカから受け継ぐ形状だメーカーエンブレムとシフトワイヤのアウターストッパーを兼ねた金具。とても合理的な作りだ。オルカから受け継ぐ形状だ スムーズなフレーム形状と落ち着いたカラーリングがうまくマッチし、上品な雰囲気をみせるスムーズなフレーム形状と落ち着いたカラーリングがうまくマッチし、上品な雰囲気をみせる

構造はワンピースタイプのモノコック製法だ。上下同径ヘッドや通常タイプのBBシェルなど、オーソドックスなシステムを採用しながらも高い剛性を持つことで、軽快な踏み味をもつレーシングバイクに仕上げられている。バイクジャーナリスト吉本司氏は、2011年モデルのインプレッションにおいて「軽い加速感が魅力的な良質なレーシングモデル」と評している。

オルベアオリジナルパーツでシートポスト、ハンドル、ステムの3点をまとめている。コーディネートの基本だオルベアオリジナルパーツでシートポスト、ハンドル、ステムの3点をまとめている。コーディネートの基本だ ヘッド部はオーソドックスな上下1-1/8サイズ。トップとダウンチューブの交点にはしっかりとボリュームが与えられヘッド部のねじれを制御するヘッド部はオーソドックスな上下1-1/8サイズ。トップとダウンチューブの交点にはしっかりとボリュームが与えられヘッド部のねじれを制御する 中間部からショルダー部にかけて太くなっていくフォークブレード。フロント周りを安定させ、ブレーキ力を受け止める中間部からショルダー部にかけて太くなっていくフォークブレード。フロント周りを安定させ、ブレーキ力を受け止める

コンポーネントは新しく10速化されたティアグラを装備する。STI・クランクを始め、ブレーキ・フロントディレイラー・リアディレイラー・リアスプロケット・チェーン・BBに至るまで、全てティアグラで統一したフル装備仕様車だ。ギア構成はフロント50/34T、リア12-25Tのコンパクトクランク仕様となる。ハンドル・ステム・シートピラーはオルベアオリジナルのものが採用され、トータルパッケージとして統一されたデザインがなされている。

カラーはカーボンの地色にホワイトとオレンジのラインが入る人気の"カーボンホワイト"だ。ストレートチューブを使用したフレームのシルエットを上品に引き立たせてくれている。

ボリュームのあるBBだがポップなグラフィックが配され、マッチョな雰囲気をうまく隠しているボリュームのあるBBだがポップなグラフィックが配され、マッチョな雰囲気をうまく隠している チェーンステーはBBからリヤエンドにかけて縦長断面から丸断面に変化していく。力の伝達性と振動吸収性を両立しているチェーンステーはBBからリヤエンドにかけて縦長断面から丸断面に変化していく。力の伝達性と振動吸収性を両立している

気になる価格はフルカーボンフレーム完成車としては破格の178,500円でリリースされる。2011年はフレームセット単体で189,000円で販売されていたことを考えると、とてつもないコストパフォーマンスモデルであるといえるだろう。販売数は日本国内のみ100台限定販売。気になる人は早めのチェックをした方が良さそうだ。取り扱いはダイナソア。

オニキス ティアグラ10S完成車(100台限定)
■ヘッドセット:インテグレイテッド1-1/8
■カラー:カーボンホワイト
■サイズ:48、51、54
■価 格:178,500円(税込)

*今回使用した写真は2011年モデルのアルテグラ仕様車。今回発売されるものとは仕様が異なります。
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