おきなわの市民レースは140km以下だけで9クラスもある。それぞれにライバル心を燃やして闘い、そして励ましあった。写真と勝者たちの声をお届けしよう。

市民140km

普久川ダムを2回上る140kmコースは、210kmコースから本部半島をカットしただけのようなハードなコース。ここで自信をつけて210kmクラスへ出場する選手も多い。
集団は小さくなりながら16人でのゴールスプリントへ。これを昨年同クラスで2位、「スプリントは苦手だが」という笹木哲雄(チームセカンドウインド鹿児島)が制して優勝。

1位 笹木哲雄(チームセカンドウインド鹿児島)4時間08分08秒197
2位 岡崎祐介(ユーロードバイシクル)
3位 山口啓介(チームCB)
4位 安永亮
5位 川越淳平(東京理科大学)
6位 藤原真(DOKYUレーシングクラブ)

市民140km ゴール市民140km ゴール photo:Hideaki.TAKAGI市民140km 表彰市民140km 表彰 photo:Hideaki.TAKAGI



市民100km

100kmは初めての宇良武(チーム池原)が12人のゴールスプリントを制し優勝。チームとしてはワン・ツーの勝利。恩納村でまさに地元。おきなわ在住者の優勝とあって、特別賞としてツール・ド・北海道事務局から、2012年ツール・ド・北海道市民レースの招待状がプレゼントされた。

1位 宇良武(チーム池原)3時間05分06秒504
2位 金城直樹(チーム池原)
3位 ベン・カー(Team Niseko)
4位 高木正哉(PRESTO)
5位 勢理客一之(TEAM KIDS)
6位 池浦巧(MKⅢ)

市民100km ゴール市民100km ゴール photo:Hideaki.TAKAGI市民100km 表彰市民100km 表彰 photo:Hideaki.TAKAGI



市民50km(U29)

優勝した遠藤優(SFIDA Cycling Team)は「昨年は100kmで優勝できたのですが、今年は申し込みの時期に体調が悪く全く自転車が乗れない状況でした。その後にいくらか体調が戻ってきて耐久系のレースでいい結果を出せるまでになりました。それでもレースは水物なので。30mほど離して勝てたようですが振り返る余裕はありませんでした」と語る。
レース中は常にアタックし先頭を走る積極的な展開での優勝は評価されるだろう。

1位 遠藤優(SFIDA Cycling Team)1時間20分31秒670
2位 風戸哉男 +01秒
3位 高嶺寛己
4位 高良和郎(沖縄国際大学)
5位 池田雅信(名桜大学)
6位 松岡慎司(GIOCARE)

市民50km(U29) ゴール市民50km(U29) ゴール photo:Hideaki.TAKAGI市民50km(U29) 表彰市民50km(U29) 表彰 photo:Hideaki.TAKAGI


市民50km(サーティー)

優勝したのは長屋一豊(エアーニッポン自転車競技部)。「昨年はボートで国体に出たあと、2ヶ月間自転車の練習をして同クラスで10位でした。昨年優勝で今年3位の藤井壮太選手と来年はともに頑張ろう、と昨年の会場で別れたところでした。今年は彼から、強かったね、と祝福されました。ラスト300mで出る予定が、その前に一人行かれてしまいました。それを私の職場の先輩の石垣の福士さんが追ってくれたおかげで勝てました。仕事(パイロット)で訓練があってこれから半年ほど乗れない時期が来るのですが、それでもまたおきなわに出たいです」
来年の活躍も期待できそうだ。

1位 長屋一豊(エアーニッポン自転車競技部)1時間19分29秒242
2位 深谷英治(CS Yamada)
3位 藤井壮太(東洋水産㈱ロードレース部)
4位 和宇慶哲郎(カデナロケッツ)
5位 鈴木隆之
6位 島袋哲治(ミニベロCLUB4748)

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市民50km(フォーティー)

常に逃げる存在で知られる岩瀬一憲(しげるん)が見事逃げ切って優勝。後続集団に19秒差をつける圧勝だ。いずれは210kmに出たいという。さらにステップアップしていく40代選手に期待だ。

1位 岩瀬一憲(しげるん)1時間19分48秒359
2位 岡野哲也(SPADE・ACE)+19秒
3位 柳澤正
4位 荒井学(チームひぐち)
5位 安里尚志(チームキッズ)
6位 巴健至(ロゼ・コローレ)

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市民50km(オーバー50)

今まで上位入賞こそ多数だったが1位がなかった長谷川毅彦(キョロ)が優勝。宮古島在住で昨年はレース実況もしたおなじみの選手。

1位 長谷川毅彦(キョロ)1時間24分43秒138
2位 加藤誠
3位 賀数勝信(チーム.タクミ)
4位 茅木孝(内房レーシングクラブ)
5位 西丸房雄(PMVワンダーズ)
6位 田口英作(Team DADDY)

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市民レディース50km

台湾から参加のイ・ファンジュ(台湾車連)がチームメイトのウー・メイジン(台湾車連)とともに並んでゴールして優勝。きれいな景色を見ながら走れたと、余裕のある一面も。3位集団のスプリントもコー・ミンファン(台湾)が制し、表彰台3人は全員が台湾からの参加者に。

1位 イ・ファンジュ(台湾車連)1時間27分55秒071
2位 ウー・メイジン(台湾車連)
3位 コー・ミンファン(台湾)+1分20秒
4位 深谷愛子(CS Yamada)
5位 ツアン・ペイウェン(台湾車連)
6位 儀間光希(中城中学校)

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中学生50km

優勝した孫崎大樹(sakatani racing)は「去年は3位だったので、今年は絶対に勝つ気持ちで臨みました。できればかっこよく逃げたかったのですがみんな強くて逃げられず、最後はスプリント勝負に備えました。途中の状況から、スプリントならば行けそうと感じていたので、長めのラスト500mからしかけました。来年はできれば自転車競技部のある高校に入って、将来はプロになりたいです」と語る。
来年のジュニア国際ロードが楽しみだ。

1位 孫崎大樹(sakatani racing)1時間30分53秒004
2位 小野康太郎(スミタ・ラバネロ)
3位 吉永陸(広島城北中学校)
4位 三宅大春 +02秒
5位 奥間唯哉
6位 間瀬勝義(ランタンルージュ貝塚四中)+04秒

中学生50km ゴール中学生50km ゴール photo:Hideaki.TAKAGI中学生50km 表彰中学生50km 表彰 photo:Hideaki.TAKAGI


市民40km

コースは100km系以上のラスト40kmを走るもので、距離は短いもののとても厳しい内容だ。
昨年は地元高校生が表彰台を独占したが、今年はさらにスピードが上がり激戦に。3人が抜け出して直線勝負を染矢祐太(津末サイクルクラブチーム)が制した。

1位 染矢祐太(津末サイクルクラブチーム)1時間13分38秒974
2位 東輝明(A&Nサイクルフレンド)
3位 和田善之(A&Nサイクルフレンド)+6秒
4位 古謝孝明 +1分04秒
5位 小山治郎(Vitesse・あざみ会)+2分11秒
6位 躍場秀兵(本部町)+2分22秒

市民40km ゴール市民40km ゴール photo:Hideaki.TAKAGI市民40km 表彰市民40km 表彰 photo:Hideaki.TAKAGI



photo&text:HIdeaki.TAKAGI

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