2009年5月18日、リョレット・デ・マールの3.6km個人TTでボルタ・ア・カタルーニャが開幕し、昨年の大会でもプロローグを制したトール・フースホフト(ノルウェー、サーヴェロ)が1秒差で勝利し、リーダージャージに袖を通した。

3.6kmの個人TTを制したトール・フースホフト(ノルウェー、サーヴェロ)3.6kmの個人TTを制したトール・フースホフト(ノルウェー、サーヴェロ) photo:CorVosジロ・デ・イタリアが1回目の休息日を迎えた5月18日、スペインはカタルーニャ地方、リョレット・デ・マールで第89回めとなるボルタ・ア・カタルーニャが開幕した。第1ステージは3.6kmの個人タイムトライアルで、プロローグハンターと呼ばれる短距離TTスペシャリストやルーラーに注目が集まった。

第1走者のアルカイツ・デュラン(スペイン、フジ・セルヴェット)から順に好天のリョレット・デ・マールを選手たちが走り出してゆく。7番手スタートのユッシ・ヴェッカネン(フィンランド、フランセーズデジュー)が4分50秒の好タイムをマークして暫定首位に立ち、この日の勝利を狙う選手にとっての目標タイムとなる。

32番手でスタートした新城幸也(日本、Bboxブイグテレコム)は5分5秒でゴール。最終的にはトップから18秒遅れの111位でこの日を終えている。

84番目にスタートしたグレッグ・ヘンダーソン(ニュージラーンド、チームコロンビア)が4分49秒でトップに躍り出るも、そのタイムを2秒上回って暫定トップタイムを塗り替えたのは昨年のカタルーニャのプロローグ覇者、トール・フースホフト(ノルウェー、サーヴェロ)だった。1秒差で2位になったアレハンドロ・バルベルデ(スペイン、ケスデパーニュ)1秒差で2位になったアレハンドロ・バルベルデ(スペイン、ケスデパーニュ) photo:CorVos

フースホフトのタイムを脅かしたのはこのごろドーピング疑惑で身辺が騒がしいアレハンドロ・バルベルデ(スペイン、ケスデパーニュ)。イタリアのレースに出場が禁止され、ツール出場も危ういバルベルデは区間優勝で無実を主張したいところだったが、フースホフトに1秒及ばず、2位でこの日を終えた。

優勝は2006年のツール・ド・フランスのプロローグも制したフースホフト。今シーズンもヘット・ニュースブラッドで勝利、ミラノ〜サンレモとパリ〜ルーベで3位に入るなど、スプリンターとルーラーとしての才能を発揮している彼が、下馬評通りの勝利を挙げた。

距離が短いこともあり、総合トップ10には4秒差で選手がひしめいている。翌第2ステージは早速の山岳ステージとなるため、重量級のフースホフトがリーダージャージを守るのは難しいだろう。1秒差で総合2位につけるバルベルデとしてはリーダージャージを獲得することで、レースの中で存在感を見せたいところだろうか。

ボルタ・ア・カタルーニャ第1ステージ結果

1位 トール・フースホフト(ノルウェー、サーヴェロ) 4'47"
2位 アレハンドロ・バルベルデ(スペイン、ケスデパーニュ)+1"
3位 グレッグ・ヘンダーソン(ニュージラーンド、チームコロンビア)+2"
4位 マチュー・ラダニュ(フランス、フランセーズデジュー)+3"
5位 シルヴァン・シャヴァネル(フランス、クイックステップ)
6位 ユッシ・ヴェッカネン(フィンランド、フランセーズデジュー)
7位 ドミニク・コルニュ(ベルギー、クイックステップ)
8位 ニキ・テルプストラ(オランダ、ミルラム)+4"
9位 ダニエル・オス(イタリア、リクイガス)
10位 ブレット・ランカスター(オーストラリア、サーヴェロ)

総合成績

1位 トール・フースホフト(ノルウェー、サーヴェロ) 4'47"
2位 アレハンドロ・バルベルデ(スペイン、ケスデパーニュ)+1"
3位 グレッグ・ヘンダーソン(ニュージラーンド、チームコロンビア)+2"
4位 マチュー・ラダニュ(フランス、フランセーズデジュー)+3"
5位 シルヴァン・シャヴァネル(フランス、クイックステップ)
6位 ユッシ・ヴェッカネン(フィンランド、フランセーズデジュー)
7位 ドミニク・コルニュ(ベルギー、クイックステップ)
8位 ニキ・テルプストラ(オランダ、ミルラム)+4"
9位 ダニエル・オス(イタリア、リクイガス)
10位 ブレット・ランカスター(オーストラリア、サーヴェロ)

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