山口国体3日目は少年、成年3種目ずつの決勝が行われた。ロード選手が多数参戦したポイントレースは井上和郎(福井、チームブリヂストン・アンカー)が優勝。窪木一茂(福島、日本大)は惜しくも2位に。

10月7日、山口国体3日目はトラックのケイリン、4km速度競走、ポイントレースの少年・成年の決勝が行われた。以下、フォトレポートでお届けしよう。

少年ケイリン決勝 奥村諭志(岡山、岡山工高)が優勝少年ケイリン決勝 奥村諭志(岡山、岡山工高)が優勝 photo:Hideaki.TAKAGI少年ケイリン
ペーサー直後に位置取りした奥村諭志(岡山、岡山工高)が、前に一人入れた状態で最終周回へ。そこから豪快に先行して優勝。地元の清水裕友(山口、誠英高)は健闘して2位に。奥村はインターハイに続いての優勝だ。
1位 奥村諭志(岡山、岡山工高)11秒543
2位 清水裕友(山口、誠英高)
3位 有馬尚輝(熊本、秀岳館高)
4位 堀田海人(三重、朝明高)
5位 藤根俊貴(岩手、紫波総合高)
6位 小松誠悟(栃木、作新学院高)
7位 森田賢多郎(佐賀、龍谷高)
8位 高橋飛鳥(兵庫、日生学園三高)

成年ケイリン決勝 石口慶多(兵庫、兵庫県連盟)が優勝成年ケイリン決勝 石口慶多(兵庫、兵庫県連盟)が優勝 photo:Hideaki.TAKAGI成年ケイリン
ラスト1周半から地元の大久保光次(山口、防府商高教)が先行したが、これを石口慶多(兵庫、兵庫県連盟)がかわして優勝。
1位 石口慶多(兵庫、兵庫県連盟) 11秒030
2位 和田拓磨(茨城、明治大)
3位 畑段嵐士(京都、同志社大)
4位 赤澤健(長野、信州大)
5位 大久保光次(山口、防府商高教)
6位 佐々木勇輔(埼玉、早稲田大)
7位 日野博幸(愛媛、エキップユーレーシング)
8位 尾形鉄馬(宮城、朝日大)

少年4km速度決勝 優勝の橋本英也(岐阜、岐南工高)が優勝少年4km速度決勝 優勝の橋本英也(岐阜、岐南工高)が優勝 photo:Hideaki.TAKAGI少年4km速度競走
橋本英也(岐阜、岐南工高)が前半から大久保隆矢(福岡、祐誠高)とともに逃げて他者を引き離す。橋本が優勝、3位以下は着順の結果に。橋本はインターハイで個人追い抜きで3分30秒の新記録を樹立している。橋本主導で逃げたレースは4分36秒の高速レースに。
1位 橋本英也(岐阜、岐南工高) 4分36秒93
2位 大久保隆矢(福岡、祐誠高)
3位 高士拓也(三重、朝明高)
4位 伊藤和輝(東京、昭和一学園高)
5位 岡本隼(和歌山、和歌山北高)
6位 高橋大輝(秋田、大曲農高)
7位 川元優佑(兵庫、神崎高)
8位 金内一行(福島、白河実高)

成年4km速度決勝 矢野智哉(右、岐阜、朝日大)が優勝成年4km速度決勝 矢野智哉(右、岐阜、朝日大)が優勝 photo:Hideaki.TAKAGI成年4km速度競走
中盤から抜け出した矢野智哉(岐阜、朝日大)、白川巧(山口、山口県連盟)、西沢倭義(京都、明治大)の3人が逃げきり。矢野が白川を振り切って優勝。07年大分国体同種目の覇者である地元の白川は健闘して2位に。
1位 矢野智哉(岐阜、朝日大) 5分0秒15
2位 白川巧(山口、山口県連盟)
3位 西沢倭義(京都、明治大)
4位 一丸尚伍(大分、法政大)
5位 穂苅大地(新潟、新潟県連盟)
6位 佐々木龍(神奈川、早稲田大)
7位 辻本翔太(東京、松戸市役所)
8位 中根英登(愛知、中京大)

少年ポイントレース決勝 優勝の小林泰正(群馬、高崎工高)少年ポイントレース決勝 優勝の小林泰正(群馬、高崎工高) photo:Hideaki.TAKAGI少年ポイントレース
序盤から仕掛けた6人が集団をラップ、その後も加点を続けた小林泰正(群馬、高崎工高)が優勝。ジュニア全日本ロード優勝の西村大輝(東京、昭和第一学園高)は2位、インターハイ優勝の入佐直希(鹿児島、南大隅高)は3位、ステージレースいわて総合優勝の徳田優(京都、北桑田高)は4位、そしてインターハイ4速優勝の寺崎浩平(福井、科学技術高)は5位に。
1位 小林泰正(群馬、高崎工高)38点
2位 西村大輝(東京、昭和第一学園高)35点
3位 入佐直希(鹿児島、南大隅高)33点
4位 徳田優(京都、北桑田高)24点
5位 寺崎浩平(福井、科学技術高)12点
6位 中村隼大(岐阜、岐南工) 11点
7位 沼口竜馬(大分、日出暘谷高)10点
8位 宇根敏希(和歌山、和歌山北高)8点

成年ポイントレース決勝 終盤、先頭は優勝の井上和郎(福井、チームブリヂストン・アンカー)成年ポイントレース決勝 終盤、先頭は優勝の井上和郎(福井、チームブリヂストン・アンカー) photo:Hideaki.TAKAGI成年ポイントレース決勝 ゴール成年ポイントレース決勝 ゴール photo:Hideaki.TAKAGI成年ポイントレース
ロードで活躍する選手が多数参加。シマノレーシングからは平塚吉光と青柳憲輝の2名が決勝進出、インカレ優勝の榊原健一(愛知、中京大)、実力者の窪木一茂(福島、日本大)に加えて井上和郎(福井、チームブリヂストン・アンカー)ら豪華メンバーが決勝に。
大きな逃げができず、得点が分散する僅差の戦いに。井上が逃げで加点、窪木や入部はスピードを武器に加点していく。ゴールポイントで2着となった窪木が優勝かと思われたが降格となり、井上が優勝。
優勝した井上は「代表に選んでもらった以上、絶対に勝つ気持ちだった。途中で普久原と逃げたがポイントは譲らなかった。ボクはラップせずにポイントを取ろうと思った」「スプリントでは勝てない窪木や入部らがいるので、逃げようと思った。トラックの練習も強化しているので、スピードもついてきたと思う」と語る。
期待されるロードレースは「きついコースで、いい選手がたくさん出るけれども、勝ってそれ以降のレースにつなげたい」と優勝を狙う。
惜しくも降格で優勝を逃した窪木は、本来は序盤から積極的に行くタイプだがこの日は違った。「序盤はおとなしくして後半に行くという方針だった。結果として序盤に獲っていなかったことが響いた」と語る。彼本来の走りをしていれば結果は違ったものになっていたかもしれない。翌週のトラック全日本選手権で結果を出して後につなげたい、と語る。
1位 井上和郎(福井、チームブリヂストン・アンカー) 21点
2位 窪木一茂(福島、日本大)18点
3位 入部正太朗(奈良、早稲田大)17点
4位 木村圭佑(滋賀、京都産業大)17点
5位 榊原健一(愛知、中京大)15点
6位 山下貴宏(兵庫、マトリックスパワータグ)14点
7位 青柳憲輝(栃木、シマノレーシング)13点
8位 野中竜馬(広島、鹿屋体大)11点

photo&text:高木秀彰