10月3日、ドイツ・ミュンスターラント地方において第6回スパルカッセン・ミュンスターラント・ジロ(UCI1.1)が開催され、同国期待のビッグスプリンター、マルセル・キッテル(ドイツ、スキル・シマノ)が勝利。チームメイトの土井雪広は集団コントロールに力を使い、119位でゴールした。

ドイツ西部のミュンスターラント地方を駆けるドイツ西部のミュンスターラント地方を駆ける photo:Cor Vosスパルカッセン・ミュンスターラント・ジロ(英名ツアー・オブ・ミュンスターラント)は、その名の通りドイツ西部のミュンスターラント地方を舞台にしたワンデーレース。その歴史は浅く、初開催は2006年。現在はスパルカッセ銀行がメインスポンサーにつく。

全長191kmのアップダウンコースで行なわれたレースは、リーナス・ゲルデマン(ドイツ、レオパード・トレック)らがロングエスケープ。しかし集団スプリントを目論むスプリンターチームがメイン集団を率い、ゴール地点ミュンスターの周回コースで逃げを飲み込む。

集団スプリントでデゲンコルブを敗ったマルセル・キッテル(ドイツ、スキル・シマノ)集団スプリントでデゲンコルブを敗ったマルセル・キッテル(ドイツ、スキル・シマノ) photo:Cor Vos最後は40名ほどの集団によるスプリントに持ち込まれ、キッテルが勝利。2位にはジョン・デゲンコルブ(ドイツ、HTC・ハイロード)が入った。なお、2位のデゲンコルブはスキル・シマノへの移籍が決まっており、来シーズンはキッテルのチームメイトとなる。

今シーズン頭角を現し、トップスプリンターの仲間入りを果たしたキッテル。5月のダンケルク4日間レースでは5ステージ中4勝、ツール・ド・ポローニュでは7ステージ中4勝という破竹の活躍を見せ、そしてブエルタ・ア・エスパーニャではステージ優勝を果たしている。

今シーズン15勝目を飾ったマルセル・キッテル(ドイツ、スキル・シマノ)今シーズン15勝目を飾ったマルセル・キッテル(ドイツ、スキル・シマノ) photo:Cor Vosこれが今シーズン15勝目で、フィリップ・ジルベール(ベルギー、オメガファーマ・ロット)の18勝に次ぐ世界2位の勝利数(サガン15勝、カヴェンディッシュ13勝)。

アシストとして集団コントロールに参加したチームメイトの土井雪広は、レース後「今日は150km弱、集団をコントロールし、チームで勝利をつかみました!結構脚が痛いけど、良い感じで踏めたし、気分も良い!」とコメント。土井雪広の次戦は10月6日にフランスで開催されるパリ〜ボージュ(UCI1.1)。同レースには新城幸也(ユーロップカー)も出場予定だ。

レース内容はレース公式サイトより。


スパルカッセン・ミュンスターラント・ジロ2011結果
1位 マルセル・キッテル(ドイツ、スキル・シマノ)           4h24'44"
2位 ジョン・デゲンコルブ(ドイツ、HTC・ハイロード)
3位 クリス・ボエックマンス(ベルギー、トップスポート・フラーンデレン)
4位 ミハエル・クルス(ドイツ、チームエディメルクス)
5位 ユーリ・ハヴィク(オランダ、サイクリングチーム・デレーケ)
6位 ファビアン・ウェーグマン(ドイツ、レオパード・トレック)
7位 ステフェン・ラドクラ(ドイツ、ニュートリシオン・スパルカッセ)
8位 マルティン・ライマー(ドイツ、スキル・シマノ)
9位 イェスパー・アッセルマン(オランダ、ラボバンク・コンチネンタル)
10位 ウラディミール・グセフ(ロシア、カチューシャ)
119位 土井雪広(日本、スキル・シマノ)                 +3'31"

text:Kei Tsuji
photo:Cor Vos

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