フライブルグ大学の独立機関がウェブサイトで伝えたところによると、アンドレアス・クレーデン(ドイツ、アスタナ)が、2006ツール・ド・フランス第1ステージの後、フライブルグ大学のクリニックで血液ドーピングを受けたTモバイルの選手3人のうちのひとりだということが判った。

アンドレアス・クレーデン(ドイツ、アスタナ)アンドレアス・クレーデン(ドイツ、アスタナ) クレーデンは当時Tモバイルに所属しており、パトリック・シンケウィッツ(当時Tモバイル、ドイツ)がクリニックで自己血液の輸血を受けていたことを告白していたことでクレーデンにも以前からその疑惑は挙がっていた。

2006年ツール・ド・フランスでEPOの陽性反応により1年の出場停止処分を受けたシンケウィッツは、クリニックを訪れた3人の自分以外の選手の名前は明かしていなかったが、そ今回独立機関はマティアス・ケスラーとクレーデンの名前を挙げた。なおケスラーは2007年4月にテストステロン値異常により所属チームのアスタナから解雇されている。

「ラインのCONVOY(隊商)」と呼ばれているこの疑惑は、2006年のツール・ド・フランスのプロローグの日の前日、シンケウィッツを含む何人かの選手がドーピングのためにフライブルク大学内のクリニックを訪れ、血液ドーピングを受けたのではないかと言われていた。

またレポートは当時のTモバイルが1995年のマヨルカ島でのトレーニングキャンプ以来組織的にEPOドーピングをしていたと指摘している。

この独立機関によるレポートはウェブサイトで確認できるが、ドイツ語で書かれており、現在UCIはその検討を始めている。

text:Makoto.AYANO