琵琶湖に近い東近江市ふれあい運動公園にて初開催されたワールドサイクルクリテリウム2011。C1を制したのは中盤から単独で逃げた松村光浩(ワールドサイクル)。学生選手権クリテリウムは黒枝士揮(鹿屋体育大学)がポイントレースで圧勝した。

学生選手権クリテリウム序盤学生選手権クリテリウム序盤 photo:Akihiro.NAKAO

8月21日に開催されたワールドサイクルクリテリウム2011。従来春秋に開催されていたリッツクリテリウムの立命館草津キャンパスから、場所を東近江市ふれあい運動公園に移しての開催となった。

東近江市ふれあい運動公園は琵琶湖の東湖岸、関西クロスマイアミ会場から更に北進した場所にある。コースは、公園外周を円に回る1周2.1km、高低差は0mで途中に折り返すスイッチバックの区間があり、コーナーで差が出る様になっている。また雨のため一部道が浸水して泥区間になっており、泥の影響でメカトラが多かったようだ。

会場の東近江市ふれあい運動公園会場の東近江市ふれあい運動公園 photo:Akihiro.NAKAO朝の大雨で冠水しているところもあった朝の大雨で冠水しているところもあった photo:Akihiro.NAKAO

今回のレースは協賛ブースが多数出展しており、冠スポンサーのワールドサイクルを初めとして、レースに参加するだけでなくブースを回って試乗車やお買い得商品を探したり、屋台での食事と観戦だけでも楽しめる内容になっていた。

C1スタートC1スタート photo:Akihiro.NAKAOC1は松村光浩の逃げ切り優勝

C1はJBCFみやだロードレースと開催が重複したのと、朝の大雨の影響で出走は25名と少なかった。有力選手が少ない中、20周(42km)で争われた。
C1は1周ごとにトップ通過で1000円の周回賞が選手に与えられるため、序盤から激しい賞金の取り合いに。ペースが上がり15名程の集団でアタック合戦が繰り広げられる。

11周目から松村が集団から抜け出し、後続集団から約20秒近い差を常にコントロールして先頭で周回を重ねる。後続も追う動きを作るものの昨年まで愛三工業に所属していたプロレベルの走りには太刀打ちできず、そのまま18.22中盤から単独で逃げた松村光浩(ワールドサイクル)中盤から単独で逃げた松村光浩(ワールドサイクル) photo:Akihiro.NAKAO秒の差をつけてゴール。

後続はゴールスプリントで2位に今井雄輝(EURO-WORKS Racing)、3位に中田尚志(Tacurino.Net)となっている。

松村は今年からはCIERVO奈良に所属して、勤め先であるワールドサイクルをアピールできた。
「(コースの砂で)じゃりじゃりです。後続のプレッシャーも大きかったですが、今日は負けられなかったです。折り返しの区間で後続との秒数を計れるので後続と調整をしてました。CIERVO奈良はみやだも走っているのであちらの結果も期待したいです」



黒枝士揮(鹿屋体育大学)等の5人の先頭集団黒枝士揮(鹿屋体育大学)等の5人の先頭集団 photo:Akihiro.NAKAO学生選手権クリテリウムは鹿屋の総合力で黒枝の勝利

毎年春に行われていた大学生による学生選手権クリテリウムは、来月のインカレの調整と中国で行われていたユニバーシアードの影響でこちらも参加者は少な目。

午前の大雨の中行われた予選を通過した50名で20周回、このレースは2周回ごとのポイントレースになっており、1位通過に5点・2位に3点・3位に2点、最終周回でそれぞれ倍の得点を与えられる。各大学はエースに得点を与えられるよう作戦を立てて争う。

序盤から先頭集団を作ったのは黒枝と野中竜馬(鹿屋体育大学)・入部正太朗(早稲田大学)・中根英登(中京大学)・積極的にポイントを獲る黒枝士揮(鹿屋体育大学)積極的にポイントを獲る黒枝士揮(鹿屋体育大学) photo:Akihiro.NAKAO小村知之(環太平洋大学)でポイントを獲り合う。

14周までに野中のアシストで黒枝が一位通過4回・2位通過3回でポイントを獲りいく入部・中根を圧倒する。15周目でポイントを確保した鹿屋は集団を落ち着かせ、榊原健一(中京大学)の単独の逃げを容認して、最終周回も黒枝の2位通過で終えて2位の入部の27ポイントに対して黒枝の37ポイントで圧勝、鹿屋の強さを見せつけたレースだった。

「野中が先頭に追いついて、後続はチームでコントロールしていたので、勝つ事ができました。
インカレは鹿屋が総合優勝できるよう頑張りますので、応援お願いします」
女子は通常のクリテリウムで、3人のスプリント勝負で木村亜美(鹿屋体育大学)が勝利している。

勤め先のをワールドサイクルをアピールした松村光浩(ワールドサイクル)勤め先のをワールドサイクルをアピールした松村光浩(ワールドサイクル) photo:Akihiro.NAKAOC1表彰C1表彰 photo:Akihiro.NAKAO

学生選手権クリテリウム女子表彰学生選手権クリテリウム女子表彰 photo:Akihiro.NAKAO学生選手権クリテリウム男子表彰学生選手権クリテリウム男子表彰 photo:Akihiro.NAKAO


C2L表彰C2L表彰 photo:Akihiro.NAKAO結果
C1
1位 松村光浩(ワールドサイクル)1:00'59.64
2位 今井雄輝(EURO-WORKS Racing)+18.22
3位 中田尚志(Tacurino.Net)+18.55
4位 岡林知人(CIERVO奈良)+18.56
5位 中井路雅(瀬田工業高校)+18.65
6位 木村吉秀(瀬田工業高校)+18.90
7位 佐竹亮太(パナソニックレーシングチーム)+19.07
8位 水間健(Teamスクアドラ)+19.32
9位 長谷川将(REVER Racing)+19.35
10位 森聖貴(瀬田工業高校)+19.50

C2H表彰C2H表彰 photo:Akihiro.NAKAOC2H
1位 百地伸樹(EMBLEM JAPAN)39'10.39
2位 池田貴志(Team スクアドラ)+0.40
3位 深谷英治(CS Yamada)+0.57

C2L
1位 田口直史(EURO-WORKS Racing)35'09.14
2位 竹之内脩平          +0.14
3位 村田憲治(Tacurino.Net)+2.11

第13回全日本学生選手権クリテリウム大会
男子

1位 黒枝士揮(鹿屋体育大学)37
2位 入部正太朗(早稲田大学)27
3位 榊原健一(中京大学)20
4位 中根英登(中京大学)17
5位 野中竜馬(鹿屋体育大学)7
6位 小村知之(環太平洋大学)2

女子
1位 木村亜美(鹿屋体育大学)23'46.80
2位 岩田知夏(立命館大学)+0.17
3位 合田祐美子(早稲田大学)+0.74

text&photo:Akihiro.NAKAO

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