ツール・デュ・リムザン第2ステージは23歳のフランス人トニー・ガロパン(フランス、コフィディス) がスプリントを制し、今季2勝目を手にした。新城幸也(ユーロップカー)はこの日も果敢にアタックを続けたが成功せず。しかし9位でゴールして総合を7位に上げた。

積極的に動く新城幸也(ユーロップカー)積極的に動く新城幸也(ユーロップカー) www.tourdulimousin.com気温38度に達した酷暑の夏日となったフランス。第2ステージも昨ステージに引き続きレース序盤から激しいアタック合戦が繰り広げられた。スタートから36㎞でようやく アントニー・ジェラン(フランス、FDJ)、マキシム・メデレル(フランス、ビッグマットオーベル93)、アントニー・ラビュー(コフィディス)、そして新城幸也の4人の逃げが決まる。

プロトンはこの逃げを容認し、2分の差を保ちつつレースは進んでいく。途中メイン集団からアントニー・ラヴァール(アージェードゥーゼル)がブリッジを仕掛ける場面もあったが、4人には追いつくことなくあえなく吸収される。

リーダージャージを着たビョルン・ルークマンス(ベルギー、ヴァカンソレイユ)リーダージャージを着たビョルン・ルークマンス(ベルギー、ヴァカンソレイユ) www.tourdulimousin.com54㎞過ぎの時点で逃げ集団とのタイム差は最大3分40秒まで開くが、リーダージャージ擁するヴァカンソレイユDCMがメイン集団のコントロールを開始し、差を2分台まで縮める。

タイム差が1分になったところで先頭集団からメデレルが仕掛け、新城幸也を含む3人はこれについていけない。独走となったメデレルは後続に2分の差をつける。

プロトンではコフィディスとヴァカンソレイユDCMが懸命に追い上げ、残り10kmでメデレルを捉え、吸収した。

残り6キロ、 トニー・ガロパン(フランス、コフィディス)、トーマス・デハン(ベルギー、ヴェランダウィレムス)、ジェレミー・ガラン(ソウル・ソジャサン)、バルト・ドワール(ベルギー、ランドバウクレジット)、フロリアン・ギヨー(フランス、ブルターステージを制したトニー・ガロパン(フランス、コフィディス)ステージを制したトニー・ガロパン(フランス、コフィディス) www.tourdulimousin.comニュ・シュレー)、そしてリーダージャージのビョルン・ルークマンス(ベルギー、ヴァカンソレイユ)がアタックするが、残り2kmで集団に吸収される。

最後はスプリント勝負となり、これを制したトニー・ガロパン(コフィディス)がステージ優勝した。
ガロパンの走りは2010年世界選手権U23ロードで披露した果敢な逃げを記憶している人も多いだろう。4月のフランス・サンマロ近郊で行われたレース「ラ・フレーシュ・ド・エメロード(UCI1.1)」で優勝したのに続く今季2勝目。2010年のツール・ド・ルクセンブルグでのステージ優勝と併せてプロ3勝目だ。


マテュー・ラダニュー(フランス、FDJ) と ユーレ・コチャン(スロベニア、チームタイプ1)の競り合い。後方に新城幸也の姿もマテュー・ラダニュー(フランス、FDJ) と ユーレ・コチャン(スロベニア、チームタイプ1)の競り合い。後方に新城幸也の姿も www.tourdulimousin.com前日の第1ステージで優勝したルークマンス(ヴァカンソレイユ)はこの日12位でフィニッシュし、総合2位のガロパンに9秒差で総合首位をキープした。ステージ優勝したガロパンは14秒差の総合3位に浮上。新人賞ジャージも手にした。

新城幸也は9位でフィニッシュし、総合7位にジャンプアップした。一日中積極的に走り、途中の中間スプリントでは2位と1位で通過、山岳ポイントを2位と3位で通過し、それぞれポイントを量産。ユーロップカーのチーム成績をステージ1位、総合2位に押し上げた。
そして現在ポイント賞総合2位、山岳賞総合3位につけている。


結果
ステージを制したトニー・ガロパン(フランス、コフィディス)ステージを制したトニー・ガロパン(フランス、コフィディス) www.tourdulimousin.com1位 トニー・ガロパン(フランス、コフィディス) 5h00'26"
2位 マテュー・ラダニュー(フランス、FDJ) 06"
3位 ユーレ・コチャン(スロベニア、チームタイプ1) 06"
4位 セバスチャン・チュルゴ(ユーロップカー) 06"
5位 エゴイ・ガルシア(スペイン、カハルラル)06"

総合成績
1位 ビョルン・ルークマンス(ベルギー、ヴァカンソレイユ) 09:00:08
2位 フロリアン・ギヨー(フランス、ブルターニュ・シュレー) + "09
3位 トニー・ガロパン(フランス、コフィディス) + "14
4位 トーマス・デハン(ベルギー、ヴェランダウィレムス) + 20''
ポイント賞とスプリント賞の総合のコンビネーション勝を獲得した新城幸也(ユーロップカー)ポイント賞とスプリント賞の総合のコンビネーション勝を獲得した新城幸也(ユーロップカー) www.tourdulimousin.com5位 マテュー・ラダニュー(フランス、FDJ)+ "23
6位 アントニー・ジェラン(フランス、FDJ)+ "25
7位 新城幸也(ユーロップカー)+ "26
8位 ユーレ・コチャン(スロベニア、チームタイプ1)+ "27
9位 ジャンマルク・ビドゥー(フランス、ブルターニュ・シュレー)+ "27
10位 ピエリック・フェドリゴ(フランス、FDJ)+ "28


text:Chiaki.Iwamoto
photo:CorVos,www.tourdulimousin.com