2010年シーズンをもって9年間の選手活動を終えた森田正美から、読者への引退に関してのメッセージが編集部に寄せられた。森田はマウンテンバイク、ロードレース、シクロクロスの女子トップ選手として活躍。MTB-Jシリーズの優勝、J2003~2005年シクロクロス全日本選手権優勝、ツアー・オブニュージーランド総合15位などの戦績を残している。

森田正美森田正美 (c)Yuko.SATO森田は今後、「自転車の魅力を多くの方々に伝える活動をしていきたい」と思っているという。
以下森田正美からの挨拶文を紹介する。


ご挨拶

時下ますますご清祥のこととお慶び申し上げます。

私、森田正美は2010年12月をもちまして、自転車競技から引退いたしました。
自転車競技に関わってきました9年間、みなさまから温かいご支援・ご鞭撻を賜り、本当に充実した選手生活を送ることができました。深くお礼を申し上げます。

思えば2000年、友人に誘われてMTBに乗ったのがきっかけでした。1ファンとして純粋に楽しむうちにやがて競技者への道に目覚め、濃密に自転車と関わってきました。
競技者としての生活を送る一方で、登録レース以外のイベントやレースに参加すると、自転車をそれぞれのスタンスで楽しんでいる多くのかたに、私がMTBで初めて得た感動と同じような雰囲気を感じることがありました。

今、現役を引退し、ふと気がつくと自転車のもっている魅力をあらためて感じる自分がいます。その感じたことに選手として培った経験をプラスして、これから自転車を始めようと思っている人、さらにもうONE STEP踏み込んだ世界へいきたいという人のお手伝いをしながら、自転車の魅力をより多くの人々へ伝える活動をしていきたいと思っています。
みなさまの活動に微力ながらお手伝いすることができればと思っております。
どうぞよろしくお願い致します。

平成23年3月
森田正美