中東オマーンを舞台にした第2回ツアー・オブ・オマーン(UCI2.1)が2月15日開幕。初日の第1ステージは大集団によるスプリントに持ち込まれ、トラック世界選手権で5つの金メダルを獲得しているテオ・ボス(オランダ、ラボバンク)が勝利した。ツアー・オブ・オマーンは2月20日まで、山岳や個人TTを含む6ステージで開催される。

昨年初代王者に輝いたファビアン・カンチェラーラ(スイス、レオパード・トレック)昨年初代王者に輝いたファビアン・カンチェラーラ(スイス、レオパード・トレック) photo:Cor Vos昨年初開催され、今年で2年目を迎えるツアー・オブ・オマーン。その名の通り、アラビア半島の東部に位置するオマーンを舞台にしたステージレース。真っ平らなカタールとは異なり、山岳ステージや、個人タイムトライアルが行なわれるのが特徴だ。

直前のツアー・オブ・カタールと連戦で出場する選手が多く、今年はレオパード・トレック、ガーミン・サーヴェロ、カチューシャ、チームスカイ、アスタナ、ラボバンク、クイックステップ、HTC・ハイロード、BMCレーシングチーム、ランプレ・ISDなど、10プロチームを含む16チームが出場。

沿道では大勢の子どもたちが出迎える沿道では大勢の子どもたちが出迎える photo:Cor Vosツール・ド・フランスと同じASOが主催しているレースだけに、UCIクラス1レースとしてはかなり豪華なラインナップだ。

昨年総合優勝を飾ったファビアン・カンチェラーラ(スイス、レオパード・トレック)やアルカンシェルを着るトル・フースホフト(ノルウェー、ガーミン・サーヴェロ)が顔を揃え、国際的な注目度も高い。

山岳地帯を含むツアー・オブ・オマーン山岳地帯を含むツアー・オブ・オマーン photo:A.S.O.他にもマーク・カヴェンディッシュ(イギリス、HTC・ハイロード)、ダニエーレ・ベンナーティ(イタリア、レオパード・トレック)、ハインリッヒ・ハウッスラー(ドイツ、ガーミン・サーヴェロ)、トム・ボーネン(ベルギー、クイックステップ)ら、トップスプリンターが一堂に会した。

初日の第1ステージはアルサワディからアルセーブまでの158km。向かい風の中、30km地点でタネル・カンゲルト(エストニア、アスタナ)、ピーター・セリー(ベルギー、トップスポート・フラーンデレン)、マーク・マクナリー(イギリス、アンポスト・ショーンケリー)の3名が飛び出した。

仲良く走るエドヴァルド・ボアッソン(ノルウェー、チームスカイ)とトル・フースホフト(ノルウェー、ガーミン・サーヴェロ)仲良く走るエドヴァルド・ボアッソン(ノルウェー、チームスカイ)とトル・フースホフト(ノルウェー、ガーミン・サーヴェロ) photo:A.S.O.タイム差は50km地点で最大4分55秒をマーク。2つの中間スプリントはセリーが連取し、スプリントポイントとボーナスタイムを加算した。

メイン集団をコントロールしたのはラボバンク、チームスカイ、HTC・ハイロード。確実にゴールスプリントに持ち込みたいスプリンターチームの集団牽引により、逃げグループのリードはラスト20kmで1分18秒に。3名の健闘虚しく、ラスト10kmを切ると全員吸収された。

メンバーを揃えてトレインを組むHTC・ハイロードとラボバンクが集団先頭で競り合ったが、ラスト1kmを切るとスキル・シマノが主導権を獲得。しかしエーススプリンターのロジェ・クルーゲ(ドイツ、スキル・シマノ)は伸びず、その後方から飛び出した長身のボスが先頭に立った。

少し出遅れたマーク・カヴェンディッシュ(イギリス、HTC・ハイロード)が得意の加速でボスを追い上げたが、僅かに届かない。ハンドルを投げ込んでゴールしたボスとカヴ。片手を突き上げたのはボスだった。

バイクを投げ込んでゴールするテオ・ボス(オランダ、ラボバンク)とマーク・カヴェンディッシュ(イギリス、HTC・ハイロード)バイクを投げ込んでゴールするテオ・ボス(オランダ、ラボバンク)とマーク・カヴェンディッシュ(イギリス、HTC・ハイロード) photo:A.S.O.

トラック競技のスプリント、ケイリン、1kmTTで合計5つの世界タイトルを手にしているトラックスター、テオ・ボス。日本の国際競輪にも4年間出場しており、2007年のワールドグランプリを含む7勝を飾っている。

リーダージャージに袖を通したテオ・ボス(オランダ、ラボバンク)リーダージャージに袖を通したテオ・ボス(オランダ、ラボバンク) photo:A.S.O.2008年にラボバンク・コンチネンタルチームでプロ入りし、昨年サーヴェロ・テストチームへ。クラシカ・デ・アルメリア、ブエルタ・ア・ムルシア第5ステージ、ブエルタ・ア・カスティーリャ・イ・レオン第1ステージ第2ステージで優勝。今年古巣のラボバンクに戻った。

ボスは年を追う毎にロードレースのゴールスプリントに順応しているという印象。今やオスカル・フレイレ(スペイン)に並ぶラボバンクのエーススプリンターだ。「世界トップスプリンターたちを相手に勝利を挙げたことは、自分のキャリアの中で新たなステップだ。チームメイトのグレーム・ブラウンのハードワークを最大限活かしてスプリントに持ち込んだ。カヴェンディッシュが迫っていたけど何とか先着。本当に最高の瞬間だったよ。」

ボーナスタイムを獲得したボスは総合リーダーの証であるレッドジャージを獲得。しかし本人は「レッドジャージに袖を通すことができて誇らしい気持ちだ。でも山岳ステージや個人タイムトライアルが残っている。全力を尽くして総合リードを守りたいけど、それが難しいのは分かっている」と、総合争いについて控えめなコメントを残している。

レース展開や選手コメントはレース公式サイトより。

ツアー・オブ・オマーン2011第1ステージ結果
1位 テオ・ボス(オランダ、ラボバンク)             3h38'29"
2位 マーク・カヴェンディッシュ(イギリス、HTC・ハイロード)
3位 ロジェ・クルーゲ(ドイツ、スキル・シマノ)
4位 エドヴァルド・ボアッソン(ノルウェー、チームスカイ)
5位 デニス・ガリムジャノフ(ロシア、カチューシャ)
6位 ナセル・ブアニ(フランス、FDJ)
7位 ダニーロ・ホンド(ドイツ、ランプレ・ISD)
8位 ラッセル・ダウニング(イギリス、チームスカイ)
9位 フランチェスコ・キッキ(イタリア、クイックステップ)
10位 マシュー・ヘイマン(オーストラリア、チームスカイ)

個人総合成績
1位 テオ・ボス(オランダ、ラボバンク)             3h38'19"
2位 マーク・カヴェンディッシュ(イギリス、HTC・ハイロード)     +04"
3位 ピーター・セリー(ベルギー、トップスポート・フラーンデレン)
4位 ロジェ・クルーゲ(ドイツ、スキル・シマノ)            +06"
5位 マーク・マクナリー(イギリス、アンポスト・ショーンケリー)    +07"
6位 タネル・カンゲルト(エストニア、アスタナ)
7位 エドヴァルド・ボアッソン(ノルウェー、チームスカイ)       +10"
8位 デニス・ガリムジャノフ(ロシア、カチューシャ)
9位 ナセル・ブアニ(フランス、FDJ)
10位 ダニーロ・ホンド(ドイツ、ランプレ・ISD)

ポイント賞
テオ・ボス(オランダ、ラボバンク)

新人賞
ピーター・セリー(ベルギー、トップスポート・フラーンデレン)

チーム総合成績
チームスカイ

text:Kei Tsuji
photo:Cor Vos, A.S.O.
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