2011年2月11日、インド北西部のナーシクでツール・ド・ムンバイ(UCI1.1)が開催され、ロビー・マキュアン(オーストラリア、レディオシャック)をスプリントで破ったエリア・ヴィヴィアーニ(イタリア、リクイガス・キャノンデール)が勝利した。

エリア・ヴィヴィアーニ(イタリア、リクイガス・キャノンデール)写真はGPコスタ・デッリ・エトルスキエリア・ヴィヴィアーニ(イタリア、リクイガス・キャノンデール)写真はGPコスタ・デッリ・エトルスキ photo:Riccardo Scanferlaインド唯一のUCIレースとして開催されるツール・ド・ムンバイ。今年はUCIクラス1のワンデーレースが2レース開催される。この日の第1戦は、インド北西部のナーシクを舞台にした平坦な170kmで行なわれた。

レースは集団スプリントに持ち込まれ、レディオシャック勢を打破ったヴィヴィアーニが勝利した。ヴィヴィアーニはGPコスタ・デッリ・エトルスキに続く今シーズン2勝目だ。

「今日のゴールは決して簡単ではなかった。一日中チームはレースをコントロールしていたし、ラスト1kmを切るとレディオシャックが主導権を握った。爆発力のあるマキュアンに食らいついてスプリント。ラスト50mでスプリントを開始して、ゴールラインの僅か20m手前で抜き去った。何とか勝てたけど、とにかく疲れたよ!」ヴィヴィアーニはチーム公式サイトの中でそう語る。ヴィヴィアーニは2月18日からイギリス・マンチェスターで開催されるトラックワールドカップに出場予定。そこでロンドン五輪のイタリア代表枠獲得を目指す。

ラスト3kmでパンクしたマキュアンは、チームメイトであるミカル・クヴィアトコウスキ(ポーランド)のバイクに乗り換えてスプリント。ポジションの合わないバイクで挽回し、2位に食い込んだ。

マキュアンはチームメイトたちへの感謝を忘れない。「シャックボーイズ(レディオシャックの選手たち)の働きに感謝したい。特にクヴィアトコウスキは一日中集団を牽いていたし、最後にはバイクを渡してくれた。ゴール前ではサム(ビューリー)とハンターに助けられたよ。安全で良くオーガナイズされたレースを開催したオーガナイザーを賞賛したい」。

第2戦は2日後の13日、ムンバイを舞台に開催される。ビザの問題でチームメイトたちの到着が遅れ、第1戦の出場を逃した奈良基(トレンガヌ・プロアジア)も出場する予定だ。

レース展開ならびに選手コメントはリクイガス・キャノンデール、レディオシャック公式サイトより。

ツール・ド・ムンバイ2011第1戦
1位 エリア・ヴィヴィアーニ(イタリア、リクイガス・キャノンデール)  4h12'27"
2位 ロビー・マキュアン(オーストラリア、レディオシャック)
3位 タイラー・デイ(南アフリカ、チームボニタス)
4位 ロバート・ハンター(南アフリカ、レディオシャック)
5位 イアン・ウィルキンソン(イギリス、エンドゥーラレーシング)
6位 ホセイン・ナテギ(イラン)
7位 ヤン・キルシプー(エストニア、チャンピオンシステム)
8位 マルコム・ラング(南アフリカ、チームボニタス)
9位 ヨハン・ラビー(南アフリカ、チームボニタス)
10位 マーティン・フェルショール(オランダ、チームタイプ1)

text:Kei Tsuji

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