2月11日と13日、インドにてツール・ド・ムンバイ(UCI1.1)が2レース開催される。このインド唯一のUCIレースには、レディオシャックやリクイガス・キャノンデールが出場。ロビー・マキュアン(オーストラリア)の独壇場となるか?トレンガヌ・プロアジアから奈良基も出場する予定だ。

ロビー・マキュアン(オーストラリア、レディオシャック)ロビー・マキュアン(オーストラリア、レディオシャック) photo:Kei Tsuji「知らない国に初めて脚を伸ばすのはいつでも楽しみなことだ。ロビー(マキュアン)もインドに到着したとき張り切って写真を撮っていたよ。これまでプロ選手として様々な経験を積んでいる彼にとっても、この国は刺激的らしい。」レース会場となるインド中部のナーシクに到着したレディオシャックのアラン・ギャロパン監督はインタビューにそう語ってくれた。

インド唯一のUCIレースとして知られるツール・ド・ムンバイ。昨年はUCIクラス2レースとして開催され、フアンホセ・アエド(アルゼンチン、サクソバンク)が優勝を飾っている。

奈良基(トレンガヌ・プロアジア)奈良基(トレンガヌ・プロアジア) photo:Kei Tsuji今年は3日間の日程だが、ステージレースではなく、UCIクラス1のワンデーレースが2つ。金曜日(11日)にナーシクを中心にした113km、日曜日(13日)にムンバイを中心にした104.4kmのワンデーレースが開催される。

出場するのは18チームで、ファーストディビジョン(プロチーム)のレディオシャックとリクイガス・キャノンデールが目玉だ。先月のツアー・ダウンアンダーを走った2人のロビー(マキュアンとハンター)、そしてリクイガスのエリア・ヴィヴィアーニ(イタリア)に注目が集まる。

ギャロパン監督はリラックスした表情でインタビューに応じる。「1チーム6名編成なので、レースをコントロールするのは難しい。それに、チームメンバーの1人であるビョルン・セランダーは体調が悪い。もちろん勝利を狙っているが、数少ないプロチームだからと言ってプレッシャーは感じていない。」

一方でリクイガスのダリオ・マリウッツォ監督は力強いコメントを残す。「チームスポンサーにとっても、インドのレース界にとっても、我々のチームが出場する意味は大きい。ヴィヴィアーニは調子が良くて、今シーズンすでに結果を残している。彼はここで更に調子を上げて、ロンドン五輪の出場が懸かったマンチェスター(トラック・ワールドカップ)に挑みたいと望んでいる。」

レースには他にもセカンドディビジョン(プロコンチネンタルチーム)のチームタイプ1が出場。残る13チームは全てサードディビジョン(コンチネンタルチーム)だ。その中にはマレーシアのトレンガヌ・プロアジアの名前も。

日本人として唯一28歳の奈良基がスタートリストに入っている。しかしトレンガヌ・プロアジアのメンバーは奈良を除いてビザのトラブルで到着が遅れており、ムンバイの8.7km周回コースを12周する日曜日のレースにのみ出場する予定だ。

text:Gregor Brown in Nashik, India
translation:Kei Tsuji

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