1月26日、スペイン自転車競技連盟(RFEC)がアルベルト・コンタドール(スペイン、サクソバンク・サンガード)に対して1年間の出場停止処分を決定したとスペインのエルパイス紙が伝えた。コンタドールは1月28日に記者会見を開く予定だ。

2010年のツールで3度目の総合優勝を遂げたアルベルト・コンタドール(スペイン)2010年のツールで3度目の総合優勝を遂げたアルベルト・コンタドール(スペイン) photo:Makoto Ayanoコンタドールには禁止薬物クレンブテロール使用の疑いが持たれている。

ツール期間中の7月21日にポーで行なわれたドーピング検査で、コンタドールの検体からクレンブテロールの陽性反応が検出された。コンタドール側は食肉のクレンブテロール含有を主張したが、UCI(国際自転車競技連合)はコンタドールのドーピング使用を裏付けるファイルをスペイン車連に提出。判断はスペインのアンチドーピング担当検事の手に委ねられていた。

エルパイス紙によると、スペイン車連はコンタドールに対して1年間の処分を決定した。コンタドールはスペイン車連の決定に対する異議申し立てを行なうことが出来る。その猶予は10日間。2月9日にスペイン車連は最終的な決定を下す予定だ。

UCIの規約によると、ドーピングによる出場停止処分を受けた場合、コンタドールは2010年のツール総合優勝のタイトルを失う。タイトルは総合2位アンディ・シュレク(ルクセンブルク、レオパード・トレック)の手に移る。

コンタドールとUCIの両者が異議を申し立て、判断がCAS(スポーツ仲裁裁判所)に持ち込まれた場合、処分決定まで少なくとも数ヶ月はかかる。仮にコンタドールの疑いが晴らされたとしても、コンタドールは今年のツール出場を逃す可能性が高い。

今回の発表を受け、コンタドールは1月28日にスペイン・マヨルカ島のホテルで記者会見を行なうことを発表した。会見にはサクソバンク・サンガードのビャルヌ・リース監督も同席する予定だ。

text:Kei Tsuji

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