鎖骨にヒビを抱える丸山厚が世界選のセレクションレース2勝目

2010年12月5日、長野県霧ヶ峰において信州シクロクロス第5戦が開催され、2週間前のレース試走中に鎖骨にヒビを負った丸山厚（MASSA-FOCUS-OUTDOOR PRODUCTS）が独走勝利。丸山は11月のキゴ山に続く世界選手権セレクションレース制覇で、世界選手権出場に一歩近づいた。

スタート後すぐに丸山厚（MASSA-FOCUS-OUTDOOR PRODUCTS）が先頭に立つ photo:Sonoko Tanaka11月14日の北陸シクロクロス第5戦キゴ山、11月21日の関西シクロクロス第2戦マキノ、そしてこの信州シクロクロス第5戦霧ヶ峰は、ナショナルセレクションシリーズに組み込まれた言わば世界選手権選抜レース。JCF（日本自転車競技連盟）の規定には「（世界選手権のナショナルチームは）全日本選手権覇者を中心とする編成。 又、ナショナルセレクションシリーズの総合ランキング上位選手についてもナショナルメンバー編成のノミネート選手となりうる」とある。

トップスリーによるシャンパンファイト photo:Sonoko Tanakaキゴ山でも優勝している丸山は、これがセレクションレース2勝目。全日本選手権の結果によるが、2007年以来となる世界選手権出場が近づいたと言えるだろう。

全日本選手権は翌週の12月12日に滋賀県野洲川のビワコマイアミランドで開催される。全日本9連覇が懸かった辻浦圭一（チームブリヂストン・アンカー）はこの日リタイアに終わった。

丸山厚（MASSA-FOCUS-OUTDOORPRODUCTS）
「2週間前、マキノの試走中に転んで鎖骨にヒビが入ってしまいました。まだ痛みがあるので、試走は慎重に、レース中も難しいセクションはバイクから降りて走りました。でも今日は調子よく走れたのでよかったです。このまま好調子を維持して、来週の全日本選手権では優勝を狙って走ります。チャンピオンである辻浦（圭一）さんの得意なコースなので、入念に試走をして挑みたいです」

先頭でパックを形成する小坂光（宇都宮ブリッツェン）、丸山厚（MASSA-FOCUS-OUTDOOR PRODUCTS）、竹之内悠（Team Eurasia Museeuw Bikes） photo:Sonoko Tanakaシケインを飛び越える丸山厚（MASSA-FOCUS-OUTDOOR PRODUCTS） photo:Sonoko Tanaka優勝争いに加わることが出来なかった辻浦圭一（チームブリヂストン・アンカー） photo:Sonoko Tanaka
富士山をバックに壮大な景色が広がる photo:Sonoko Tanaka

C1
1位　丸山厚（MASSA-FOCUS-OUTDOOR PRODUCTS） 1h01'19"
2位　小坂光（宇都宮ブリッツェン）　　　　　　　　　　　　　+22"
3位　斉藤亮（TEAM CORRATEC）　　　　　　　　　　　　 +26"
4位　小坂正則（スワコレーシング）　　　　　　　　　 　　 +1'01"
5位　山本聖吾（スワコレーシング）　　　　　　　　　 　　 +1'16"
6位　竹之内悠（Team Eurasia Museeuw Bikes）　　　　　 +1'45"
7位　畑中勇介（シマノレーシング）　　　　　　　　　 　　 +3'42"
8位　平野星矢（チームブリヂストン・アンカー）　　　　 　 +3'58"
9位　大塚潤（GRUPPO ACQUA TAMA）　　　　　　　　　 +6'11"
10位　松本駿（TREK）　　　　　　　　　　　　　　 　　　+7'10"

CL1
1位　宮内佐季子（CLUB viento）　　　　　　　　　　　　　43'23"
2位　武田和佳（ARAI・MURACA）　　　　　　　　　　　　+6'13"

セレクションランキング（第3戦終了時）
1位　丸山厚（MASSA-FOCUS-OUTDOOR PRODUCTS）　 280pts
2位　小坂光（宇都宮ブリッツェン）　　　　　　　　　　 　 170pts
3位　辻浦圭一（チームブリヂストン・アンカー）　　　　　 150pts
4位　小坂正則（スワコレーシング）　　　　　　　　　　　　150pts
5位　池本真也（和光機器タムラクラブ）　　　　　　　　　　55pts
6位　竹之内悠（Team Eurasia Museeuw Bikes）　　　　　 55pts
7位　大塚潤（GRUPPO ACQUA TAMA）　　　　　　　　　55pts
8位　斉藤亮（TEAM CORRATEC）　　　　　　　　　　 　 50pts
9位　山本聖吾（スワコレーシング）　　　　　　　　　　 　 50pts
10位　畑中勇介（シマノレーシング）　　　　　　　　　　　 45pts

interview&photo:Sonoko Tanaka