現日本ロードチャンピオンの宮澤崇史(TEAM NIPPO)が、2011年度は現在のISDネーリがスポンサー変更により名前を変えるイタリアのプロコンチネンタルチーム「ファルネーゼヴィニ・ネーリ・Mチポッリーニ」に移籍する。ジロ・デ・イタリアなどビッグレース出場のチャンスが広がる。

2010年全日本チャンピオンの宮澤崇史(TEAM NIPPO)2010年全日本チャンピオンの宮澤崇史(TEAM NIPPO) (c)Makoto.AYANO全日本ロードレースチャンピオンの宮澤崇史がサインしたチームは、2010年度をISDネーリとして活動したルーカ・シント監督率いるイタリアのプロコンチネンタルチーム。チーム運営会社はイタリアのピストイアに拠点を持つCycling & Go.com Srlだ。来季はスポンサーの変更により「ファルネーゼヴィニ・ネーリ・Mチポッリーニ」と名前を変える。

チームにはおなじみ現イタリアロードチャンピオンのジョヴァンニ・ヴィスコンティや、パトリック・シンケウィッツ(ドイツ)、オスカル・ガット(イタリア)らが所属し、来季も同チームで走る。

現ISDネーリがファルネーゼヴィニ・ネーリ・Mチポッリーニとなる現ISDネーリがファルネーゼヴィニ・ネーリ・Mチポッリーニとなる 宮澤はこのチームと10月中旬、熊本国際ロード後にサインした。契約は1年間だ。

同チームは2010年のジロ・デ・イタリア出場権こそ逃したものの、2009年には出場を果たしている。他にもイタリアのビッグレースに出場するチームだ。宮澤にもそれらビッグレース出場のチャンスがあり、もちろんジロ・デ・イタリア出場という夢も可能性が見えてくる。

宮澤崇史のコメント
「メンバーを見ても文句なくいいチーム。さきほどネットメディアのメンバーリストを見たら(ダニーロ)ディルーカの名前が入っていたのには驚きました。
自分がその中でどう力を発揮できるかが大事です。チームがどうとか、誰のために走るとか言う前に、僕がちゃんと走れる選手だということを認めてもらわなくてはならない。そのためには結果を出さなければいけない。まず、春先のレースでどう走れるかが重要になってきます。
熊本国際ロードに始まり、来週のツール・ド・おきなわ、11月のアジア大会(中国)と、ロンドンオリンピックへのランキング争いも始まっています。2月のアジア選手権(タイ)も勝つのみですね」。

大門宏監督(TEAM NIPPO)のコメント
「TEAM NIPPOも来季はイタリアの新メインスポンサーを迎えることができた。本来ならばプロコンチネンタルチームに昇格して宮澤と一緒に闘いたかったが、プロコンチ昇格のための準備が整わず、時間的に間に合わなかった。欧州ではプロチームといえばプロコンチネンタル以上のことを指す。宮澤はプロコンチで走るべき選手で、その力を持っている。だからもう一年コンチで走らせるつもりはなかった。
もし2012年度に我々TEAM NIPPOがプロコンチネンタルチームに昇格することができたら、再び宮澤と一緒に走れることを期待したい」。

宮澤はこの後ツール・ド・おきなわに出場。そしてその後すぐに中国・広州で開催されるアジア競技大会に出場する予定だ。顔合わせのためにチームに合流するのは12月。その後のスケジュールはまだ未定だという。


text:Makoto.AYANO