2010年8月29日、フランスで第7回シャトールー・クラシック・ド・ランドル(UCI1.1)が開催され、別府史之(レディオシャック)が集団スプリントで4位に入る活躍を見せた。優勝は地元フランスのアントニー・ラヴァール(アージェードゥーゼル)。

第7回シャトールー・クラシック・ド・ランドル第7回シャトールー・クラシック・ド・ランドル www.classicdelindre.comシャトールー・クラシック・ド・ランドルは2004年にスタートした比較的若いフランスのワンデーレース。過去にはエキップアサダが毎年参戦し、2006年に福島晋一(現クムサン・ジンセン・アジア)が3位に入っている。

今年はレディオシャックから別府史之、Bboxブイグテレコムから新城幸也が参戦。2人とも約1ヶ月後にオーストラリアで開催されるロード世界選手権に日本代表メンバーとして出場予定だ。

レースはマルティン・コーラー(スイス、BMCレーシングチーム)ら4名がエスケープ。4名は120kmに渡って逃げ続けた。

メイン集団はBboxブイグテレコムの懸命なペースアップによって分裂し、フミやユキヤを30名が40秒ほど先行する展開。逃げていた4名を飲み込んだこの先頭集団によるゴール勝負になると思われたが、ラスト4km地点で後続が追いついて70名ほどの大集団に。最後はこの集団によるゴールスプリント勝負に持ち込まれた。

大会連覇を狙うジミー・カスペール(フランス、ソール・ソジャサン)を中心に展開されたゴールスプリント。しかし加速力で上回ったラヴァールが先頭に立ち、ロメン・フェイユ(フランス、ヴァカンソレイユ)を振り切って勝利した。

ゴールスプリントに加わったフミは表彰台にあと一歩の4位でフィニッシュ。ロード世界選手権に向けて調子を上げているフミは、自身のTwitterの中で「今日のシャトールー・クラッシックは自分とルカトルがチームリーダーだったので、みんな僕らのために仕事をしてくれた。おかげでスプリントで4位に入った。いつもはチームのために仕事する側だけど、こうしてチームメイトのサポートを受けられて走るのは良い経験だった」とコメント。レディオシャックのアラン・ギャロパン監督も「今日チームは素晴らしい走りを見せた。風が吹いていたにも関わらず、先頭集団に残った5名は本当によく頑張った。フラットなコースはチームの得意分野ではないが、今日のようなレースはチームの団結力を高めてくれる(チーム公式サイト)」とメンバーの活躍を讃えている。

ユキヤはトップと同タイムの28位でフィニッシュ。ユキヤはこの後北米に向けて出発し、カナダのプロツアー2レースを転戦する予定だ。

レース展開はレース公式サイトより。

シャトールー・クラシック・ド・ランドル2010結果
1位 アントニー・ラヴァール(フランス、アージェードゥーゼル)  4h40'08"
2位 ロメン・フェイユ(フランス、ヴァカンソレイユ)
3位 エンリーコ・ロッシ(イタリア、チェラミカ・フラミニア)
4位 別府史之(日本、レディオシャック)
5位 ボイ・ファンポッペル(オランダ、ラボバンク・コンチネンタル)
6位 フランシスコホセ・ベントソ(スペイン、カルミオオーロ・NGC)
7位 ジョフロワ・ルカトル(フランス、レディオシャック)
8位 セバスティアン・テュルゴー(フランス、Bboxブイグテレコム)
9位 フロリアン・ヴァション(フランス、ブルターニュ・シュレー)
10位 ジミー・カスペール(フランス、ソール・ソジャサン)
28位 新城幸也(日本、Bboxブイグテレコム)

text:Kei Tsuji