8月26日から始まった青森インカレ。注目は男子総合で昨年まで27連覇を達成している日本大学が、その記録を伸ばすのか。そして難易度の高いコースのロードレースは誰が制するのか。

第66回全日本大学対抗選手権自転車競技大会(通称インカレ)が青森県で行われている。大学生のレースで最高峰に位置づけられるこの大会、各種目の優勝者個人はもちろん、大学対抗としての総合順位に注目が集まる。

各大学の応援旗がはためく各大学の応援旗がはためく photo:Hideaki.TAKAGI

強豪選手を多く輩出している青森県でのインカレは、彼ら彼女ら高校の卒業生が、進学した大学の名を背負って、地元青森で活躍する場でもある。

男子タンデムスプリント予選 1位の中央大学(巴、石田)男子タンデムスプリント予選 1位の中央大学(巴、石田) photo:Hideaki.TAKAGI男子総合では、昨年までで驚異の27年連続優勝をしている日本大学が、今年もその記録を伸ばすか注目だ。それに対抗するのは鹿屋体育大学、中央大学らだ。日本大学と中央大学はトラック種目で高得点を、そして鹿屋体育大学はロードで高得点を狙える位置にある。だが総合得点を狙うには両方に厚い選手層が必要だ。これに一番近いのは日本大学。強いプレッシャーを力に変えられた者が勝者になる。

トラック種目は八戸市にある八戸自転車競技場(333.3m)で8月26日から28日まで行われる。昨年に改修工事を終えた同競技場は、33バンクとしては走路幅が広く路面もスムーズ。好記録が期待される。

男子4km個人追抜き予選 1位の窪木一茂(日本大学)男子4km個人追抜き予選 1位の窪木一茂(日本大学) photo:Hideaki.TAKAGIロードレースは8月29日、県南東部の階上町内の1周14kmの周回コースで行われる。およそ半分は平坦基調の緩やかな起伏。そして残り半分は厳しいアップダウンとカーブの組み合わせ。大きな上りは2箇所。いずれも頂上付近が2段3段になっており選手を苦しめる。下りはハイスピードからテクニカルな場面があり、下りの能力も要求される。1周の上り標高差は250m。男子は12周で累計3000m。厳しいコースのため、完走率は1割程度と見る向きが多い。メイン集団で温存などという考えは通用しない。序盤からの逃げが勝敗に大きく影響するだろう。

第1日目はトラック種目の各予選が行われた。
予選のそれぞれ1位は次のとおり。

結果
女子チームスプリント予選 1位の鹿屋体育大学(近藤、前田)女子チームスプリント予選 1位の鹿屋体育大学(近藤、前田) photo:Hideaki.TAKAGI男子スプリント予選(200mTT)
1位 石川雄太(順天堂大学)10秒832

女子スプリント予選(200mTT)
1位 野村くるみ(北陸大学)12秒647

男子タンデムスプリント予選(333mTT)
1位 中央大学(巴、石田)17秒577

女子3km個人追抜き予選
1位 明珍裕子(朝日大学)4分01秒772

男子4km個人追抜き予選
1位 窪木一茂(日本大学)4分46秒423

女子チームスプリント予選
1位 鹿屋体育大学(近藤、前田)58秒05

男子スプリント予選 1位の石川雄太(順天堂大学)男子スプリント予選 1位の石川雄太(順天堂大学) photo:Hideaki.TAKAGI女子スプリント予選 1位の野村くるみ(北陸大学)女子スプリント予選 1位の野村くるみ(北陸大学) photo:Hideaki.TAKAGI女子スプリント予選 2位の明珍裕子(朝日大学)女子スプリント予選 2位の明珍裕子(朝日大学) photo:Hideaki.TAKAGI

photo&text:高木秀彰


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