国内レースの最高峰であるJプロツアー各チームのバイクを連載形式で紹介。第6弾は2026シーズンのJプロツアーでシリーズチャンピオンになった岡篤志(Astemo宇都宮ブリッツェン)の走りを支えたチャンピオンバイクのメリダ REACTO TEAMを紹介する。

岡篤志(Astemo宇都宮ブリッツェン)のメリダ REACTO TEAM photo:Michinari TAKAGI
2月の鹿屋・肝付ロードレースにはじまり、9月の南魚沼ロードレースまでの全11戦が行われた2026シーズンのJプロツアー。シリーズチャンピオンには合計2,201ポイントを獲得した岡篤志(Astemo宇都宮ブリッツェン)が輝き、昨年2位に終わった悔しさを晴らした。
「今年の前半の東日本ロードクラシックと西日本ロードクラシックでは、ともに2位でポイントを稼ぎ、石川ロードなどでコンスタントに上位に入ることができました。そして大田原ロードレースでようやく優勝できました。2017年や2018年、2019年もジャージは着ていたのですが、最後まで守れませんでした。だから後半戦は個人のリーダージャージを守ることに集中して走り、初めてそれを守り抜くことができました。昨年も最終的に総合2位でしたし、本当に良かったです」と、岡は達成感のある表情で今シーズンを振り返った。

合計2,201ポイントを獲得し、2026シリーズチャンピオンに輝いた岡篤志(Astemo宇都宮ブリッツェン) photo:Michinari TAKAGI
そんな岡の走りを、Jプロツアーのロードレースやクリテリウムはもちろん、UCIレースでも支えたのが、メリダのエアロロード「REACTO TEAM」だ。
シーズン序盤のツール・ド・台湾でお披露目された特別デザインのREACTO。鮮やかなチームカラーのレッド、そして各所にチームのシンボルである稲妻をあしらったマークやチームロゴが散りばめられ、プロトン内でも瞬時に「ブリッツェン」だと見つけることのできるデザインだ。

チームカラーのレッド、そして各所にチームのシンボルである稲妻をあしらったマークやチームロゴが散りばめられた特別なカラー photo:Michinari TAKAGI

歴戦の証が残るシマノ DURA-ACEのSTIレバー photo:Michinari TAKAGI
その走りはというと、「空力と軽快さを兼ね備えたバイクです。ここ数年で高速化するレースでも、楽に速いスピードで走れます」と、エアロロードならではのコメントをしてくれた。
コンポーネントはシマノ DURA-ACEとULTEGRAをミックスして使用している。今シーズンからドライブトレイン周りのサプライヤーが新しくなり、4iiii 両足計測のクランク型パワーメーターを搭載していた。ちなみにクランク長は167.5mmを愛用中。駆動系にはSUMCのチェーンが使用されていた。

クランク長は167.5mmを愛用中 photo:Michinari TAKAGI

チェーンリングは通常モデルにないアウターが56T、インナーが44Tでカスタムされていた photo:Michinari TAKAGI
「チェーンリングはアウターが56T、インナーが44Tと、比較的重たいギアを選んでいるのがこだわりポイントです」と本人が語る通り、ロードレースやクリテリウムの高速化に伴い、ビッグギアでカスタムされていた。UCIワールドチームでは56Tが主流になりつつあるが、Jプロツアーで走る筆者から見てもその時流はJプロツアーにも来ているように感じる。
サドルはプロロゴのショートノーズサドル「DIMENSION R2 NDR」。サイクルコンピューターはワフー ELEMNT VOLT V3で、今シーズンからブリッツェン特別仕様のステッカーでカスタムされている。

プロロゴのショートノーズサドル「DIMENSION R2 NDR」 photo:Michinari TAKAGI 
ブリッツェン特別仕様のステッカーでカスタムされたワフー ELEMNT VOLT V3 photo:Michinari TAKAGI

ブレーキローターとブレーキパッドはブラコ photo:Michinari TAKAGI

シーズデザインワークスのゼッケンホルダー「とめるちゃん」でゼッケンが取り付けられていた photo:Michinari TAKAGI
ブレーキローターとブレーキパッドは今シーズンからブラコにアップデート。ボトムブラケットとブレーキローターロックリングは、トライピークにカスタムされていた。さらにゼッケンをとめるのは、Jプロツアーで使用率が高いシーズデザインワークスのゼッケンホルダー「とめるちゃん」だ。
ホイールはブリッツェンが手がける新興パーツブランド、VRECORD(ブイレコード)のオールラウンドモデル”VRECO ONE 50”を装着している。

ホイールはブリッツェンが手がけるVRECORD 「VRECO ONE 50」 photo:Michinari TAKAGI
ホイール選択については、「コストパフォーマンスが本当に高いホイールです。今回の南魚沼のコースでは50mmのホイールを使いましたが、軽いし、空力にも優れていていて、今シーズンで一番多く使いました。平地のレースだと65mmもよく使っていますが、意外と軽い。昨年のツール・ド・沖縄は65mmで優勝できたので、ほとんど50mmか65mmのどちらかで走ってきています。
上りフィニッシュとかだとやっぱり軽量性が重要なので、少しでも軽量な50mmを選んでいます。一方、登りでちぎれる心配がないだろうと思うレースや、平坦フィニッシュではエアロ性能が重要になるので65mmにしています」とのこと。
タイヤはパナレーサーの新型レーシングタイヤ「AGXERO」の28Cを使用していた。「癖のないタイヤで、しなやかでグリップしてくれますし、オールラウンドに使えるタイヤですね。最終戦の南魚沼ロードで使ったのは28mmです。少し荒れた路面を走るレースでは30mmを使っていますが、普通の路面コンディションであれば、28mmが良いかなと思います。28mmだと空気圧は3.9barに設定していますね」と、タイヤセッティングについても語ってくれた。

パナレーサーの新型レーシングタイヤ「AGXERO」の28Cを使用 photo:Michinari TAKAGI
Jプロツアーのチャンピオンバイクに相応しい、こだわりが詰まっており、かつ抜け目ないバイク。今週末に迫った宇都宮ジャパンカップでも岡の走りに注目だ。
photo&text:Michinari TAKAGI

2月の鹿屋・肝付ロードレースにはじまり、9月の南魚沼ロードレースまでの全11戦が行われた2026シーズンのJプロツアー。シリーズチャンピオンには合計2,201ポイントを獲得した岡篤志(Astemo宇都宮ブリッツェン)が輝き、昨年2位に終わった悔しさを晴らした。
「今年の前半の東日本ロードクラシックと西日本ロードクラシックでは、ともに2位でポイントを稼ぎ、石川ロードなどでコンスタントに上位に入ることができました。そして大田原ロードレースでようやく優勝できました。2017年や2018年、2019年もジャージは着ていたのですが、最後まで守れませんでした。だから後半戦は個人のリーダージャージを守ることに集中して走り、初めてそれを守り抜くことができました。昨年も最終的に総合2位でしたし、本当に良かったです」と、岡は達成感のある表情で今シーズンを振り返った。

そんな岡の走りを、Jプロツアーのロードレースやクリテリウムはもちろん、UCIレースでも支えたのが、メリダのエアロロード「REACTO TEAM」だ。
シーズン序盤のツール・ド・台湾でお披露目された特別デザインのREACTO。鮮やかなチームカラーのレッド、そして各所にチームのシンボルである稲妻をあしらったマークやチームロゴが散りばめられ、プロトン内でも瞬時に「ブリッツェン」だと見つけることのできるデザインだ。


その走りはというと、「空力と軽快さを兼ね備えたバイクです。ここ数年で高速化するレースでも、楽に速いスピードで走れます」と、エアロロードならではのコメントをしてくれた。
コンポーネントはシマノ DURA-ACEとULTEGRAをミックスして使用している。今シーズンからドライブトレイン周りのサプライヤーが新しくなり、4iiii 両足計測のクランク型パワーメーターを搭載していた。ちなみにクランク長は167.5mmを愛用中。駆動系にはSUMCのチェーンが使用されていた。


「チェーンリングはアウターが56T、インナーが44Tと、比較的重たいギアを選んでいるのがこだわりポイントです」と本人が語る通り、ロードレースやクリテリウムの高速化に伴い、ビッグギアでカスタムされていた。UCIワールドチームでは56Tが主流になりつつあるが、Jプロツアーで走る筆者から見てもその時流はJプロツアーにも来ているように感じる。
サドルはプロロゴのショートノーズサドル「DIMENSION R2 NDR」。サイクルコンピューターはワフー ELEMNT VOLT V3で、今シーズンからブリッツェン特別仕様のステッカーでカスタムされている。




ブレーキローターとブレーキパッドは今シーズンからブラコにアップデート。ボトムブラケットとブレーキローターロックリングは、トライピークにカスタムされていた。さらにゼッケンをとめるのは、Jプロツアーで使用率が高いシーズデザインワークスのゼッケンホルダー「とめるちゃん」だ。
ホイールはブリッツェンが手がける新興パーツブランド、VRECORD(ブイレコード)のオールラウンドモデル”VRECO ONE 50”を装着している。

ホイール選択については、「コストパフォーマンスが本当に高いホイールです。今回の南魚沼のコースでは50mmのホイールを使いましたが、軽いし、空力にも優れていていて、今シーズンで一番多く使いました。平地のレースだと65mmもよく使っていますが、意外と軽い。昨年のツール・ド・沖縄は65mmで優勝できたので、ほとんど50mmか65mmのどちらかで走ってきています。
上りフィニッシュとかだとやっぱり軽量性が重要なので、少しでも軽量な50mmを選んでいます。一方、登りでちぎれる心配がないだろうと思うレースや、平坦フィニッシュではエアロ性能が重要になるので65mmにしています」とのこと。
タイヤはパナレーサーの新型レーシングタイヤ「AGXERO」の28Cを使用していた。「癖のないタイヤで、しなやかでグリップしてくれますし、オールラウンドに使えるタイヤですね。最終戦の南魚沼ロードで使ったのは28mmです。少し荒れた路面を走るレースでは30mmを使っていますが、普通の路面コンディションであれば、28mmが良いかなと思います。28mmだと空気圧は3.9barに設定していますね」と、タイヤセッティングについても語ってくれた。

Jプロツアーのチャンピオンバイクに相応しい、こだわりが詰まっており、かつ抜け目ないバイク。今週末に迫った宇都宮ジャパンカップでも岡の走りに注目だ。
photo&text:Michinari TAKAGI
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