逃げ切り決着となったツール・ド・ランカウイ第4ステージでは、元ガスプロムのペトル・リクノフ(ロシア、ウィールトップ・ローター・チェンドゥ)が勝利。留目夕陽はベストアジアンライダー賞を保持している。



ベストアジアンライダー賞を着てスタートを待つ留目夕陽(愛三工業レーシングチーム) photo:Tour de Langkawi

東南アジアの国マレーシアを舞台にしたペトロナス・ツール・ド・ランカウイ(UCI2.Pro)は、全8日間の前半戦最終日となる第4ステージを迎えた。コースは平坦路を進み、残り50kmから2つの山岳を立て続けに越える。今大会2度目の山岳ステージで、特に最終山岳は超級山岳キャメロンハイランドだ。

この日は、ベストアジアンライダー賞の留目夕陽を含む愛三工業レーシングチームの6名、そして小山智也(ブルゴス・ブルペレットBH)ら日本人選手たちが誰一人欠けることなくスタート。アタックと吸収が繰り返された後、ニル・ヒメノ(スペイン、エキポ・ケルンファルマ)や松井丈治(愛三工業レーシングチーム)を含む4名の逃げが形成される。後続ではフェルナンド・ガビリア(コロンビア、カハルラル・セグロスRGA)を巻き込む落車が発生し、オーウェン・ヘレイン(オランダ、ユニベット・ローズ・ロケッツ)がリタイアした。

途中雨が降るなか、プロトンを牽引するチューダープロサイクリング photo:Tour de Langkawi

最終山岳で3名に絞られた逃げ集団 photo:Tour de Langkawi

逃げ集団にはその後、アラン・ジュソーム(フランス、トタルエネルジー)ら2名が合流。雨も降るなか、残り25km地点で逃げのリードは4分20秒。松井らが遅れ、先頭はイバニェスとジュソーム、そして中国のコンチネンタルチーム、ウィールトップ・ローター・チェンドゥのペトル・リクノフ(ロシア)ら3名に絞られる。ラスト1km地点でも後続に2分のリードを保った先頭集団から、リクノフがアタックした。

クライマーではなく、逃げやスプリントを得意とするリクノフによるアタック。その切れ味鋭い仕掛けにイバニェスとジュソームはついていけず、最後まで高出力で踏み続けたリクノフがフィニッシュ。今季初のUCIレース勝利を手にした。

残り1km地点からのアタックを成功させたペトル・リクノフ(ロシア、ウィールトップ・ローター・チェンドゥ) photo:Tour de Langkawi

キャリアハイとなる勝利を飾ったペトル・リクノフ(ロシア、ウィールトップ・ローター・チェンドゥ) photo:Tour de Langkawi

リクノフはロシアのタイムトライアル選手権で連覇中で、ロードレースでは前回王者でもある29歳。2019年にガスプロム・ルスヴェロでプロデビューしたものの、2022年途中にチームが解散すると、中国のコンチネンタルチームに活躍の場を求めた。「まさかステージ優勝できるとは思っていなかった。だが残り1km地点で勝てる自信が湧き、アタックを仕掛けた。それが勝利に繋がった」とリクノフは振り返った。

プロトンはリクノフから1分35秒遅れでフィニッシュし、レナート・ヤシュ(ドイツ、チューダープロサイクリング)は総合首位をキープ。また留目も集団と同タイムの25位でレースを終え、ベストアジアンライダー賞を保持している。
ツール・ド・ランカウイ2026第4ステージ結果
1位 ペトル・リクノフ(ロシア、ウィールトップ・ローター・チェンドゥ) 3:29:12
2位 ハビエル・イバニェス(スペイン、カハルラル・セグロスRGA) +0:03
3位 アラン・ジュソーム(フランス、トタルエネルジー) +0:09
4位 ニル・ヒメノ(スペイン、エキポ・ケルンファルマ) +0:28
5位 マティス・ルベール(フランス、トタルエネルジー) +1:35
9位 レナート・ヤシュ(ドイツ、チューダープロサイクリング) +1:35
25位 留目夕陽(愛三工業レーシングチーム)
個人総合成績
1位 レナート・ヤシュ(ドイツ、チューダープロサイクリング) 15:46:50
2位 アベル・バルデルストーネ(スペイン、カハルラル・セグロスRGA) +0:20
3位 ハン・カステジョン(スペイン、カハルラル・セグロスRGA) +0:38
4位 ホセ・ディアス(スペイン、ブルゴス・ブルペレットBH) +1:14
5位 セドリックバッケ・クリストファーセン(ノルウェー、ユニベット・ローズ・ロケッツ) +1:15
26位 留目夕陽(愛三工業レーシングチーム) +5:00
その他の特別賞
ポイント賞 マッテオ・マルチェッリ(イタリア、XDSアスタナ)
山岳賞 ペトル・リクノフ(ロシア、ウィールトップ・ローター・チェンドゥ)
ベストアジアンライダー賞 留目夕陽(愛三工業レーシングチーム)
チーム総合成績 ユニベット・ローズ・ロケッツ
text:So Isobe
photo:Tour de Langkawi