スペイン北部バスク地方を舞台にしたドノスティア・サンセバスチャン・クラシコアで、レムコ・エヴェネプール(ベルギー、レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ)が大会史上最多となる4度目の優勝を飾った。3年ぶり出場のエヴェネプールが、カラパスとの一騎打ちスプリントを制した。



大西洋のビスケー湾沿いを進むドノスティア・サンセバスチャン・クラシコア photo:CorVos

ドノスティア・サンセバスチャン・クラシコア2026 image:Donostia San Sebastian Klasikoa

ツール・ド・フランスの激闘から6日後の8月1日(土)、港湾都市サンセバスティアン(バスク語ではドノスティア)で開催されたのがドノスティア・サンセバスチャン・クラシコア(UCIワールドツアー)。スペインを代表する221.2kmのワンデーレースで、昨年より1つ増えた7つのカテゴリー山岳を越えるクライマーズレースだ。特にラスト2つの1級山岳エルラティス(距離3.8km、平均勾配10.6%)と2級山岳ムルヒル・トントラ(距離2.1km、平均勾配10.1%)は強烈だ。

獲得標高差4,150mのレースに出場したのは、前回覇者ジュリオ・チッコーネ(イタリア、リドル・トレック)や、過去3度の優勝を誇り、直近のツールで総合2位に入ったレムコ・エヴェネプール(ベルギー、レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ)ら175名。また、ツールで区間2勝し、マイヨアポワ(山岳賞)を獲得したリチャル・カラパス(エクアドル、EFエデュケーション・イージーポスト)も初優勝を目指して出場した。

幾多のアタックと吸収の末、形成されたのは親日家イニーゴ・エロセギ(スペイン、エキポ・ケルンファルマ)を含む8名の逃げ集団。それを、パンクから復帰したエヴェネプールを擁するレッドブル・ボーラ・ハンスグローエが追うメイン集団を牽引し、カテゴリー山岳を越えていった。終盤の登りで2名に減った逃げ集団には、マキシム・ファンヒルス(ベルギー、レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ)ら4名が合流。その後、ファンヒルスが単独で先頭に立った。

残り50km地点でパンクしたレムコ・エヴェネプール(ベルギー、レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ) photo:CorVos

後続からはカラパスやチッコーネ、エンリク・マス(スペイン、モビスター)らが合流し、残り40km以上を残した1級山岳エルラティス(距離3.8km、平均勾配10.6%)で、強力な10名の先頭集団が出来上がる。後方にはエヴェネプールらの追走集団が形成され、エヴェネプール自らが先頭を牽いて前のグループに合流した。その後の下りと平坦区間でさらに後続が追いつき、20名前後の集団が最終山岳、2級ムルヒル・トントラ(距離2.1km、平均勾配10.1%)に突入した。

登りではUAEチームエミレーツXRGが積極的に攻めたものの、頂上まで残り1kmの地点からファンヒルスがペースを作り、集団を縦長にする。そして、エヴェネプールが満を持して放ったアタックにはカラパスしかついていくことができず、ツールで区間優勝を挙げた2名が下りに入り、後続との差を広げていく。勝負は、そのまま2名によるスプリントに持ち込まれた。

2級山岳ムルヒル・トントラでカラパスと共に飛び出したレムコ・エヴェネプール(ベルギー、レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ) photo:Donostia San Sebastian Klasikoa

カラパスをスプリントで退けたレムコ・エヴェネプール(ベルギー、レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ) photo:CorVos

カラパスを先頭に最終ストレートに突入。エヴェネプールが先に腰を上げ、カラパスを退けてスプリント力の差を見せつけた。そして左手で1から4を数え、4本指を掲げてフィニッシュした。

29秒遅れでやってきた3位集団では、ベン・トゥレット(イギリス、ヴィスマ・リースアバイク)が先着して表彰台に立った。

2019年の初出場優勝以来、出場した4大会すべてを制したエヴェネプール。「4度の優勝のなかで今回が最も厳しいレースだった。懸命に働いてくれたチームのみんなに感謝したい。最後はチームメイトたちの仕事を、僕が勝利につなげなければならなかった。何という1日だろう。また1つ、美しい勝利を手にすることができた」とコメント。この後、エヴェネプールは9月のグランプリ・シクリスト・ド・ケベック&モンレアルに出場し、同じケベックで行われるロード世界選手権に臨む。

大会史上最多となる4勝目を手に入れたレムコ・エヴェネプール(ベルギー、レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ) photo:Donostia San Sebastian Klasikoa
ドノスティア・サンセバスチャン・クラシコア2026結果
1位 レムコ・エヴェネプール(ベルギー、レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ) 5:23:10
2位 リチャル・カラパス(エクアドル、EFエデュケーション・イージーポスト)
3位 ベン・トゥレット(イギリス、ヴィスマ・リースアバイク) +0:29
4位 クリスティアン・スカローニ(イタリア、XDSアスタナ)
5位 ペリョ・ビルバオ(スペイン、バーレーン・ヴィクトリアス)
6位 ジュリオ・チッコーネ(イタリア、リドル・トレック)
7位 ヤン・クリステン(スイス、UAEチームエミレーツXRG)
8位 マルク・ヒルシ(スイス、チューダープロサイクリング)
9位 マルセル・カンプルビ(スペイン、ピナレロQ36.5プロサイクリング)
10位 レオ・ビジオー(フランス、デカトロンCMA CGM)
text:Sotaro.Arakawa
photo:CorVos
Amazon.co.jp

レッドブル エナジードリンク シュガーフリー 250mlx24本 (4*6)

Red Bull(レッドブル)
Amazonプライス:¥3,645

レッドブル エナジードリンク 250ml×24本

レッドブル・ジャパン
Amazonプライス:¥3,645
参考価格:¥5,132

最新ニュース(全ジャンル)