2009年3月29日、スペインのバスク地方で開催されたグランプリ・リョディオ(UCI1.1)は、3人でのゴール争いとなり、地元のプロツアーチーム所属するサミュエル・サンチェス(スペイン、エウスカルテル)が優勝をあげた。寒さに苦しめられたEQA・梅丹本舗・グラファイトデザインは清水都貴の51位が最高位。

優勝したサムエル・サンチェス(スペイン、エウスカルテル)写真はシーズン序盤のチャレンジ・マヨルカ優勝したサムエル・サンチェス(スペイン、エウスカルテル)写真はシーズン序盤のチャレンジ・マヨルカ photo:Cor Vosパリ〜ニースで落車し、膝を痛めていたサンチェス。順調な回復を見せ、北京五輪ロードレース以来の勝利を飾った。

Cyclisme Japonレースレポート
このレースは、146.8Kmの大きなサーキットを1周と18.2kmの小さな周回コースを2周する計181.2kmで、計6つの峠を越える。

昨年と同じような天気で、雨が降ったりやんだり、時には雹(ひょう)が降る厳しい寒さの中でのレースとなった。ヨーロッパでは今日から夏時間となるため、前日より1時間早くなる。少し時差ボケもありながら、レースはスタート。30km地点から最初の峠があり、その手前で、16人の逃げが決まった。EQA・梅丹本舗・グラファイトデザインは逃げに誰も送り込むことはできなかったが、レース後半の重要な動きに反応できるよう、集団の中で勝機を待つ。

寒さのせいもあり選手たちは脱落していき、小周回に入り集団には、清水都貴、増田成幸、ミカエル・ダミアン、グレゴール・ガズヴォダの4人が残る。ここまで順調に走っていた増田だったが1周目でスタミナが尽きてしまい、ラスト周回の最初の上りでダミアンとガズヴォダが集団から遅れてしまった。最後まで残った清水も、この上り頂上付近で集団から取り残されてしまう。運悪く、前にも後ろの選手にも合流できず1人で10Km以上走り抜き、トップと3分54秒差の51位でゴールした。

水谷監督のコメント
今日は寒さと最後はやはり力負け。うちのチームのメンバーは、みんな寒さに弱い。しかし、今日一緒に戦った選手たちのレベル的に見て、チームとしては最終周回まで3人を残すことができたし、あのような走りができればまあまあだと思う。後半、天気が良くなって暑くなってきた時に、清水は着込み過ぎていたため、呼吸しにくくなって遅れてしまったのが残念。でも、みんなの調子はいい感じなので、次のレースで結果を出して欲しい。

グランプリ・リョディオ2009結果
1位 サムエル・サンチェス(スペイン、エウスカルテル)4h03'58"
2位 ダビ・デラフエンテ(スペイン、フジ・セルヴェット)
3位 エセキエル・モスケラ(スペイン、シャコベオ・ガリシア)+01"
4位 ホセホアキン・ロハス(スペイン、ケースデパーニュ)+21"
5位 アイトール・ガルドス(スペイン、エウスカルテル)

51位 清水都貴(EQA・梅丹本舗・グラファイトデザイン)+3'54"
53位 グレゴール・ガズヴォダ(EQA・梅丹本舗・グラファイトデザイン)+4'55"
79位 ミカエル・ダミアン(EQA・梅丹本舗・グラファイトデザイン)+10'50"
DNF 岡崎和也、中島康晴、ギヨーム・ポン、パク・ソンベク、ソウ・ジュニヨン、増田成幸、福島晋一