6月7日に開催されたJクリテリウムツアー第3戦「石川クリテリウム」は、落車によりレースが2度中断される波乱の展開を中井唯晶(シマノレーシング)が制して優勝。開幕戦以来のクリテリウムリーダージャージを奪回した。



決勝のスタートラインに揃った50名 photo:Satoru Kato

今年から新たにスタートした「Jクリテリウムツアー」は、Jプロツアーチームに所属する選手とJエリートツアーE1カテゴリーの選手が出場できるシリーズ戦。2月の志布志クリテリウム、3月の宇都宮清原クリテリウムと、これまで2戦が開催された。

石川町立石川小学校前をスタート photo:Satoru Kato

およそ3ヶ月ぶりとなる第3戦は、2023年以来4度目の開催となる「石川クリテリウム」。福島県石川町にある文教福祉複合施設「モトガッコ」周辺の公道に設定された1周1.8kmの周回コースでレースが行われた。今大会は従来と逆方向の周回に改められ、スタート/フィニッシュ地点を石川町立石川小学校前に変更された。

序盤から集団が長く伸びる photo:Satoru Kato

2組に分けて行われた予選は8周のレースを行い、上位25名が決勝進出。8名でエントリーしたシマノレーシングは全員決勝進出を決めた一方、9名が出場したE1選手は長島慧明(AX Cycling team)のみが決勝に残った。

序盤からシマノレーシングとチームブリヂストンサイクリングがペースを上げる photo:Satoru Kato

25周の決勝レースは、スタート直後からシマノレーシングとチームブリヂストンサイクリングが中心となってハイペースで周回を進める。しかし3周目に多数が絡む落車が発生し、コースが塞がれた状態になったためレースが止められる。

終盤、風間翔眞(シマノレーシング)が単独先行 photo:Satoru Kato

先行する風間翔眞をヴィクトワール広島が追う photo:Satoru Kato

10分後、残り21周からレースが再開されると、中断前同様にシマノレーシングとチームブリヂストンサイクリングが集団前方でレースを展開。後半に入ると風間翔眞が2周にわたり単独先行するなど、シマノレーシングが優位にレースを進める。ところが、残り7周に入ったところで再度落車が発生し、レースが再び中断される。

再々スタート後もシマノレーシングが優勢に進める photo:Satoru Kato

中井唯晶(シマノレーシング)がスプリント勝負を制する photo:Satoru Kato

およそ15分後、交通規制終了の時間が迫ったため、残り5周でレース再開。この時点で先頭集団は18名まで絞られ、そのうち6名を占めるシマノレーシングがレースを主導していく。最終周回残り1kmを切ると、チームブリヂストンサイクリングが攻勢に出て山本哲央がスプリントで先手を打つ。その後方から中井唯晶(シマノレーシング)がまくりにかかり、最後は後方を確認する余裕を見せてフィニッシュ。開幕戦の志布志クリテリウム以来2勝目を上げ、Jクリテリウムツアーランキング首位の座を奪回した。

表彰式 photo:Satoru Kato

中井唯晶(シマノレーシング)がクリテリウムリーダージャージを奪回した photo:Satoru Kato
1位 中井 唯晶(シマノレーシング) 1時間25分21秒
2位 孫崎 大樹(ヴィクトワール 広島) +0秒
3位 山本 哲央(チームブリヂストンサイクリング)
4位 石原 悠希(シマノレーシング)
5位 永井 健太(ヴィクトワール広島)
6位 岡本 勝哉(チームブリヂストンサイクリング)
U19/U17特別戦を住田悠人(AVENTURA VICTORIA RACING)が制した photo:Satoru Kato



text&photo:Satoru Kato

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