2025/01/20(月) - 08:30
女子サントス・ツアー・ダウンアンダーの最終第3ステージは登りスプリントで決着。クロエ・ダイガート(アメリカ、キャニオン・スラム・ゾンダクリプト)が勝利し、区間3位だったノエミ・リュエッグ(スイス、EFオートリー・キャノンデール)が総合首位を守った。

リーダージャージを着てスタートを待つノエミ・リュエッグ(スイス、EFオートリー・キャノンデール) photo:CorVos

女子サントス・ウィメンズ・ツアー・ダウンアンダー2025第3ステージ image:Santos Tour Down Under
2025年の女子ワールドツアー開幕戦であるサントス・ツアー・ダウンアンダーも最終日を迎えた。コースはスターリングに設定された21kmコースを5周する105.9kmで、フィニッシュ地点は平均3.7%の丘の上に設定されているため、スプリンターには厳しいレイアウトとなった。
前日勝者で総合首位のノエミ・リュエッグ(スイス、EFオートリー・キャノンデール)は13秒のリードを守ることができるか。注目の最終日は前日よりも暑い33度の中スタートし、逃げを目指すアタックのない静かな序盤となった。
レース開始から30kmほど進んだ地点でようやくクリスティナ・ブルロヴァ(チェコ、セラティジットWNTプロサイクリング)が集団を飛び出す。このアタックは総合9位(46秒遅れ)ニアム・フィッシャーブラック(ニュージーランド、リドル・トレック)の加速を誘発。そのためライバルたちがチェックし、一度振り出しに戻ったプロトンから地元オーストラリア出身のエラ・シンプソン(サンミシェル・プレフェンスホーム・オベール93WE)が単独逃げを決めた。

人数が絞られたメイン集団 photo:CorVos
オーストラリア選手権では個人タイムトライアルで5位、ロードでは2位と好調のシンプソンはリードを築くも、残り37km地点でプロトンに吸収される。その後はアマンダ・スプラット(オーストラリア、リドル・トレック)などワールドチームによる攻撃が続くも決め手に欠き、最終周回に入った残り14kmでマイケ・ファンデルダイン(オランダ、キャニオン・スラム・ゾンダクリプト)が単独先頭に立った。
しかしこれも決まらず、勝負は激しいペース変動でもプロトンに残ったクライマーやパンチャーによるスプリント勝負へ。その中でもひときわスピードに乗ったクロエ・ダイガート(アメリカ、キャニオン・スラム・ゾンダクリプト)がリーダージャージを着るリュエッグなどライバルたちを引き離す。
そして昨年未勝利に終わった元世界王者が、先頭でフィニッシュラインを通過。控えめなガッツポーズを見せた。

フィニッシュ手前の登りを駆け上がり、先頭に立ったクロエ・ダイガート(アメリカ、キャニオン・スラム・ゾンダクリプト) photo:CorVos

勝利を喜ぶクロエ・ダイガート(アメリカ、キャニオン・スラム・ゾンダクリプト) photo:CorVos
過去2度のTT世界王者に輝き、今季初勝利を掴んだダイガート。「チーム全体が力を尽くしてくれた。予想以上に集団に残っている選手が多かった。この勝利には驚いているが、最後に勝てて本当に嬉しい」と喜んだ。
そして1秒遅れの3位でフィニッシュしたリュエッグが総合優勝。「信じられないほど嬉しい結果。この達成を実感するにはしばらく時間がかかるだろう。この2、3年間の努力が報われた気持ち」と語り、表彰式でトロフィーを掲げた。

2年振りの勝利を手に入れたクロエ・ダイガート(アメリカ、キャニオン・スラム・ゾンダクリプト) photo:CorVos

リーダージャージを守り、総合優勝に輝いたノエミ・リュエッグ(スイス、EFオートリー・キャノンデール) photo:CorVos


2025年の女子ワールドツアー開幕戦であるサントス・ツアー・ダウンアンダーも最終日を迎えた。コースはスターリングに設定された21kmコースを5周する105.9kmで、フィニッシュ地点は平均3.7%の丘の上に設定されているため、スプリンターには厳しいレイアウトとなった。
前日勝者で総合首位のノエミ・リュエッグ(スイス、EFオートリー・キャノンデール)は13秒のリードを守ることができるか。注目の最終日は前日よりも暑い33度の中スタートし、逃げを目指すアタックのない静かな序盤となった。
レース開始から30kmほど進んだ地点でようやくクリスティナ・ブルロヴァ(チェコ、セラティジットWNTプロサイクリング)が集団を飛び出す。このアタックは総合9位(46秒遅れ)ニアム・フィッシャーブラック(ニュージーランド、リドル・トレック)の加速を誘発。そのためライバルたちがチェックし、一度振り出しに戻ったプロトンから地元オーストラリア出身のエラ・シンプソン(サンミシェル・プレフェンスホーム・オベール93WE)が単独逃げを決めた。

オーストラリア選手権では個人タイムトライアルで5位、ロードでは2位と好調のシンプソンはリードを築くも、残り37km地点でプロトンに吸収される。その後はアマンダ・スプラット(オーストラリア、リドル・トレック)などワールドチームによる攻撃が続くも決め手に欠き、最終周回に入った残り14kmでマイケ・ファンデルダイン(オランダ、キャニオン・スラム・ゾンダクリプト)が単独先頭に立った。
しかしこれも決まらず、勝負は激しいペース変動でもプロトンに残ったクライマーやパンチャーによるスプリント勝負へ。その中でもひときわスピードに乗ったクロエ・ダイガート(アメリカ、キャニオン・スラム・ゾンダクリプト)がリーダージャージを着るリュエッグなどライバルたちを引き離す。
そして昨年未勝利に終わった元世界王者が、先頭でフィニッシュラインを通過。控えめなガッツポーズを見せた。


過去2度のTT世界王者に輝き、今季初勝利を掴んだダイガート。「チーム全体が力を尽くしてくれた。予想以上に集団に残っている選手が多かった。この勝利には驚いているが、最後に勝てて本当に嬉しい」と喜んだ。
そして1秒遅れの3位でフィニッシュしたリュエッグが総合優勝。「信じられないほど嬉しい結果。この達成を実感するにはしばらく時間がかかるだろう。この2、3年間の努力が報われた気持ち」と語り、表彰式でトロフィーを掲げた。


女子ツアー・ダウンアンダー2025第3ステージ結果
1位 | クロエ・ダイガート(アメリカ、キャニオン・スラム・ゾンダクリプト) | 2:53:29 |
2位 | シルケ・スムルデルス(オランダ、リブ・アルウラー・ジェイコ) | +0:01 |
3位 | ノエミ・リュエッグ(スイス、EFオートリー・キャノンデール) | |
4位 | ルース・エドワーズ(アメリカ、ヒューマンパワードヘルス) | |
5位 | サラ・ヴァンダム(カナダ、セラティジットWNTプロサイクリング) | |
6位 | エリーズ・シャベイ(スイス、FDJスエズ) | |
7位 | アレクサンドラ・マンリー(オーストラリア、AGインシュランス・スーダル) | |
8位 | ドミニカ・ヴウォダルチク(ポーランド、UAEチームADQ) | |
9位 | ジュスティネ・ヘキエーレ(ベルギー、AGインシュランス・スーダル) | |
10位 | ジョシー・ネルソン(イギリス、ピクニック・ポストNL) |
個人総合成績
1位 | ノエミ・リュエッグ(スイス、EFオートリー・キャノンデール) | 8:49:00 |
2位 | シルケ・スムルデルス(オランダ、リブ・アルウラー・ジェイコ) | +0:13 |
3位 | ミーエビョルンダル・オッテスタッド(ノルウェー、ウノエックス・モビリティ) | +0:37 |
4位 | ドミニカ・ヴウォダルチク(ポーランド、UAEチームADQ) | +0:40 |
5位 | エリーズ・シャベイ(スイス、FDJスエズ) | |
6位 | ジュスティネ・ヘキエーレ(ベルギー、AGインシュランス・スーダル) | +0:41 |
7位 | アマンダ・スプラット(オーストラリア、リドル・トレック) | +0:49 |
8位 | ニーヴ・ブラッドバリー(オーストラリア、キャニオン・スラム・ゾンダクリプト) | +0:56 |
9位 | ルース・エドワーズ(アメリカ、ヒューマンパワードヘルス) | +0:59 |
10位 | アリス・タワーズ(イギリス、キャニオン・スラム・ゾンダクリプト) | +1:02 |
その他の特別賞
ポイント賞 | ノエミ・リュエッグ(スイス、EFオートリー・キャノンデール) |
山岳賞 | ドミニカ・ヴウォダルチク(ポーランド、UAEチームADQ) |
ヤングライダー賞 | アリッサ・ポライティス(オーストラリア・ナショナルチーム) |
チーム総合成績 | UAEチームADQ |
text:Sotaro.Arakawa
photo:CorVos
photo:CorVos
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