2025/01/18(土) - 08:40
女子ワールドツアーの初戦である女子サントス・ツアー・ダウンアンダーが開幕。残り49.8kmで集団を飛び出したダニエク・ヘンゲフェルト(オランダ、セラティジットWNTプロサイクリング)が逃げ切り勝利を決め、オレンジ色の総合リーダージャージに袖を通した。

1月17日に開幕した女子サントス・ツアー・ダウンアンダー photo:CorVos

女子サントス・ウィメンズ・ツアー・ダウンアンダー2025第1ステージ Santos Tour Down Under 1月17日に開幕の時を迎えた2025年に女子ワールドツアー。その初戦は今年も女子サントス・ツアー・ダウンアンダーで、舞台はオーストラリアのアデレード。ここから選手たちは10月のツアー・オブ・グワンシーまで、合計28レースを戦っていく。
2023年よりワールドツアーに昇格したツアー・ダウンアンダーは全3ステージで行われ、初日はブライトンから沿岸を南下し、一度折り返してからアデレードに向かう101.9km。中盤に最大勾配14.4%の1級山岳が登場するものの、平均勾配3.8%と集団が小さくなるほどではないため集団スプリントが予想された。
現地時間の11時19分、気温23度と真夏のオーストラリアでは比較的涼しいなかレースはスタート。すぐにアリッサ・ポライティス(オーストラリア・ナショナルチーム)が飛び出し、単独逃げを決める。2023年にジェイコ・アルウラーでプロデビューを果たし、昨年は下部チームに所属した21歳のポライティスは、順調に踏み込み2分のリードを形成した。

オーストラリア西部を南下する選手たち photo:CorVos
ポライティスはコース中央にある今大会最初のカテゴリー山岳をトップ通過する。それを追うメイン集団ではその後、登りで大規模な落車が発生。しかし大きな怪我人はなく、プロトンは残り51kmでこの日の目標を果たしたポライティスを引き戻した。

残り49.8kmで集団を飛び出したダニエク・ヘンゲフェルト(オランダ、セラティジットWNTプロサイクリング) photo:CorVos
再び振り出しに戻ったプロトンからは、ダニエク・ヘンゲフェルト(オランダ、セラティジットWNTプロサイクリング)が飛び出す。今年ピクニック・ポストNLから移籍したヘンゲフェルトをグレタ・マルトゥラーノ(イタリア、UAEチームADQ)が単独で追走。しかしマルトゥラーノは追いつくことができず、集団に吸収された後、リブ・アルウラー・ジェイコが集団牽引を開始した。
その後もキャニオン・スラム・ゾンダクリプトやFDJスエズ、AGインシュランス・スーダルがローテーションを回しながら追走する。しかし最大2分のリードを築いたヘンゲフェルトは最後まで粘り、そのまま49.8kmの逃げ切り勝利を決める。36秒遅れでやってきた集団による2位争いはスプリントとなり、アリー・ウォラストン(ニュージーランド、FDJスエズ)が先着した。

逃げ切り勝利を決めたダニエク・ヘンゲフェルト(オランダ、セラティジットWNTプロサイクリング) photo:CorVos
金星を挙げたヘンゲフェルトはレース後、「昨シーズンは落車もあり自信を失っていた。だからこそ、移籍後に掴んだこの結果は大きな意味がある。精神的に厳しい瞬間もあったが、この競技を楽しむことができている。ただ、私はクライマーではないので、いつまでこのジャージを保持できるかは分からない」と語った。
2021年にキャリアをスタートさせ、2023年と24年はピクニック・ポストNLに所属したヘンゲフェルトは22歳。2021年以来となるプロ2勝目を挙げ、オレンジ色のリーダージャージに袖を通した。
翌日は名物坂であるウィランガヒルにフィニッシュするクイーンステージだ。

リーダージャージを獲得したダニエク・ヘンゲフェルト(オランダ、セラティジットWNTプロサイクリング) photo:CorVos


2023年よりワールドツアーに昇格したツアー・ダウンアンダーは全3ステージで行われ、初日はブライトンから沿岸を南下し、一度折り返してからアデレードに向かう101.9km。中盤に最大勾配14.4%の1級山岳が登場するものの、平均勾配3.8%と集団が小さくなるほどではないため集団スプリントが予想された。
現地時間の11時19分、気温23度と真夏のオーストラリアでは比較的涼しいなかレースはスタート。すぐにアリッサ・ポライティス(オーストラリア・ナショナルチーム)が飛び出し、単独逃げを決める。2023年にジェイコ・アルウラーでプロデビューを果たし、昨年は下部チームに所属した21歳のポライティスは、順調に踏み込み2分のリードを形成した。

ポライティスはコース中央にある今大会最初のカテゴリー山岳をトップ通過する。それを追うメイン集団ではその後、登りで大規模な落車が発生。しかし大きな怪我人はなく、プロトンは残り51kmでこの日の目標を果たしたポライティスを引き戻した。

再び振り出しに戻ったプロトンからは、ダニエク・ヘンゲフェルト(オランダ、セラティジットWNTプロサイクリング)が飛び出す。今年ピクニック・ポストNLから移籍したヘンゲフェルトをグレタ・マルトゥラーノ(イタリア、UAEチームADQ)が単独で追走。しかしマルトゥラーノは追いつくことができず、集団に吸収された後、リブ・アルウラー・ジェイコが集団牽引を開始した。
その後もキャニオン・スラム・ゾンダクリプトやFDJスエズ、AGインシュランス・スーダルがローテーションを回しながら追走する。しかし最大2分のリードを築いたヘンゲフェルトは最後まで粘り、そのまま49.8kmの逃げ切り勝利を決める。36秒遅れでやってきた集団による2位争いはスプリントとなり、アリー・ウォラストン(ニュージーランド、FDJスエズ)が先着した。

金星を挙げたヘンゲフェルトはレース後、「昨シーズンは落車もあり自信を失っていた。だからこそ、移籍後に掴んだこの結果は大きな意味がある。精神的に厳しい瞬間もあったが、この競技を楽しむことができている。ただ、私はクライマーではないので、いつまでこのジャージを保持できるかは分からない」と語った。
2021年にキャリアをスタートさせ、2023年と24年はピクニック・ポストNLに所属したヘンゲフェルトは22歳。2021年以来となるプロ2勝目を挙げ、オレンジ色のリーダージャージに袖を通した。
翌日は名物坂であるウィランガヒルにフィニッシュするクイーンステージだ。

女子ツアー・ダウンアンダー2025第1ステージ結果
1位 | ダニエク・ヘンゲフェルト(オランダ、セラティジットWNTプロサイクリング) | 2:45:06 |
2位 | アリー・ウォラストン(ニュージーランド、FDJスエズ) | +0:36 |
3位 | カトリン・シュヴァインバーガー(オーストリア、ヒューマンパワードヘルス) | |
4位 | サラ・ヴァンダム(カナダ、セラティジットWNTプロサイクリング) | |
5位 | ラケーレ・バルビエーリ(イタリア、ピクニック・ポストNL) | |
6位 | ノエミ・リュエッグ(スイス、EFオートリー・キャノンデール) | |
7位 | マイケ・ファンデルダイン(オランダ、キャニオン・スラム・ゾンダクリプト) | |
8位 | クララ・コッポニ(フランス、リドル・トレック) | |
9位 | インディア・グランジール(フランス、チームコープ・レプソル) | |
10位 | ルーシー・フィティウス(オーストラリア、サンミシェル・プレフェンスホーム・オベール93WE) |
個人総合成績
1位 | ダニエク・ヘンゲフェルト(オランダ、セラティジットWNTプロサイクリング) | 2:44:53 |
2位 | アリー・ウォラストン(ニュージーランド、FDJスエズ) | +0:43 |
3位 | カトリン・シュヴァインバーガー(オーストリア、ヒューマンパワードヘルス) | +0:45 |
4位 | カーリーン・スウィンケルス(オランダ、UAEチームADQ) | |
5位 | アリッサ・ポライティス(オーストラリア・ナショナルチーム) | +0:46 |
6位 | ノエミ・リュエッグ(スイス、EFオートリー・キャノンデール) | +0:48 |
7位 | ドミニカ・ヴウォダルチク(ポーランド、UAEチームADQ) | |
8位 | サラ・ヴァンダム(カナダ、セラティジットWNTプロサイクリング) | +0:49 |
9位 | ラケーレ・バルビエーリ(イタリア、ピクニック・ポストNL) | |
10位 | マイケ・ファンデルダイン(オランダ、キャニオン・スラム・ゾンダクリプト) |
その他の特別賞
ポイント賞 | ダニエク・ヘンゲフェルト(オランダ、セラティジットWNTプロサイクリング) |
山岳賞 | アリッサ・ポライティス(オーストラリア・ナショナルチーム) |
ヤングライダー賞 | アリッサ・ポライティス(オーストラリア・ナショナルチーム) |
チーム総合成績 | セラティジットWNTプロサイクリング |
text:Sotaro.Arakawa
photo:CorVos
photo:CorVos
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