国内最高峰のシクロクロスシリーズ、JCXシリーズの第6戦「東海シクロクロス 第2戦 WNP GHISALLO CUP」が愛知県稲沢市にあるワイルドネイチャープラザで行われた。砂丘の砂地を攻略した副島達海(大阪産業大学)と小林あか里(弱虫ペダルサイクリングチーム)がそれぞれ男女エリートレースを制した。



女子エリート:小林あか里(弱虫ペダルサイクリングチーム)が今シーズン5勝目

全日本チャンピオンジャージを纏う小林あか里(弱虫ペダルサイクリングチーム)や日吉愛華(Teamまるいち/中京大学)らが最前列に並ぶ photo:弱虫ペダルサイクリングチーム

女子最高峰であるWE1のフロントローには、全日本チャンピオンジャージを纏う小林あか里(弱虫ペダルサイクリングチーム)と日吉愛華(Teamまるいち/中京大学)、鵜飼知春(and more)、安藤沙弥(SHIDO-WORKS)らが並んだ。

10時45分にスタートし、サンドセクションが多くテクニカルなコースを1周目から独走を開始したのは小林だった。2位は40秒差で日吉が、3位は1分10秒差で鵜飼がレース序盤から先頭を追いかける展開となった。

後続と4分以上の差を広げ、小林あか里(弱虫ペダルサイクリングチーム)が今シーズン5勝目を挙げた (c)AJOCC

女子エリートの表彰式 (c)AJOCC

トップを走る小林が淡々と後続との差を広げる中、2位を走る日吉がペースアップを図る。一時は先頭の小林との差を30秒差まで詰め、好走を見せた日吉だったが、日本王者にふさわしい走りの小林は最終周回までライバルたちを寄せ付けない。そして最後まで安定した走りを見せた小林が、今シーズン5勝目を決めた。2位には日吉が入り、鵜飼は3位で表彰台に上がった。



男子エリート:副島達海(大阪産業大学)がJCXシリーズで4勝目

男子エリートのホールショットは副島達海(大阪産業大学) photo:宇都宮ブリッツェン

男子エリートのスタートラインに集ったのは79名。全日本チャンピオンジャージを纏う織田聖(弱虫ペダルサイクリングチーム)や沢田時(宇都宮ブリッツェン)、今季好調の副島達海(大阪産業大学)、柚木伸元選手(日本大学)が最前列に並び、幕張クロスからJCXのレースに参戦し、CWにインタビュー記事が掲載中のゴセ・ファンデルメール(オランダ、Atari Maeda Racing with Bombtrack and Hunt)の姿もフロントローにあった。

13時20分の号砲と共に、一斉に加速していく男子エリート。ホールショットは副島が獲得し、沢田、柚木、織田の順で最初のコーナー駆け抜ける。先頭に立った副島がサンドセクションをハイペースで駆け抜け独走を開始するが、2周目に入ると織田が追いつき先頭パックを形成。その後ろに3位パックとなる沢田と柚木、ゴセ・ファンデルメールが協調しながら先頭を追う展開となった。

沢田時(宇都宮ブリッツェン)と柚木伸元選手(日本大学)の3位パックが先頭の2名を追う photo:宇都宮ブリッツェン

織田聖(弱虫ペダルサイクリングチーム)と副島達海(大阪産業大学)の先頭パック photo:宇都宮ブリッツェン

全8周のレース先頭は2周目から6周目まで、織田と副島の2人が熾烈なトップ争いを繰り広げる。それを単独3位の沢田が追いかけていくが、好調な先頭の2名との差は中々縮まらない。

先頭の織田と副島はテールトゥーノーズのままファイナルラップへ突入。そして、副島がサンドセクションで僅かなリードを獲得し、ラストスパートをかけた。

副島達海(大阪産業大学)がJCXシリーズで4勝目を挙げた photo:宇都宮ブリッツェン

2位には12秒遅れで織田聖(弱虫ペダルサイクリングチーム) photo:宇都宮ブリッツェン
3位には沢田時(宇都宮ブリッツェン)が入った photo:宇都宮ブリッツェン


男子エリートの表彰式 photo:宇都宮ブリッツェン

最終コーナーを立ち上がった副島が、ガッツポーズをしながらフィニッシュラインを越えた。日本王者を下し、JCXシリーズで4勝目を挙げ、来月に迫る全日本選手権に向けて弾みをつけた。2位には12秒遅れで織田、3位には序盤から粘りの走りを見せた沢田となった。



その他のレース結果

ベテラン揃いのマスターズクラスのMM1は筧五郎(56)、MM2は成瀬豊(カルペディエム)、MM3Aは遠山裕司(カミハギサイクル)、MM3Bは植松克裕(ドM組合)が勝利を挙げている。

ジュニアは山田駿太郎(弱虫ペダルサイクリングチーム)が優勝。MU17は三上将醐(アスリチューン・CORAGGIO KAWANISHI U-19)、WU17は皆木海音(AVENTURA VICTORIA RACING)、MU15は富樫悠太郎(CROSS YAMANASHI)、WU15は齋藤結陽(Limited Team 846)が優勝を決めた。

ME2は石川正道(Champion System Japan TT 轍屋)、ME3は辻本直矢(SPADE ACE・CX TEAM)、ME4-A;嶋田祥(NEBcycling)、ME4-Bは佐藤文彦(ロードレース男子部)、WE2は阪本実樹(ProRide)、WE3は林祥子が上位クラスへの昇格を決めている。
エリート男子(ME1)リザルト
1位 副島達海(大阪産業大学) 55:16.3
2位 織田聖(弱虫ペダルサイクリングチーム) +0:12
3位 沢田時(宇都宮ブリッツェン) +1:37
4位 柚木伸元(日本大学) +2:02
5位 竹之内悠(/slash Cinelli-Vision) +2:22
エリート女子(WE1)リザルト
1位 小林あか里(弱虫ペダルサイクリングチーム) 49:31.2
2位 日吉愛華(Teamまるいち/中京大学) +4:15
3位 鵜飼知春(and more) +6:35
4位 安藤沙弥(SHIDO-WORKS) +7:58
5位 加納尚子(Club La . sista Offroad team) -1Lap
その他カテゴリーのリザルト
ME2 石川正道(Champion System Japan TT 轍屋)
ME3 辻本直矢(SPADE ACE・CX TEAM)
ME4-A 嶋田祥(NEBcycling)
ME4-B 佐藤文彦(ロードレース男子部)
WE2 阪本実樹(ProRide)
WE3 林祥子
MM1 筧五郎(56)
MM2 成瀬豊(カルペディエム)
MM3A 遠山裕司(カミハギサイクル)
MM3B 植松克裕(ドM組合)
MJ 山田駿太郎(弱虫ペダルサイクリングチーム)
MU17 三上将醐(アスリチューン・CORAGGIO KAWANISHI U-19)
WU17 皆木海音(AVENTURA VICTORIA RACING)
MU15 富樫悠太郎(CROSS YAMANASHI)
WU15 齋藤結陽(Limited Team 846)
CK3 大石理人
CK2 綱嶋一信(ボンシャンス)
CK1 石田隼斗(TCKR)