イタリアの老舗自転車ブランド、チネリから新しいカラーのVigorelliとTutto Plusが発表された。どちらも伝統と革新が融合したチネリらしい一台となっている。



チネリ Vigorelli 80s Nazionale Blu (c)チネリ

まず紹介するのは「Vigorelli 80s Nazionale Blu(80's ナショナルブルー)」だ。チネリのトラックバイクとして世界中で広く知られているモデルの最新作は、1970年代から80年代のナショナルチームカラーの再現となる。

イタリア代表のアズーリ(青色)をベースとしつつ、チネリの伝説的トラックバイクLaserから得たインスピレーションと融合。濃い青から水色へと自然に変化するグラデーションカラーという全く新しいグラフィックコンセプトが採用されている。

そのペイントの上からレトロと現代的なチネリロゴとグラフィックを重ね合わせることで、伝統と革新を表現している。また、かつてナショナルチームのライダーたちがスポンサーに合わせてステッカーを貼り、フレームのデザインを変えていった伝統も表現されているという。

ブルーのグラデーションが映えるフレームとなった (c)チネリ

お馴染みのスマイルマークがVigorelli仕様とされている (c)チネリ

現在のVigorelliはフレームの形状もLaserから着想を得たスピードマシンとして作られている。特にネガティブスローピングのトップチューブはLaserらしさが色濃く反映されている。他にもブレードシートチューブや、Columbus Futura カーボンモノコックフォークも特徴の一つ。ジオメトリーはトラック向けに設計されており、全サイズで377mmに統一されている。価格は206,800円(税込)。

もう一台は、「Tutto Plus silver bootleg(シルバー・ブートレッグ)」だ。"全て"を意味するトゥットに更なるカスタマイズ性を"Plus(プラス)"したこのモデルは、8年前の登場以来、絶え間なく進化続けているマルチなアーバントラックフレームだ。

チネリ Tutto Plus silver bootleg (c)チネリ

バテッドスチールチューブで作られたTutto Plusは、リアディレイラーを取り付けられていることが特徴。最大45mmのタイヤを装着できるタイヤクリアランスも備えられており、トラックフレームの枠を超えた一台として設計が採用されている。

フロントラックを備えたメッセンジャーのワークスタイルから、クリテリウムレース、シクロクロスレース、コミューターといった様々なスタイルに対応。さらにアスファルトからグラベルまで、自転車を愛する"全て"の人に向けて用意されている。

そんなTutto PlusがSilver Bootleg仕様となって登場する。ビンテージMTBスタイルのTIG溶接フォークは剛性を高めるだけでなく、バイク全体のアグレッシブなストリート感を演出し、シルバーペイントで力強さを演出する。フレームと同色のTuttoロゴは、反射ディテールとなっていることも特徴だ。価格は189,200円(税込)。

フレームと同色のロゴデカールがあしらわれている (c)チネリ

Tuttoロゴもこだわりの部分 (c)チネリ



チネリ Vigorelli 80s Nazionale Blu
フレーム:Columbus Airplane Triple Butted Alloy
フォーク:Columbus Futura Caliper 1-1/8” - 1-1/2” Carbon Monoc.
サイズ:XS、S、M、L、XL
価格:206,800円(税込)

チネリ Tutto Plus silver bootleg
フレーム:Steel
フォーク:Columbus Steel 1-1/8”
サイズ:S、M、L、XL
価格:189,200円(税込)
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