スペインのプロチームであるエキポ・ケルンファルマが、イバン・ソーサ(コロンビア)の獲得を発表した。同選手は2017年にプロデビューした26歳で、イネオスとモビスターでそれぞれ3年間過ごした。



エキポ・ケルンファルマへ移籍するイバン・ソーサ(コロンビア、モビスター)

「エキポ・ケルンファルマに走る機会を貰い、とても嬉しい。レースで争うレベルに戻すことが最大の挑戦となるだろう。だがチームと共に練習を積めばその目標に到達できるはず」と、イバン・ソーサ(コロンビア、モビスター)はプレスリリースで決意を述べた。契約は2025年までの1年間。

ソーサは有力選手を数多く輩出するアンドローニ・シデルメク・ボッテキア(現GWエルコ・シマノ)で、2017年にプロデビューした26歳。同い年であるエガン・ベルナル(コロンビア、イネオス・グレナディアーズ)のあとを追うように2019年イネオスへ移籍し、ブエルタ・ア・ブルゴスでは2年連続の総合優勝。しかしイネオスではそれ以上の結果を残すことができず、2022年に母国語が共通するモビスターへ移籍した。

エガン・ベルナルと共に未来を嘱望されていたイバン・ソーサ (c)CorVos

2022年のツール・ド・ランカウイ(UCI2.Pro)で総合優勝を果たしたソーサだったが、ヨーロッパのレースでは思うように結果を残すことができず成績は低迷。2023年はコロンビアでのトレーニング中、トラックの運転手に拳銃のグリップで顎を殴られるトラブルもありながら、直近2年は勝利から遠ざかっている。

「この数年間で多くのことを学び、そして全てのアスリートのように悪い時を乗り越えてきた。いまのスポーツは多くを犠牲にしなければならず、特別なサポートをしてくれるチームに感謝しなければならない。たとえ上手くいかなくてもその支えがモチベーションに繋がるからね。厳しい練習を結果に繋げ、チームに喜びをもたらしたい」とソーサは語っている。

今年のブエルタ・ア・エスパーニャで区間3勝と活躍したエキポからは、2勝したパブロ・カストリーリョ(スペイン)がモビスターに3年契約で移籍した。一方下部チームから4名が昇格し、トレックの下部チームからルクセンブルク国内選手権のU23でロードとTTの2冠を達成したマッツ・ヴェンツルを獲得している。

text:Sotaro.Arakawa
photo:CorVos