2024/09/16(月) - 08:50
カナダが舞台のワンデーレース「グランプリ・シクリスト・ド・モンレアル」でタデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEチームエミレーツ)が23kmを独走。2年振り2度目の優勝を飾り、2週間後のロード世界選手権に向けて弾みをつけた。
集団スプリントで決着したグランプリ・シクリスト・ド・ケベックから一転、9月15日(日)に行われたグランプリ・シクリスト・ド・モンレアル(UCIワールドツアー)は獲得標高差4,573mのクライマーズレース。カナダ・モントリオールの市内中心部、モンレアル大学とモンロイヤル公園を取り囲む12.3kmコースを17周する、総距離209.1kmの過酷なレイアウトだ。
スタート地点に揃った168名の中で優勝候補筆頭に挙げられたのは、今年ジロ・デ・イタリアとツール・ド・フランスで総合優勝を飾ったタデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEチームエミレーツ)。またチューダー・プロサイクリングへの移籍が発表されたジュリアン・アラフィリップ(フランス、スーダル・クイックステップ)やサイモン・イェーツ(イギリス、ジェイコ・アルウラー)など豪華メンバーが集った。
序盤に逃げたのはベテランのドリース・デボント(ベルギー、デカトロンAG2Rラモンディアル)と、若手のヒル・ヘルダース(ベルギー、スーダル・クイックステップ)とマイケル・レオナード(カナダ、イネオス・グレナディアーズ)の3名。一方のメイン集団はチーム3連覇を目指すUAEが中心となりコントロール。最大6分あった逃げのリードは徐々に縮まり、先にデボントが脱落した。
2名になった逃げには、プロトンから飛び出したマテイ・モホリッチ(スロベニア、バーレーン・ヴィクトリアス)が合流する。しかしリード拡大には繋がらず、残り36km地点で吸収。ここからUAEが更にペースを上げたため、GPケベックで3度目の優勝を果たしたマイケル・マシューズ(オーストラリア、ジェイコ・アルウラー)らスプリントに長けた選手たちが遅れていった。
ラスト2周となったレースは、コース序盤のコート・カミリエン・フード(距離1.8km/平均8%)でラファウ・マイカ(ポーランド、UAEチームエミレーツ)がペースを一気に上げる。それに集団の人数が絞られるなか、残り23.3km地点でポガチャルが飛び出した。
ツールの後2ヶ月の休養とトレーニングを経て実戦復帰したポガチャルは、変わらぬ切れ味の鋭いアタックを披露する。後続ではロマン・バルデ(フランス、DSMフィルメニッヒ・ポストNL)やニールソン・パウレス(アメリカ、EFエデュケーション・イージーポスト)が自ら脚を使い追走。しかし30秒のリードを得たポガチャルとの差は縮まらない。
後続ではアラフィリップやベン・ヒーリー(アイルランド、EFエデュケーション・イージーポスト)が単独追走を試みる。だがいずれも追走集団に捉まり、ペリョ・ビルバオ(スペイン、バーレーン・ヴィクトリアス)が集団を抜け出すことに成功。しかし最後までポガチャルに追いつくことはなかった。
一定ペースを維持し、大観衆の待つ最終ストレートに戻ってきたポガチャル。既にレースを降り、沿道で待っていた親友マシューズの祝福に応える余裕を見せながら、両手を拡げたポガチャルがフィニッシュした。
「チームとして理想的なレース展開に持ち込むことができた。彼らがいなければこのプランは不可能だったし、幸運にも僕には勝利に繋げる脚があった。(優勝した)2年前と変わらず厳しいレースだった。2週間後のチューリッヒ(ロード世界選手権)に向けて良いブーストとなったよ」と、2022年に続き2度目の優勝を飾ったポガチャルは喜んだ。
24秒遅れでフィニッシュしたビルバオが2位。3位を争う集団スプリントはアラフィリップが先着し、自身は初となる表彰台に上がった。
集団スプリントで決着したグランプリ・シクリスト・ド・ケベックから一転、9月15日(日)に行われたグランプリ・シクリスト・ド・モンレアル(UCIワールドツアー)は獲得標高差4,573mのクライマーズレース。カナダ・モントリオールの市内中心部、モンレアル大学とモンロイヤル公園を取り囲む12.3kmコースを17周する、総距離209.1kmの過酷なレイアウトだ。
スタート地点に揃った168名の中で優勝候補筆頭に挙げられたのは、今年ジロ・デ・イタリアとツール・ド・フランスで総合優勝を飾ったタデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEチームエミレーツ)。またチューダー・プロサイクリングへの移籍が発表されたジュリアン・アラフィリップ(フランス、スーダル・クイックステップ)やサイモン・イェーツ(イギリス、ジェイコ・アルウラー)など豪華メンバーが集った。
序盤に逃げたのはベテランのドリース・デボント(ベルギー、デカトロンAG2Rラモンディアル)と、若手のヒル・ヘルダース(ベルギー、スーダル・クイックステップ)とマイケル・レオナード(カナダ、イネオス・グレナディアーズ)の3名。一方のメイン集団はチーム3連覇を目指すUAEが中心となりコントロール。最大6分あった逃げのリードは徐々に縮まり、先にデボントが脱落した。
2名になった逃げには、プロトンから飛び出したマテイ・モホリッチ(スロベニア、バーレーン・ヴィクトリアス)が合流する。しかしリード拡大には繋がらず、残り36km地点で吸収。ここからUAEが更にペースを上げたため、GPケベックで3度目の優勝を果たしたマイケル・マシューズ(オーストラリア、ジェイコ・アルウラー)らスプリントに長けた選手たちが遅れていった。
ラスト2周となったレースは、コース序盤のコート・カミリエン・フード(距離1.8km/平均8%)でラファウ・マイカ(ポーランド、UAEチームエミレーツ)がペースを一気に上げる。それに集団の人数が絞られるなか、残り23.3km地点でポガチャルが飛び出した。
ツールの後2ヶ月の休養とトレーニングを経て実戦復帰したポガチャルは、変わらぬ切れ味の鋭いアタックを披露する。後続ではロマン・バルデ(フランス、DSMフィルメニッヒ・ポストNL)やニールソン・パウレス(アメリカ、EFエデュケーション・イージーポスト)が自ら脚を使い追走。しかし30秒のリードを得たポガチャルとの差は縮まらない。
後続ではアラフィリップやベン・ヒーリー(アイルランド、EFエデュケーション・イージーポスト)が単独追走を試みる。だがいずれも追走集団に捉まり、ペリョ・ビルバオ(スペイン、バーレーン・ヴィクトリアス)が集団を抜け出すことに成功。しかし最後までポガチャルに追いつくことはなかった。
一定ペースを維持し、大観衆の待つ最終ストレートに戻ってきたポガチャル。既にレースを降り、沿道で待っていた親友マシューズの祝福に応える余裕を見せながら、両手を拡げたポガチャルがフィニッシュした。
「チームとして理想的なレース展開に持ち込むことができた。彼らがいなければこのプランは不可能だったし、幸運にも僕には勝利に繋げる脚があった。(優勝した)2年前と変わらず厳しいレースだった。2週間後のチューリッヒ(ロード世界選手権)に向けて良いブーストとなったよ」と、2022年に続き2度目の優勝を飾ったポガチャルは喜んだ。
24秒遅れでフィニッシュしたビルバオが2位。3位を争う集団スプリントはアラフィリップが先着し、自身は初となる表彰台に上がった。
グランプリ・シクリスト・ド・モンレアル2024
1位 | タデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEチームエミレーツ) | 5:28:15 |
2位 | ペリョ・ビルバオ(スペイン、バーレーン・ヴィクトリアス) | +0:24 |
3位 | ジュリアン・アラフィリップ(フランス、スーダル・クイックステップ) | +0:40 |
4位 | マキシム・ファンヒルス(ベルギー、ロット・デスティニー) | |
5位 | ヨン・イサギレ(スペイン、コフィディス) | |
6位 | トムス・スクインシュ(ラトビア、リドル・トレック) | |
7位 | ティシュ・ベノート(ベルギー、ヴィスマ・リースアバイク) | |
8位 | マイケル・ウッズ(カナダ、イスラエル・プレミアテック) | |
9位 | エドアルド・ザンバニーニ(イタリア、バーレーン・ヴィクトリアス) | |
10位 | ジャイ・ヒンドレー(オーストラリア、レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ) |
text:Sotaro.Arakawa
photo:CorVos
photo:CorVos
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