2024/08/13(火) - 12:00
ポーランドを舞台にしたツール・ド・ポローニュが8月12日(月)に開幕。終盤に急勾配の登りが設定された初日でティボー・ネイス(ベルギー、リドル・トレック)が快走。強豪を引き離し初日勝者に輝いた。
オランダでツール・ド・フランス・ファムが開幕した8月12日(月)、東欧ポーランドでは国内最大のステージレース「ツール・ド・ポローニュ(UCIワールドツアー)」がスタートした。全7日間に渡り行われる大会に本格山岳は登場しないものの、平坦ステージに加え厳しい丘陵ステージが設定された。
出場したのはオラフ・コーイ(オランダ、ヴィスマ・リースアバイク)やティム・メルリール(ベルギー、スーダル・クイックステップ)、サム・ベネット(アイルランド、デカトロンAG2Rラモンディアル)などトップスプリンターたち。また総合優勝を争う前年覇者マテイ・モホリッチ(スロベニア、バーレーン・ヴィクトリアス)やヨナス・ヴィンゲゴー(デンマーク、ヴィスマ・リースアバイク)が揃い、日本からは留目夕陽(EFエデュケーション・イージーポスト)が出場した。
大会初日はヴロツワフから西の山岳地帯を目指す156.1kmの丘陵ステージ。前半に3級山岳を登り、細かいアップダウンを繰り返しながら徐々に標高を上げていく。ラストは2級山岳を登ってから下りを挟み、カテゴリーのつかない丘(距離3.2km/平均6.5%)を駆け上がる。
この日逃げ集団を形成したのは、ヤン・マース(オランダ、ジェイコ・アルウラー)と地元ポーランド出身シュモン・サイノク(Q36.5プロサイクリング)ら4名。1つ目の3級山岳はミハウ・パルタ(ポーランド・ナショナルチーム)が先頭通過し、パルタは2級山岳でも最大ポイントを獲得して山岳賞ジャージを手に入れた。
最後まで逃げたマースとパルタは残り9kmまで粘ったものの、ヴィスマ・リースアバイクやレッドブル・ボーラ・ハンスグローエが先頭するプロトンに捉えられる。残り5km地点でネオプロ(プロ1年目)のペピン・レインデリンク(オランダ、スーダル・クイックステップ)がアタックするものの不発に終わり、依然としてヴィスマが牽引する集団が丘に入るとヤン・クリステン(スイス、UAEチームエミレーツ)が仕掛けた。
この動きはウィルコ・ケルデルマン(オランダ、ヴィスマ・リースアバイク)が引き戻し、残り1kmからクリステンが再度アタック。しかしこれもケルデルマンが潰し、残り500mからクリステンが3度目の攻勢に出る。クリステンが脚を緩め集団に戻る一方で、12%の勾配区間でケルデルマンがレース先頭で踏み続けた。
そのままケルデルマンの勝利と思われた戦いは、プロトンから飛び出したティボー・ネイス(ベルギー、リドル・トレック)が驚異的な伸びでケルデルマンに追いつく。そしてネイスは後続を引き離し、初日勝者に輝いた。
「長い期間実戦を離れ、勝てるチャンスのあるレースに臨むことは難しい。だからこそこの勝利が嬉しいんだ。残り300mからは自信を持って踏み込んだ。フィニッシュラインの手前では勝利を十分に味わう余裕もあったよ」と、約2ヶ月振りのレースで勝利を飾ったネイスは喜んだ。
シクロクロスのレジェンド選手スヴェン・ネイスの息子であるネイスはプロ2年目の21歳。今年4月のツール・ド・ロマンディ(UCIワールドツアー)でステージ優勝し、ツール・ド・ハンガリー、ツアー・オブ・ノルウェー、ツール・ド・スイスと出場した全てのステージレースで区間優勝している、今シーズン躍進する注目の若手選手だ。
オランダでツール・ド・フランス・ファムが開幕した8月12日(月)、東欧ポーランドでは国内最大のステージレース「ツール・ド・ポローニュ(UCIワールドツアー)」がスタートした。全7日間に渡り行われる大会に本格山岳は登場しないものの、平坦ステージに加え厳しい丘陵ステージが設定された。
出場したのはオラフ・コーイ(オランダ、ヴィスマ・リースアバイク)やティム・メルリール(ベルギー、スーダル・クイックステップ)、サム・ベネット(アイルランド、デカトロンAG2Rラモンディアル)などトップスプリンターたち。また総合優勝を争う前年覇者マテイ・モホリッチ(スロベニア、バーレーン・ヴィクトリアス)やヨナス・ヴィンゲゴー(デンマーク、ヴィスマ・リースアバイク)が揃い、日本からは留目夕陽(EFエデュケーション・イージーポスト)が出場した。
大会初日はヴロツワフから西の山岳地帯を目指す156.1kmの丘陵ステージ。前半に3級山岳を登り、細かいアップダウンを繰り返しながら徐々に標高を上げていく。ラストは2級山岳を登ってから下りを挟み、カテゴリーのつかない丘(距離3.2km/平均6.5%)を駆け上がる。
この日逃げ集団を形成したのは、ヤン・マース(オランダ、ジェイコ・アルウラー)と地元ポーランド出身シュモン・サイノク(Q36.5プロサイクリング)ら4名。1つ目の3級山岳はミハウ・パルタ(ポーランド・ナショナルチーム)が先頭通過し、パルタは2級山岳でも最大ポイントを獲得して山岳賞ジャージを手に入れた。
最後まで逃げたマースとパルタは残り9kmまで粘ったものの、ヴィスマ・リースアバイクやレッドブル・ボーラ・ハンスグローエが先頭するプロトンに捉えられる。残り5km地点でネオプロ(プロ1年目)のペピン・レインデリンク(オランダ、スーダル・クイックステップ)がアタックするものの不発に終わり、依然としてヴィスマが牽引する集団が丘に入るとヤン・クリステン(スイス、UAEチームエミレーツ)が仕掛けた。
この動きはウィルコ・ケルデルマン(オランダ、ヴィスマ・リースアバイク)が引き戻し、残り1kmからクリステンが再度アタック。しかしこれもケルデルマンが潰し、残り500mからクリステンが3度目の攻勢に出る。クリステンが脚を緩め集団に戻る一方で、12%の勾配区間でケルデルマンがレース先頭で踏み続けた。
そのままケルデルマンの勝利と思われた戦いは、プロトンから飛び出したティボー・ネイス(ベルギー、リドル・トレック)が驚異的な伸びでケルデルマンに追いつく。そしてネイスは後続を引き離し、初日勝者に輝いた。
「長い期間実戦を離れ、勝てるチャンスのあるレースに臨むことは難しい。だからこそこの勝利が嬉しいんだ。残り300mからは自信を持って踏み込んだ。フィニッシュラインの手前では勝利を十分に味わう余裕もあったよ」と、約2ヶ月振りのレースで勝利を飾ったネイスは喜んだ。
シクロクロスのレジェンド選手スヴェン・ネイスの息子であるネイスはプロ2年目の21歳。今年4月のツール・ド・ロマンディ(UCIワールドツアー)でステージ優勝し、ツール・ド・ハンガリー、ツアー・オブ・ノルウェー、ツール・ド・スイスと出場した全てのステージレースで区間優勝している、今シーズン躍進する注目の若手選手だ。
ツール・ド・ポローニュ2024第1ステージ結果
1位 | ティボー・ネイス(ベルギー、リドル・トレック) | 3:37:13 |
2位 | ウィルコ・ケルデルマン(オランダ、ヴィスマ・リースアバイク) | +0:03 |
3位 | ルーカス・ネルーカー(イギリス、EFエデュケーション・イージーポスト) | |
4位 | ヨナス・ヴィンゲゴー(デンマーク、ヴィスマ・リースアバイク) | +0:06 |
5位 | マテイ・モホリッチ(スロベニア、バーレーン・ヴィクトリアス) | |
6位 | ディエゴ・ウリッシ(イタリア、UAEチームエミレーツ) | |
7位 | ロマン・グレゴワール(フランス、グルパマFDJ) | |
8位 | ヤコブ・フルサン(デンマーク、イスラエル・プレミアテック) | |
9位 | ラファウ・マイカ(ポーランド、UAEチームエミレーツ) | +0:09 |
10位 | ニコラ・コンチ(イタリア、アルペシン・ドゥクーニンク) | |
81位 | 留目夕陽(EFエデュケーション・イージーポスト) | +5:01 |
個人総合成績
1位 | ティボー・ネイス(ベルギー、リドル・トレック) | 3:37:03 |
2位 | ウィルコ・ケルデルマン(オランダ、ヴィスマ・リースアバイク) | +0:07 |
3位 | ルーカス・ネルーカー(イギリス、EFエデュケーション・イージーポスト) | +0:09 |
4位 | ヨナス・ヴィンゲゴー(デンマーク、ヴィスマ・リースアバイク) | +0:16 |
5位 | マテイ・モホリッチ(スロベニア、バーレーン・ヴィクトリアス) | |
6位 | ディエゴ・ウリッシ(イタリア、UAEチームエミレーツ) | |
7位 | ロマン・グレゴワール(フランス、グルパマFDJ) | |
8位 | ヤコブ・フルサン(デンマーク、イスラエル・プレミアテック) | |
9位 | ラファウ・マイカ(ポーランド、UAEチームエミレーツ) | +0:19 |
10位 | ニコラ・コンチ(イタリア、アルペシン・ドゥクーニンク) |
その他の特別賞
ポイント賞 | ティボー・ネイス(ベルギー、リドル・トレック) |
山岳賞 | ミハウ・パルタ(ポーランド・ナショナルチーム) |
チーム総合成績 | UAEチームエミレーツ |
text:Sotaro.Arakawa
photo:CorVos
photo:CorVos
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