キナンレーシングチームは愛知県春日井市で「キックオフミーティング2023-2024」を開催。その中で、新加入のレイモンド・クレダーと柚木伸元を含む2024年シーズンの所属選手をファンにお披露目した。あわせて、育成チーム「キナンレーシングチーム みえジュニア」の発足も発表された。



キナンレーシングチーム2024年シーズン所属選手が揃ったキックオフミーティング photo:Satoru Kato

来年10周年を迎えるキナンレーシングチームは、恒例となった「キックオフミーティング」を開催。2024年の新加入選手をお披露目する場でもあることから、会場には多くのファンが集まった。

春日井市長による乾杯でスタート photo:Satoru Kato

2024年シーズン用の新ジャージもお披露目された photo:Satoru Kato
参加者全員に何かが当たる抽選会 photo:Satoru Kato


トークショーではライアン・カバナが覚えた日本語「レンタルはキナン」誕生秘話とトマ・ルバの日本語力が話題に photo:Satoru Kato
参加者全員揃って記念撮影 photo:Satoru Kato


2024年体制はすでに発表されている通り、荒井佑太、花田聖誠、津田悠義の3名が退団し、JCLチーム右京からレイモンド・クレダーと、日本大学在学中の柚木伸元の2名が加入して12名体制となる。2024年所属の選手・スタッフは以下の通り。今回は残念ながらドリュー・モレが欠席となり、11名が出席した。
キナンレーシングチーム2024年体制
選手 スタッフ
レイモンド・クレダー(オランダ、JCLチーム右京) 石田哲也(監督)
柚木伸元(日本大学自転車部) 安見正行(ケアラー)
孫崎大樹 森 典隆(ケアラー)
ドリュー・モレ 星野貴大(メカニック)
山本元喜 横井利明(メカニック)
白川幸希 福光俊介(メディアオフィサー)
ライアン・カバナ 鈴木新史(アドバイザー)
福田真平 伊坪かずや(KINAN春日井サイクルターミナル)
宮崎泰史
トマ・ルバ
新城雄大
畑中勇介
今年に引き続き、2024年も1月のニュージーランドでのレースでシーズンイン。まだ成し得ていないツール・ド・熊野総合優勝を最大の目標に国内外のレースに出場する。




JCLチーム右京から移籍するレイモンド・クレダー photo:Satoru Kato
レイモンド・クレダー(新加入 JCLチーム右京)

チーム右京で何年もスプリントをしてきたが、2024年は他のチームで新たな経験をしたいと考えた。6年間日本でレースをしてきたこともあり、ヨーロッパに戻ることも考えたがキナンレーシングチームで若い選手に走り方を教えようと思った。

日本のチームはふたつめ。チームに合流してまだ1週間なので、ジャージが違うことと日本に来る時に成田空港に行くか名古屋空港に行くかの違いしかまだわからないけれど、これから色々と経験していきたいと思う。

来シーズンは、総合優勝争いのできるチームメイトをアシストして有利な位置取りで勝利につなげることと、レースの大小に関わらず優勝することを目指したい。

新加入する柚木伸元 photo:Satoru Kato
柚木伸元(新加入 日本大学在学中)

三重の出身なので、キナンレーシングチームは以前から加入を希望していた。海外選手やベテラン選手など強くて多彩な選手が所属しているチームなので、その中に入れてもらうことで良い経験をして成長していきたいと思う。チームに貢献出来る走りが出来るようになることと、今年は散々だった全日本選手権で着順争いが出来るようになることが来年の目標。

大学とキナンレーシングチームを並行して活動することになるが、日本大学でも同学年の鎌田晃輝(U23全日本チャンピオン)をはじめ強い先輩も多い。どちらか一方だけでやるよりも確実にプラスになると思うから、この環境をしっかりと有効活用できるようにしたい。

キャプテンとして3年目を迎える新城雄大 photo:Satoru Kato
新城雄大(キャプテン)

今年の前半はメンバーが大きく入れ替わったこともあり、自分達の走りの方向性を見失ったワケではないけれど組み立て結果に結びつけることにかなり苦戦した。後半は新しいキナンの走り方を見つけて結果を出せるようになった。2024年はその新しいキナンの形を受け継いだチームが出来ると思う。さらにレイモンド・クレダー選手が加わることで新しい形のスプリントが出来るようになるので、ガラッと変わったキナンを見せられると思う。

とは言え、キナンがスプリントで勝負するチームになるというのではなく、これまで通りアグレッシブにレースを展開し、最後の局面でもう1枚別のカードを切れるような脅威を他のチームに与えられると思う。僕らのチームがピンポイントで弱かった部分をこれで補うことが出来るので、心強く感じる。一方で、柚木選手の加入は若い選手をしっかり育てて戦える選手にしなければという責任を感じている。

個人的にはUCIレースで優勝して、表彰台に登る姿をみなさんに見せられるようにしたい。



キナンレーシングチーム みえジュニア 発足
新たに発足するキナンレーシングチーム みえジュニア コーチの筧五郎氏と所属する2名 photo:Satoru Kato

新体制発表とあわせ、育成チーム「キナンレーシングチーム みえジュニア」が新たに発足することが発表された。

これは次世代選手発掘プロジェクト「ロード・トゥ・ラヴニール」を運営するシクリスムジャポンの浅田顕氏からの『日本各地でヨーロッパで戦える選手を見つけて欲しい』という呼びかけに応じて設立されたもの。三重県自転車競技連盟の協力を受け、三重県立朝明高校を拠点として活動するという。コーチには筧五郎さんと金子広美さんを迎え、男女問わず加入出来る。現在のところ小学5年生以上を対象としているが、その下の世代についても検討中とのこと。詳細については後日別記事にて改めて紹介する。


text&photo:Satoru Kato

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