カーボンフレームの修理や検査、塗装を手掛けるカーボンドライジャパンが、新たなサービスを開始。吹き付け式のプロテクションフィルム"FENIX"は、従来のシート式プロテクションフィルムと比べ、シワや継ぎ目のない美しい外観で高い保護性能を実現した。



カーボンドライジャパン FENIX (c)CDJ

カーボンフレームの検査や補修サービス、また高品質なペイントサービスなどで知られるカーボンドライジャパン。フレームにまつわるトラブルや悩みを解決してくれる、サイクリストの駆け込み寺的な存在でもある。

そんなカーボンドライジャパンが、新たにラバーペイントプロテクション"FENIX"の提供を開始した。サイクリストにとって、愛車が傷つくのはイヤなもの。愛車のキズは乗り込んだ証として受け止める、という流派もあるけれど、新車価格も高騰している昨今、リセールなどの観点も含めれば少しでも綺麗な状態で乗り続けたいと考えるのは自然なことだ。

吹き付け式のラバープロテクションフィルム (c)CDJ

とはいえ、外を走っていればどうしても傷が入るのは仕方がないこと。例え落車するようなことが無くとも、自転車を立てかけた際に擦ってしまったり、車輪が巻き上げた石がチューブに当たったり、チェーンが暴れてステーに当たったり、輪行や車載時に傷つけてしまったり。

そんなリスクを肩代わりしてくれるのが、プロテクションフィルムだ。良く見かけるのが、クリアな厚手のフィルムで、もっとも身近なところでは皆さんの愛車の右チェーンステーにも貼られているはず。MTBなどではダウンチューブやシートチューブ裏にも貼られていることが多いプロテクションフィルムだが、ここ最近では自転車全体を覆うように施工するペイントプロテクションフィルムといったサービスも登場してきている。

3層構造で愛車を保護する (c)CDJ

今回カーボンドライジャパンが新たに手掛けるラバーペイントプロテクション"FENIX"は、塗装式のペイントプロテクション。シート式のプロテクションフィルムとは異なり、塗装と同じ要領で施工するため継ぎ目が存在せず、複雑な形状のフレームでもシワが発生しないという大きなメリットを持つサービスだ。

FENIXはフレーム本来の塗装の上に、更に3層の塗膜を重ね塗りすることでプロテクション効果を発揮する。最下層は純正塗装とFENIXを密着させるプライマー層、その上に高い柔軟性を持ち衝撃を吸収・緩和するベース層、最上部にUVや擦り傷に強い耐性を持つトップ層となる。この3層構造によって100μm以上の膜厚を確保し、飛び石などによる傷付きリスクを大幅に低減している。

プロテクションに大きく傷が入るようなことがあっても (c)CDJ
フレーム自体は無傷だという。 (c)CDJ



トップコートは対UVや擦り傷だけでなく、耐酸性、耐薬品性、防汚性にも優れており、雨や鳥の糞、樹液といった塗装に有害な汚れからもしっかりと守ってくれる。艶有りのクリアフィニッシュと艶無しのマットフィニッシュを選択可能となっており、各部位によって仕上げを分ける2トーンコートも可能。

またクリアフィニッシュでは自己修復機能も備わっており、細かな傷は復元可能。保護性能を持つほどの塗膜の厚さとあって重量増を心配する方もいるかもしれないが、実際の重量増加は約30~40g程度に収まるという。

グロス仕上げでは自己修復機能が備わっている (c)CDJ
マットフレームの質感を損なわない仕上げも選択できる (c)CDJ



耐用年数は5年で、プロテクション層オリジナルの塗装面を傷つけずに剥離することも出来る。大切な愛車をしっかりと守ってくれるラバーペイントプロテクション"FENIX"。価格はロードバイクのフレームとフォークセットでクリアコートが110,000円、マットコートが121,000円、2トーンコートは+22,000円(全て税込)からとなっている。MTBやE-BIKEなどは別途見積りが必要となる。



CDJ ラバーペイントプロテクション FENIX
価格:
クリアコート 110,000円(税込)
マットコート 121,000円(税込)
2トーンコート +22,000円(税込)より