エオーロ・コメタは2024年よりチーム名をポルティ・コメタに変更することを発表した。新タイトルスポンサーであるポルティはイタリアの小型電気製品メーカーで、かつて今中大介氏が所属したチーム名としても知られる。



今年のジロ第7ステージで区間優勝を飾ったダヴィデ・バイス(イタリア、エオーロ・コメタ) photo:CorVos

エオーロ・コメタは2021年にプロチーム昇格を果たしたイタリア籍のチーム。イヴァン・バッソとアルベルト・コンタドールがマネージャーを務め、2021年から3年連続ジロ・デ・イタリアに出場し、区間通算2勝を挙げている。

そのチームが2024年よりチーム名をエオーロ・コメタからポルティ・コメタに変更すると発表した。ポルティはイタリアでアイロンなど小型電気製品を製造するメーカーで、1983年から2000年までの17年間に渡り自転車チームのスポンサーを務めた。また今中大介氏がツール・ド・フランスに出場した1996年を含め、4年間所属したチームのメインスポンサーでもある。

今中大介氏も所属していたポルティ。2000年でチームは解散した photo:CorVos

そしてこの度23年の時を経て自転車界に戻ってきたポルティ。その代表であるフランチェスカ・ポルティ氏は「父の足跡を辿り、第2世代としてこのスポーツに戻ってくることができて嬉しく思う。私たちは次なるチャンピオンを発掘し、若い男子選手のみならず、数年後には女子選手の参考になるような存在になることを夢見ている」と復帰理由を説明した。なおチームが創設された2017年以来タイトルスポンサーを続けるイタリアとハンガリーの食品会社コメタは、引き続きセカンドタイトルスポンサーとなる。

バッソは新スポンサーについて「ポルティという誉れの高い名を自転車界に復活させることができ、夢のように思っている」とコメント。また「永続的なコメタと新たに迎えたポルティにより自信を持って未来を見据え、チームに新たな資源と野心的な展望をもたらすことができる」と語った。

ロレンツォ・フォルトゥナート(イタリア)がアスタナ・カザフスタンに移籍し、ヴィンチェンツォ・アルバネーゼ(イタリア)がアルケア・サムシックへとチームの中心2人がチームを去るエオーロ・コメタ。しかしチームはGWシマノ・シデルメク(旧アンドローニジョカトリ・シデルメク)からヨナタン・レストレポ(コロンビア)、ブルゴスBHからマヌエル・ペニャルベル(スペイン)など即戦力となる選手を獲得している。

text:Sotaro.Arakawa

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