2021年パリ〜ルーベ覇者で元ヨーロッパ王者のソンニ・コルブレッリ(イタリア)が、バーレーン・ヴィクトリアスの監督に就任する。またチーム代表のエルゼン氏は一部報道にあったナイロ・キンタナ(コロンビア)の獲得を否定した。



監督就任が明らかとなったソンニ・コルブレッリ(イタリア) photo:CorVos

ソンニ・コルブレッリ(イタリア)の監督就任を明らかにしたのは、バーレーン・ヴィクトリアスの代表を務めるミラン・エルゼン氏。「現時点で新たに加入する選手はいないが、ソンニ(コルブレッリ)が今月、UCIの(監督に必要な研修)コースを受講する予定だ」とGCNの取材に語った。

現在33歳のコルブレッリは2021年にパリ〜ルーベを制した後、翌年のボルタ・ア・カタルーニャで意識を失い不整脈であることが発覚。ICD(皮下植込み型除細動器)を埋め込む手術が施され、現役を引退した。その後はチームのアンバサダーとして、ジロ・デ・イタリアなど様々なイベントに出席していたコルブレッリ。エルゼン氏は同氏の監督就任に対し、「彼はその豊富な経験を活かし、特にベルジャン・クラシックやパリ〜ルーベのようなレースで力となってくれるだろう」と語っている。

バーレーンはチーム創設時から監督を務めてきたアルベルト・ボルピ氏がJCLチーム右京のジェネラルマネージャーに就任するため離脱。コルブレッリは同氏に代わる監督として期待される。

来季はエース2人が退団し、戦力ダウンとなるバーレーン・ヴィクトリアス photo:CorVos

今年6月のツール・ド・スイスでジーノ・メーダー(スイス)が命を落としたバーレーンは、ハインリッヒ・ハウッスラー(オーストラリア)が今季末で現役を引退。更にチームの総合エースだったミケル・ランダ(スペイン)がスーダル・クイックステップに移籍し、今年のジロ・デ・イタリアでマリアチクラミーノ(ポイント賞)を獲得したジョナサン・ミラン(イタリア)がリドル・トレックに移るなど、2人のエースが退団する。

しかし「今後は若い選手たちに注力する」とエルゼン氏が語るように、チームは20歳のフィンレイ・ピカリング(イギリス、トリニティ・レーシング)と19歳のアルベルト・ブルトメッソ(イタリア、サイクリングチーム・フリウリASD)を獲得。また即戦力として28歳のクライマーであるトースタイン・トレーエン(ノルウェー、ウノエックス・プロサイクリングチーム)を「来年は28名」と語るロースターに加えた。

またエルゼン氏は一部報道にあったナイロ・キンタナ(コロンビア)の加入を否定している。

text:Sotaro.Arakawa

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