バルビエリ　NXT、PIUMA、ROCCIA　用途ごとにアレンジされている軽量TPUチューブ

1983年に創業したイタリアのサイクリングアクセサリーブランド、Barbieri（バルビエリ）。ポンプやチェーンクリーナーなどが揃うラインアップにTPUチューブのNXTシリーズを追加した。ベーシックモデルだけではなく軽量モデルPIUMAや高耐久モデルのROCCIAが揃うラインアップ紹介しよう。

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数多くのブランドが参入し、ユーザーの選択肢が増え続けているTPU素材のインナーチューブ。TPU（熱可塑性ポリウレタン）は柔軟性、耐久性、耐摩耗性が強い素材として医療機器や自動車部品など様々な分野で用いられており、自転車用チューブとしてもそれらの性能に加えて軽量に作り上げることができるため近年注目を集めている。

自転車用チューブとしては薄く、軽く作ることができるため、ブチルチューブに対して約50％〜70％の軽量化を実現し、かつ折り畳んだ際にコンパクトにでき携行性が高まるというメリットがある。サドルバッグやツールボトル、バックポケットの容量を圧迫しないため、交換用チューブにはうってつけ。転がり抵抗の小ささや、突き刺しパンクへの耐性も魅力だ。

そんなTPUチューブをイタリアのサイクルアクセサリーブランド、バルビエリも手がけている。バルビエリはTPUチューブをイタリアの工場で製造しており、バルブを取り付けた後にエア漏れのチェックを行ったのち、梱包出荷するという厳格な品質管理を実行。そんなチューブをBMCなどを取り扱うフタバが国内で展開する。

バルビエリのTPUチューブはNXTシリーズとして展開されており、ラインアップはスタンダードモデルと軽量モデルPIUMA、高耐久モデルのROCCIAの3種類が用意されている。スタンダードモデルはロードバイクやグラベルバイク、マウンテンバイクに対応したサイズを展開し、かつリムブレーキやディスクブレーキに対応しており、様々なサイクリストが扱えることが特徴。バルブ長も45mm〜75mmまで揃う。重量は45gで、突き刺しパンクのテストでは43Nまで耐えることができたという（ブチルチューブでは19Nまで）。

軽量モデルのNXT PIUMAはスタンダードモデルよりも肉薄に作り上げることで、700C×23～33Cの45mmバルブで非常に軽量な29gを達成したモデル。PIUMAはディスクブレーキバイク専用だ。薄く作られていながらも突き刺しパンクのテストではブチルよりも強い35Nを達成している。

NXT ROCCIAは最も肉厚に作られた高耐久モデルであり、突き刺しパンクテストにおいては64.6Nまで耐えることができたという。そのためグラベルやマウンテンバイクなどパンクリスクが高いライドで活躍してくれそうだ。先述したように携行性に富むため、オフロードライドの予備チューブとしてもピッタリだ。重量等は以下のスペック欄をチェックしてもらいたい。