金メダルラッシュが続くアジア競技大会のトラック。男子スプリントで太田海也、男子オムニアムで窪木一茂、女子マディソンで内野艶和と垣田真穂のペアが優勝し、それぞれ金メダルを手に入れた。



チョウ・ユー(中国)を下し、男子スプリントを制した太田海也 photo:JCF

初日、2日目と金メダルを連発しているアジア競技大会の日本トラックチーム。トラック競技として3日目を迎えた9月28日(木)は男女のスプリントや男子オムニアム、女子マディソンなどが行われた。

男子スプリントに出場した太田海也は前日の予選から順調に勝ち上がり、この日行われた準々決勝、準決勝も1本も落とすことなく決勝へ。チョウ・ユー(中国)を相手にも2本連続で取った太田が、金メダルを獲得した。

金メダルを首に掛けた太田は「決勝は、特にレース内容が良い訳ではなく、今回は自転車の神様が味方してくれて勝てたようなものですので、実力だと思わずに今後も自分の苦手な部分を克服して行く必要があると思いました。オリンピックに向けて、ここでは絶対に勝たなくては行けないと思っていましたので、その気持ちが現れた勝利だったと思います。ケイリンが残っていますが、コンディションも整っていますので、しっかり勝てるように頑張ります」と語った。

金メダルを獲得した太田海也 photo:JCF

内野艶和と垣田真穂のコンビが臨んだ女子マディソン photo:JCF

続く女子マディソンには内野艶和と垣田真穂のペアが出場。終始レースを優勢に進めた2人は50ポイントを獲得して香港と韓国を上回り、見事優勝を掴み取った。

内野は「レースでポイント積み上げて行く上で危ない場面もあったのですが、落ち着いて対応して行けましたので、結果的に優勝できて良かったです」と語り、垣田は「今日は、内野選手と 2 回目のコンビだったので、思うように行かないことが多くて悔しい部分もありますが、金メダルを獲得できてホッとしています」と喜んだ。

金メダルを喜ぶ垣田真穂と内野艶和 photo:JCF

最後のポイントレースで劇的な逆転優勝を果たした窪木一茂 photo:JCF

前日のチームパシュートで金メダルを獲得した窪木一茂は男子オムニアムに出場した。スクラッチで2位と上々の立ち上がりを見せた窪木は、テンポレースで3位、エリミネーションで9位に入る。そして総合4位で迎えた最後のポイントレースでポイントを重ねた窪木は、劇的な逆転によって優勝を掴んだ。

今大会2つ目の金メダルを獲得した窪木は「現地に入る直前に熱中症になってしまい、チームパシュートはみんなのお陰で優勝できましたし、今日も何とか優勝できて本当に良かったです。これで、自分の出場種目は終わりになりますが、本当にホッとしました。これで、ちょっと肩の荷がおりました」と語り、アジア大会を締めくくった。

金メダルを手にした窪木一茂 photo:JCF
男子スプリント結果
1位 太田海也
2位 チョウ・ユー(中国)
女子マディソン結果
1位 日本(内野艶和、垣田真穂) 50pts
2位 香港 40pts
3位 韓国 27pts
男子オムニアム結果
1位 窪木一茂 178pts
2位 レウン・カ・ユ(香港) 143pts
3位 フメド・アラマンスーリ(アラブ首長国連邦) 131pts