ロングスプリントを決め、ブエルタ初勝利を飾ったジョフレ・スープは「グランツールでの勝利は信じられないし驚いている」と語った。区間2位に入ったオールイス・アウラールなど、ブエルタ第7ステージを終えた選手たちのコメントを紹介します。



区間優勝 ジョフレ・スープ(フランス、トタルエネルジー)

勝利を告げられ、言葉を失うジョフレ・スープ(フランス、トタルエネルジー) photo:Unipublic

グランツールのスプリントで勝つなんて驚きしかない。ずっとグランツールでの勝利を味わいたいと思っていた。信じられないし、素晴らしい瞬間だよ。まだフィニッシュまで距離のある最終コーナーの直後からスプリントを開始し、その後も誰にも抜かれなかったので驚いたよ。

この勝利は僕とって、またチームにとっても嬉しい勝利となった。なぜなら僕はこのブエルタに出場する予定ではなく、ツール・ド・ランで落車したアレクシー・ヴィエルモの代わりだったからね。まさか自分がスプリントステージで勝利を挙げるなんて思ってもいなかったよ。

区間2位 オールイス・アウラール(ベネゼエラ、カハルラル・セグロスRGA)

惜しくも2位だったオールイス・アウラール(ベネゼエラ、カハルラル・セグロスRGA) photo:CorVos

この結果は残念に思う。なぜならチームメイトであるダビ(ゴンザレス)の良いアシストを受けてのスプリントだったから。スープには敵わないと思いながらのスプリントだった。だがチームが僕を信頼し、良い走りを見せることができた。そのことはとても嬉しい。

落車も発生する難しいステージだったが、上手く位置取りができた。また僕たちは毎ステージのように集団前方に位置し、モチベーション高くレースの臨んでいる。明日もまた厳しいステージとなるが、次のスプリントに向けて力を蓄えたい。

区間3位 エドワルト・トゥーンス(ベルギー、リドル・トレック)

かなり混沌としたスプリントだった。残り5km地点で発生した落車により、1度完全に地面に脚をついたんだ。そこから集団に復帰するためには力を使わなければならず、幸運にもジャコポ(モスカ)が僕を引き戻してくれた。

今日もまた上手く最終コーナーをクリアすることができ、勝者(スープ)の後ろについた。だがそこから横に並ぶ力がなかった。それでも悪くない結果と言えるだろう。

マイヨロホ&ヤングライダー賞 レニー・マルティネス(フランス、グルパマFDJ)

マイヨロホはレニー・マルティネス(フランス、グルパマFDJ)がキープに成功した photo:CorVos

マイヨロホを着て走ることができ、とてもクールな一日となった。この喜びを一日でも長くできるよう頑張るよ。今週末は良いステージが2つ連続し、総合タイムを失わない走りがしたい。きっとこのジャージが実力以上の力を与えてくれることだろう。

終盤の落車に巻き込まれたセップ・クス(アメリカ、ユンボ・ヴィスマ)

幸運にも地面に触れることはなかった。それ以外はトラブルに見舞われることなく、ヨナス(ヴィンゲゴー)がボーナスタイムを獲得することができた。良いステージと言えるだろう。

落車したトーマスや棄権したアレンスマンについて語るイネオス・グレナディアーズのスティーブ・カミングス監督

レース序盤で落車し、怪我を負ったゲラント・トーマス(イギリス、イネオス・グレナディアーズ) photo:Unipublic

G(ゲラント・トーマス)は落車で膝を強く打ち付けたので、いま氷風呂の中に入っている。フィニッシュした姿を見る限り、落車直後よりも状態はいい。また残り6kmでテイメン(アレンスマン)が落車し、いまは病院にいる。1,000以上あるコーナーのうち1つが他よりも滑りやすかったという不運としか言いようがない。

クスについて語るヨナス・ヴィンゲゴー(デンマーク、ユンボ・ヴィスマ)

プロトンで回復に努めるログリッチとヴィンゲゴー photo:CorVos

来るステージでもセップ(クス)はその力を存分に発揮することだろう。もちろん彼の総合順位をできる限りキープし、タイムを失うような馬鹿な真似はさせないよ。

text:Sotaro.Arakawa
photo:CorVos