2023/09/01(金) - 01:00
昨年発表されたシマノのロード用ミドルグレードコンポーネンツ、シマノ105にメカニカルモデルが加わった。ロード用のシマノ12速コンポーネンツとして初となる機械式変速モデルとなる。同時に発表されたDURA-ACEとULTEGRAグレードのシクロクロスクランクと合わせて紹介しよう。
シマノのロード用コンポーネンツラインアップにおいて、レーシングスペックの入り口として重要な役割を担ってきたシマノ105。DURA-ACEとULTEGRAに次ぐモデルとして、上位モデルのテクノロジーや規格を網羅しつつ価格を抑えたコンポーネンツとして、幅広いサイクリストに愛されてきた存在だ。
シマノのレーシングパフォーマンスを身近にするという使命を背負うシマノ105だが、昨年のフルモデルチェンジの際にシリーズ初となるDI2化を果たし、大いに話題をさらった。一方で、DI2化に伴う価格上昇によって、従来のシマノ105が担ってきたグレードがすっぽりと空いてしまっていた。
手ごろな価格でありながらシマノらしい高性能を手にすることが出来るコンポーネンツとして、シマノ105の機械式変速モデルを待望する声が高まるなか、遂にR7100シリーズとしてメカニカル12段変速グループセットが発表されることとなった。
ライドフィーリングに大きな影響を及ぼすインターフェイスのデュアルコントロールレバー"ST-R7120"は新たなレバーブレード形状を採用し、よりレバー操作を行いやすい設計とされている。
ブラケット形状も最新のエルゴノミクスに基づいて設計されており、大小さまざまな手のサイズや、形を問わずにフィットするデザインを与えられた。リラックスしたシフト操作を可能とする次世代のSTIレバーは、より快適な操作性を約束してくれる。
この新レバーに組み合わせられるのが新たに12速化された機械式ディレイラーだ。リアディレイラーの"RD-R7100"には、外側に張り出しが少なくトラブルの発生を抑えてくれるシャドウデザインを採用。
フロントディレイラーの"FD-R7100"には、シマノの誇るDI2システムから着想を得たトグルリンク構造が採用されている。アウターへシフトアップする際も、インナーへシフトダウンする際も、非常に少ない力で変速が可能となっている。
クランクおよびカセットスプロケットは現行のFC-R7100、CS-R7101-12が組み込まれる。12速変速用にリファインされたHGテクノロジーを採用するドライブトレインにより、スムーズな変速を実現している。チェーンリングのバリエーションは、50-34Tと52-36Tの2種類。クランク長は160~175mmまでで、172.5mmもラインアップ。スプロケットは11-34Tと11-36Tの2種類が用意される。
ブレーキキャリパーもDI2と共通のBR-R7170を採用する。上位グレードのデザインを踏襲したコンパクトな形状でありながら、旧世代から10%のパッドクリアランス拡大を実現しており、ライド中にパッドとローターが接触しづらくなっている。また、シンプルなブリーディング作業を可能とする革新的な技術も採用されている。
先述したST-R7120レバーとの組み合わせによって、より軽量でスムーズなレバーフィーリングを実現。さらに、ブレーキコントロールエリアが拡大することで、リーチ(ハンドルバーからレバーまでの距離)も短かくなっており、手の小さな女性などでも扱いやすいブレーキシステムへと進化している。
新たに発表されたシマノ105のメカニカルモデルだが、気になるのは価格だろう。DI2モデルのR7150シリーズではセットで約20万6千円となっていたのに対し、メカニカルのR7100シリーズでは約13万円とされた。シマノの誇る12速ロードコンポーネンツを一気に身近にしてくれるグループセットとなるだろう。
各パーツの重量や価格は、下記一覧をチェックしてもらいたい。なお、デリバリーは9月中旬ごろを予定しており、各ブランドからもメカニカル式シマノ105を採用した完成車が発表される予定だ。
シマノのロード用コンポーネンツラインアップにおいて、レーシングスペックの入り口として重要な役割を担ってきたシマノ105。DURA-ACEとULTEGRAに次ぐモデルとして、上位モデルのテクノロジーや規格を網羅しつつ価格を抑えたコンポーネンツとして、幅広いサイクリストに愛されてきた存在だ。
シマノのレーシングパフォーマンスを身近にするという使命を背負うシマノ105だが、昨年のフルモデルチェンジの際にシリーズ初となるDI2化を果たし、大いに話題をさらった。一方で、DI2化に伴う価格上昇によって、従来のシマノ105が担ってきたグレードがすっぽりと空いてしまっていた。
手ごろな価格でありながらシマノらしい高性能を手にすることが出来るコンポーネンツとして、シマノ105の機械式変速モデルを待望する声が高まるなか、遂にR7100シリーズとしてメカニカル12段変速グループセットが発表されることとなった。
ライドフィーリングに大きな影響を及ぼすインターフェイスのデュアルコントロールレバー"ST-R7120"は新たなレバーブレード形状を採用し、よりレバー操作を行いやすい設計とされている。
ブラケット形状も最新のエルゴノミクスに基づいて設計されており、大小さまざまな手のサイズや、形を問わずにフィットするデザインを与えられた。リラックスしたシフト操作を可能とする次世代のSTIレバーは、より快適な操作性を約束してくれる。
この新レバーに組み合わせられるのが新たに12速化された機械式ディレイラーだ。リアディレイラーの"RD-R7100"には、外側に張り出しが少なくトラブルの発生を抑えてくれるシャドウデザインを採用。
フロントディレイラーの"FD-R7100"には、シマノの誇るDI2システムから着想を得たトグルリンク構造が採用されている。アウターへシフトアップする際も、インナーへシフトダウンする際も、非常に少ない力で変速が可能となっている。
クランクおよびカセットスプロケットは現行のFC-R7100、CS-R7101-12が組み込まれる。12速変速用にリファインされたHGテクノロジーを採用するドライブトレインにより、スムーズな変速を実現している。チェーンリングのバリエーションは、50-34Tと52-36Tの2種類。クランク長は160~175mmまでで、172.5mmもラインアップ。スプロケットは11-34Tと11-36Tの2種類が用意される。
ブレーキキャリパーもDI2と共通のBR-R7170を採用する。上位グレードのデザインを踏襲したコンパクトな形状でありながら、旧世代から10%のパッドクリアランス拡大を実現しており、ライド中にパッドとローターが接触しづらくなっている。また、シンプルなブリーディング作業を可能とする革新的な技術も採用されている。
先述したST-R7120レバーとの組み合わせによって、より軽量でスムーズなレバーフィーリングを実現。さらに、ブレーキコントロールエリアが拡大することで、リーチ(ハンドルバーからレバーまでの距離)も短かくなっており、手の小さな女性などでも扱いやすいブレーキシステムへと進化している。
新たに発表されたシマノ105のメカニカルモデルだが、気になるのは価格だろう。DI2モデルのR7150シリーズではセットで約20万6千円となっていたのに対し、メカニカルのR7100シリーズでは約13万円とされた。シマノの誇る12速ロードコンポーネンツを一気に身近にしてくれるグループセットとなるだろう。
各パーツの重量や価格は、下記一覧をチェックしてもらいたい。なお、デリバリーは9月中旬ごろを予定しており、各ブランドからもメカニカル式シマノ105を採用した完成車が発表される予定だ。
シマノ105 メカニカル変速モデル スペック一覧
タイプ | 品番 | 税込価格 | ||
---|---|---|---|---|
リアディレイラー | RD-R7100 | 12-Speed | - | 7,687円 |
フロントディレイラー | FD-R7100 | バンドタイプ φ34.9mm | - | 5,525円 |
フロントディレイラー | FD-R7100 | バンドタイプ φ31.8mm | - | 5,584円 |
フロントディレイラー | FD-R7100 | 直付 | - | 5,286円 |
カセットスプロケット | CS-R7100 | 11-34T | - | 7,700円 |
カセットスプロケット | CS-HG710 | 11-36T | - | 10,230円 |
STIレバー&ブレーキキャリパーセット | ST(右)/BR(フロント) | ST(右)/BR(フロント) | - | 38,191円 |
STIレバー&ブレーキキャリパーセット | ST(左)/BR(リア) | ST(左)/BR(リア) | - | 38,058円 |
デュアルコントロールレバー | ST-R7120 | R7120 左 | - | 24,438円 |
デュアルコントロールレバー | ST-R7120 | R7120 右 | - | 24,438円 |
油圧ディスクブレーキ | BR-R7170 | フロント | - | 8,690円 |
油圧ディスクブレーキ | BR-R7170 | リア | - | 8,140円 |
クランクセット | FC-R7100 | 50X34T、52×36T | 160、165、170、172.5、175mm | 21,010円 |
ディスクローター | SM-RT70 | 140mm | - | 4,354円 |
ディスクローター | SM-RT70 | 160mm | - | 3,816円 |
DURA-ACEとULTEGRAに46-36Tチェーンリング採用のシクロクロスクランクも登場
シマノのロード用コンポーネンツのトップエンドモデルであるDURA-ACE R9200シリーズ、そしてセカンドグレードのULTEGRA R8100シリーズにも新たな仲間が加わった。今回新たに追加されるのは、シクロクロスにピッタリな歯数となる46-36Tという組み合わせのチェーンリングを採用したクランクセットだ。
FC-R9200およびFC-R8100にそれぞれ46-36Tのチェーンリングを装備したセットが追加される。迫るシクロクロスシーズンに向けて、準備を進めるライダーは要チェックだろう。クランク長はFC-R9200が160mm、165mm、167.5mm、170mm、172.5mm、175mm、 177.5mmの7サイズ展開。FC-R8100が160mm、165mm、170mm、172.5mm、175mmの5サイズ展開となる。価格はFC-R9200が76,010円、FC-R8100が39,820円(共に税込)。
FC-R9200
対応変速段数:2 x 12speed
チェーンリング歯数:46-36T
クランク長:160mm、165mm、167.5mm、170mm、172.5mm、175mm、177.5mm
価格:76,010円(税込)
FC-R8100
対応変速段数:2 x 12speed
チェーンリング歯数:46-36T
クランク長:160mm、165mm、170mm、172.5mm、175mm
価格:39,820円(税込)
シマノのロード用コンポーネンツのトップエンドモデルであるDURA-ACE R9200シリーズ、そしてセカンドグレードのULTEGRA R8100シリーズにも新たな仲間が加わった。今回新たに追加されるのは、シクロクロスにピッタリな歯数となる46-36Tという組み合わせのチェーンリングを採用したクランクセットだ。
FC-R9200およびFC-R8100にそれぞれ46-36Tのチェーンリングを装備したセットが追加される。迫るシクロクロスシーズンに向けて、準備を進めるライダーは要チェックだろう。クランク長はFC-R9200が160mm、165mm、167.5mm、170mm、172.5mm、175mm、 177.5mmの7サイズ展開。FC-R8100が160mm、165mm、170mm、172.5mm、175mmの5サイズ展開となる。価格はFC-R9200が76,010円、FC-R8100が39,820円(共に税込)。
FC-R9200
対応変速段数:2 x 12speed
チェーンリング歯数:46-36T
クランク長:160mm、165mm、167.5mm、170mm、172.5mm、175mm、177.5mm
価格:76,010円(税込)
FC-R8100
対応変速段数:2 x 12speed
チェーンリング歯数:46-36T
クランク長:160mm、165mm、170mm、172.5mm、175mm
価格:39,820円(税込)
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