パラトラックで2つの金メダルを獲得した杉浦佳子が、パラサイクリング・ロードのC3女子個人タイムトライアルに出場。見事3位で表彰台に上がり、今大会3つ目のメダルを手に入れた。



今大会3つ目のメダルを獲得した杉浦佳子 photo:JCF

パラサイクリング・ロードレースC3女子個人タイムトライアルの舞台となったのは、スコットランド・グラスゴーの100kmほど南にあるダンフリース。距離17kmのほぼ平坦路のコースで8月10日、第1出走者の杉浦佳子がスタートを切った。

杉浦は序盤から快調に飛ばし、第1計測地点(9km)を最終的に全体の2位で通過する。そして距離の短い丘を越え、第2計測地点(12km)も2位のタイムで通過。終盤にペースを落としながらも26分59秒という好タイムでフィニッシュした。

そのタイムを8秒上回ったシャオメ・ワン(中国)が2位に入り、26分22秒というトップタイムをマークしたアナ・ベック(スウェーデン)が見事優勝を決めた。その結果3位となった杉浦は、パラトラックのC3個人パシュートとC3 500mタイムトライアルの金メダルに続き3つ目のメダルを獲得した。

「コースがテクニカルで、試走もあまりできず、コースレイアウトを全部覚えきれなくて、コース取りのミスをしてしまって、少し危険な走りをしてしまいました。今のバイクになって、今回一番良いパワー(出力)で走れていましたが、ペース配分が良くなくて、後半垂れてしまったのが悔やまれます。それでも3位になれたことはとても嬉しく思います。応援して頂いたみなさんのおかげです、ありがとうございました」と杉浦は喜びを語っている。

男子C2個人タイムトライアルに出場した川本翔大 photo:JCF
男子C3個人タイムトライアルに臨んだ藤田征樹は11位 photo:JCF


同日に行われた男子C2個人タイムトライアルに出場した川本翔大は、同じ17kmコースを25分35秒で駆け抜け12位。男子C3個人タイムトライアル(17km)には藤田征樹が臨み、23分59秒の11位でレースを終えている。

また、翌日の8月11日に行われた男子T2ロードレースでは福井万葉が距離31.2kmのコースに臨み、1時間1分11秒(3分52秒差)というタイムで13位に入っている。
パラサイクリング・ロードレースC3女子個人タイムトライアル結果
1位 アナ・ベック(スウェーデン) 26:22
2位 シャオメ・ワン(中国) +0:29
3位 杉浦佳子 +0:37
text:Sotaro.Arakawa
photo:CorVos