7日目を迎えたUCI自転車世界選手権大会のトラック競技において、中野慎詞が男子ケイリンで銅メダルを獲得。世界選初出場ながら最終周で最後尾から3着へと怒涛の追い上げを見せた。



初出場の世界選で銅メダルを獲得した中野慎詞 photo:JCF

UCI自転車世界選手権大会の初日から連日続いたトラック競技も最終日に。この日は男子ケイリンの準々決勝から決勝、そして男子ポイントレースと女子オムニアムが行われた。

男子ケイリンでは準々決勝で中野慎詞と太田海也がそれぞれ2位と3位で順調に準決勝進出を決める。続く準決勝では中野が2位となり決勝へと駒を進める一方、太田は惜しくも5着となり7-12位決定戦へ。太田は続く7-12位決定戦で2位となり、全体の8位を獲得した。

中野慎詞はケビン・キンテロ(コロンビア)、マシュー・リチャードソン(オーストラリア)に続く3着 photo:JCF

短距離の強豪ひしめく決勝に進出した中野は世界選初出場。最終周で最後尾となるも、そこから3人をかわす力走を見せ、ケビン・キンテロ(コロンビア)、マシュー・リチャードソン(オーストラリア)に続く3着に入り、銅メダルを獲得した。

左から2位マシュー・リチャードソン(オーストラリア)、1位ケビン・キンテロ(コロンビア)、3位中野慎詞 photo:JCF

男子ポイントレースには兒島直樹が出走。上位勢が4度のラップポイントを稼ぎつつ、スプリントポイントも分け合う展開の中で、兒島も3度ラップし合計63ポイントを獲得するも、7位に終わった。

女子オムニアムには東京五輪銀メダリストの梶原悠未が参戦。暫定7位で迎えた最終レースとなるポイントレースだったが、残念ながらノーポイントに。最終的に総合8位でレースを終えた。
トラック男子ケイリン結果
1位 ケビン・キンテロ(コロンビア)
2位 マシュー・リチャードソン(オーストラリア)
3位 中野慎詞
8位 太田海也
トラック男子ポイントレース結果
1位 アーロン・ゲイト(ニュージーランド) 123pt
2位 アルベルト・トレス(スペイン) 107pt
3位 ファビオ・ファンデンボッシュ(ベルギー) 95pt
7位 兒島直樹 63pt
トラック女子オムニアム結果
1位 ジェニファー・バレンテ(アメリカ) 145pt
2位 アマリー・ディデリクセン(デンマーク) 136pt
3位 ロッタ・コペッキー(ベルギー) 133pt
8位 梶原悠未 74pt
photo:JCF