スペシャライズドが展開する3Dプリントパッド採用サドルのMirrorシリーズに新作を追加。人気のPower Expertをベースに坐骨付近に3Dプリントパッドを配置し、4ウェイストレッチ素材でカバーすることで、抜群の乗り心地と手に取りやすい価格を実現した。



スペシャライズド Power Expert with Mirror (c)スペシャライズド・ジャパン

液状ポリマーの3Dプリンティング技術をサドルのパッドに用いたスペシャライズドのMirrorサドル。これまではショートノーズサドルのPower、そしてノーマルモデルのROMIN EVOにそれぞれ用意され、その快適性で高い人気を得てきた。

既存のMirrorシリーズは、そのどれもが全面的に3Dプリントパッドを用いていることが特徴だ。一方で、普段あまり着座することのない位置にまで3Dプリントパッドを配置することで、高価格となってしまうというデメリットもあった。

Body Geometryのメソッドに基づいて設計されている。レールは中空チタン仕様だ (c)スペシャライズド・ジャパン

今回、スペシャライズドが新たに発表したPower Expert with Mirrorは、評価の高いPowerサドルをベースに、3Dプリントパッドとトラディショナルなフォームパッドを組み合わせることで、最高レベルの快適性と手の届きやすい価格の両立を狙う意欲作だ。

格子状構造の大きさや太さを変更することで、クッション性を自在にコントロール出来る3Dプリントパッドの特性を活かし、スペシャライズドが数十年にわたり積み重ねた経験と、Body Geometryのメソッド、Retülが集めた膨大なデータを基に最適な性能を持ったパッドを開発。

Mirrorインサートを着座時間の大半を占める位置へと配置し、4ウェイストレッチ素材でカバーした (c)スペシャライズド・ジャパン

スペシャライズドはそのMirrorインサートを着座時間の大半を占める位置へと配置し、他の部分は一般的なフォーム素材とすることで、より効果的に快適性の向上へと結びつけることに成功している。3Dプリントパッド部分は伸縮性に富んだ4ウェイストレッチ素材によってカバーされており、これまでのMirrorモデルのように水分や泥、砂といった異物がパッドの内部に入り込むことを防いでいる。

これまでにない3Dプリントパッドとフォームパッドのハイブリッド構造を採用したPower Expert with Mirrorについて、スーダル・クイックステップのイーサン・ヴァーノンは以下のようにコメントしている。

オンロードからオフロードまで幅広く使用できるサドルだ (c)スペシャライズド・ジャパン

「これまで、カットアウトを備えたフォーム素材のS-Works Powerサドルと、Mirrorテクノロジーが坐骨を優しく支えるPower Pro Mirrorサドルを使ってきました。Power Expert with Mirrorサドルは、これら二つを組み合わせていて、快適に走れます。選んで大正解でした」

一般ライダーとは一線を画す走行時間をこなすプロからも高い評価を得るPower Expert with Mirror。レール素材には頑丈かつ軽量な中空チタンレールを採用。ロードだけでなく、グラベルやMTBなどオフロードユースにも対応している。

また、Mirrorサドル初となる追加サイズ(130と168)も用意されており、全部で4つのサイズ展開に。サイズと重量はそれぞれ、130(210g)、143(214g)、155(225g)、168(258g)となっている。価格は26,400円(税込)だ。



スペシャライズド Power Expert with Mirror
カラー:Black
サイズと重量:130(210g)、143(214g)、155(225g)、168(258g)
素材:ナイロン射出成形シェル
レール:中空チタン
価格:26,400円 (税込)