台湾を北から南へ5日かけて縦断するツール・ド・台湾が開幕。日本からキナンや愛三工業など4チームが出場する大会は、初日と2日目で区間2位に入ったレイモンド・クレダー(JCL TEAM UKYO)が総合首位に立っている。
2年ぶりの3月開催となったツール・ド・台湾 photo:Tour de Taiwan チームプレゼンテーションの臨んだ愛三工業レーシングチーム photo:Tour de Taiwanアレクサンドル・ヴィノクロフの双子の息子、アレクサンドルとニコラス(アスタナカザフスタン・デベロップメントチーム)が揃って出場 photo:Tour de Taiwan
3月12日(日)、アジアの主要レースの1つに数えられるツール・ド・台湾が開幕した。2021年の中止を経て昨年復活した同大会は、開催時期を昨年の10月から例年通りの3月に戻した。第18回大会にはロット・デスティニーやグリーンプロジェクト・バルディアーニCSF・ファイザネなど4つのプロチームに加え、日本からは愛三工業レーシングチームとJCL TEAM UKYO、キナンレーシングチーム、ヴィクトワール広島の4チームが出場中だ。
一人逃げを決め、この日敢闘賞を獲得したドリュー・モレ(オーストラリア、キナンレーシングチーム) photo:Tour de Taiwan 集団内を走る石橋学(JCL TEAM UKYO) photo:Tour de Taiwan キナンレーシングなどが積極的に仕掛けた序盤は、メイン集団をエキポ・ケルンファルマがコントロールしたことにより沈静化する。しかしドリュー・モレ(オーストラリア、キナンレーシングチーム)が飛び出し、単独逃げに成功。最大1分半のリードを稼いだモレだがバルディアーニが牽引に加わったプロトンが吸収し、大方の予想通り集団スプリントに持ち込まれた。
残り2kmで岡本隼と草場啓吾を擁する愛三工業が先頭でトレインを形成したが、ドイツのコンチネンタルチームであるマロヤ・プスビカースがポジションを奪い取る。残り600mから訪れる連続コーナーの入り口でJCL TEAM UKYOのベンジャミ・プラデス(スペイン)がレイモンド・クレダー(オランダ)の番手を一気に上げたものの、マロヤ・プスビカースのロイ・イーフティング(オランダ)がフィニッシュ直前で追い抜き勝利した。
スプリントをするレイモンド・クレダー(オランダ、JCL TEAM UKYO) photo:Tour de Taiwan 初日スプリントを制したロイ・イーフティング(オランダ、マロヤ・プスビカース) photo:Tour de Taiwan クレダーは2位に入り、日本人最高位は草場の7位。次ぐ8位に岡本が入った。
ジョルディ・ロペス(スペイン、エキポ・ケルンファルマ)に敗れたレイモンド・クレダー(JCL TEAM UKYO) photo:JCL Team UKYO リーダージャージを獲得したレイモンド・クレダー(JCL TEAM UKYO) photo:JCL Team UKYO またJCLは区間3位に入ったプラデスが総合3位にジャンプアップ。日本人最高位は同じJCLの山本大喜で24位(3秒遅れ)だった。